2019年5月のスーパーフライデーは丸亀製麺。5月10日以降の毎週金曜日、“ソフトバンク”のスマホユーザーは「ぶっかけうどん（冷・温）」または「かけうどん（温）」が1杯もらえます。丸亀製麺の特徴といえば毎日お店で作っている、打ちたて茹でたてのおいしい麺。そこで今回は丸亀製麺で麺匠と呼ばれている藤本智美さんに、こだわりの麺作りについて聞いてきました！
小麦粉と塩と水。シンプルゆえに麺作りは奥深い
ということで丸亀製麺 大崎センタービル店にやってきました。麺の作り方は、麺匠の藤本さん（左）がスタッフのいとうさん（右）に指導する様子を見ながら探っていきます。
ちなみに丸亀製麺には「麺職人制度」があり、熟練度によって1つ星から5つ星に分かれているそうですが、5つ星職人は藤本さんただ1人。まさに丸亀製麺のうどんの礎を築いたと言っても過言ではない、唯一無二の存在なんです。スタッフのいとうさんも「研修でお会いしたことはあったけど、話をするのは初めてです……」と若干緊張気味のようですが、よろしくお願いします！
「計量」黄金比を再現するために、グラム単位でキッチリ計る
丸亀製麺のうどんの麺作りは、小麦粉に混ぜる塩と水の計量から始まります。いきなりびっくりしたのが、塩と水の分量が1桁グラム単位で決まっていること。企業秘密につき数字は公開できませんが、小麦粉、塩、水の黄金比がキッチリと決まっているんです。塩と水の計量を終えたら混ぜて塩水を作ります。
「ミキシング」理想はゴルフボール大、一定の大きさになるまで混ぜる
続いて小麦粉と塩水を混ぜる「ミキシング」という作業。用意した塩水は最後の1滴まで、小麦粉も袋に粉を残さないよう機械に入れていきます。
「うどんの麺は小麦粉と塩と水だけで作るシンプルな食べ物。だから作り方を追求していくと、1つずつ丁寧に作業するという考えになっていく。若い職人にも、そういう考え方や麺作りの所作を覚えてほしいと思っているんです」と藤本さん。
「できる限り小麦粉を残さないこと」と藤本さん
ミキシングすること数分間、麺生地の原型が完成しました。軽く手でほぐしたときに、ゴルフボール大くらいになるが理想的な状態だそうです。どうやら今回もバッチリの様子。ここから生地を延ばして形を整えてから、冷蔵庫で一晩寝かせます。
これをさらに4等分して冷蔵庫で一晩保存します
麺作り後半戦。麺匠が考える最も難しい工程とは？
「圧延」グルテンが壊れないよう、時間をかけてじっくり延ばす
ここからは前日に仕込んでいた生地を使って、麺作りを進めていただきます。
冷蔵庫から棒状の生地を取り出したら、少し平たくして圧延機へ。ここで生地を急に延ばすと小麦粉のグルテンが壊れてしまい、麺のコシに影響するそうです。圧延機の強さを段階的に上げ、少しずつ延ばした方がコシのあるおいしい麺になります。
「茹で」見て、触って、ベストな時間を見極める
生地を裁断機に入れると、すぐに麺の束が！ これを麺棒で受け止めたら、そのままお湯へ投入。まさに打ちたて、茹でたてです。
「他の工程も難しさはあるけど、あえて一番難しいものを挙げるならこれかな」と藤本さんが語ったのが「茹で」でした。麺の良しあしが決まる最終工程。目で見て、手で触り、麺の状態を判断するのですが、総合的に見極めるという点で最も経験が必要なのだそうです。
茹で上がった麺はすぐに流水で冷やします。これで……
つるつるモチモチの麺が完成！
茹でたての麺はよく見ると四方がくびれています。この“くびれ”はいい麺の証で、丸亀製麺では“カドが立っている”と言っているそうです。真ん中あたりにほんのり芯が残り、これが弾力のあるコシを生みます。さらに四方のくびれにだしが絡み、おいしく食べられるのだとか。さすが麺匠（そして、いとうさん！）。
「おつか～れさん」と意外とフランクだった麺匠の藤本さん
味はもちろん、雰囲気も楽しめる丸亀製麺
「お客さまには、つるつるモチモチの麺を味わっていただきたいですね。それと丸亀製麺には製麺所のような活気が漂っていると思います。その雰囲気も含めてうどんを楽しんでもらえれば。うどんって、そういう勢いも大切な食べ物ですから」と藤本さん。
麺を茹でる湯気が立ち上る中、「ご注文をどうぞ！」と言われると、ちょっとワクワクしますよね。“ソフトバンク”のスマホユーザーの皆さん、5月はうどんです！
（掲載日：2019年4月23日）
文：ソフトバンクニュース編集部
皆さんはどっちが食べたい？ 5月の金曜日は丸亀製麺へGO！
