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MONETが用途にあわせてレイアウトを組み替えられるMaaS向け車両を発表。新型コロナを受けて開発した、人との接触や換気に配慮した装備も

MONETが用途にあわせてレイアウトを組み替えられるMaaS向け車両を発表。新型コロナを受けて開発した、人との接触や換気に配慮した装備も

ソフトバンクやトヨタ自動車などの共同出資会社であるMONET Technologiesは8月27日、MaaS(Mobility as a Service)向けの架装車両や架装キットを提供する「MONET MaaSコンバージョン」の第1弾として、車内のレイアウトを変更してさまざまな用途で活用できる「マルチタスク車両」と、車内の換気などに配慮した「パーソナルベンチレーションキット」の2種類を発表しました。

用途に合わせたレイアウト組み替えで、会議室にも物販スペースにも

「マルチタスク車両」は、車内のレイアウトを柔軟に変更することができる架装車両です。複数のレールを活用した専用フロア構造により、後席の取り外しや移動、テーブルの設置などを、工具を使わずに自由に行うことができます。

商談ができるレイアウト。物販などに最適な、広いスペースを確保するレイアウトも可能

商談ができるレイアウト。物販などに最適な、広いスペースを確保するレイアウトも可能

商談ができるレイアウト(左)。物販などに最適な、広いスペースを確保するレイアウト(右)も可能

商談ができるレイアウト(上)。物販などに最適な、広いスペースを確保するレイアウト(下)も可能

サービスの多様性に応えるため、車内の装備をまるごと入れ替えることができる仕様になっており、企画担当者は「クリエーティブな使い方の提案ができるところが魅力」と話しました。電源や照明、テーブル、モニターなどを備えており、オンデマンドバスとしての利用だけではなく、高齢者施設への送迎、移動先での商談スペースやオフィスとしての利用、物販や行政サービスの提供など、さまざまな用途での活用を見据えています。

ドライバーや乗客同士の接触を減らすコロナ禍の工夫も

ドライバーや乗客同士の接触を減らすコロナ禍の工夫も

「パーソナルベンチレーションキット」は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて開発された、車内での乗客のパーソナルスペースの確保と換気に配慮した架装キットです。座席間に隔壁やカーテンを設置してパーソナルな空間を作り、ドライバーや乗客同士の接触を極力少なくします。

独自に開発した強制換気の仕組みを導入しており、各後席の天井から外気を取り入れ後方へ流して排気することで、常に新鮮な空気に入れ替えることができます。主に地域のオンデマンドバスや通院・通勤シャトルバス、旅館の送迎車などへの架装を想定しています。

外気の導入と強制換気のイメージ

外気の導入と強制換気のイメージ

今回の発表についてMONET Technologies株式会社 代表取締役副社長 兼 COOの柴尾嘉秀は、「MONETは人の移動だけでなく、小売・医療・観光・行政などのさまざまなサービスの移動を、車両とシステムの両面から支援することを目指しています。今回、第1弾としてこの2種類を発表しましたが、このような車両を通してMaaSを身近に感じていただくとともに、社会のお役に立てるよう、今後さらに種類を増やし常に進化させていきたいと思っています。引き続き、MaaSによる社会課題の解決と新たなモビリティサービスの創出に取り組んでまいります」と述べました。

「マルチタスク車両」「パーソナルベンチレーションキット」はいずれも、8月27日から企業と自治体を対象に受注を開始しています。

プレスリリース:MaaS向けの架装車両やキットを提供する 「MONET MaaSコンバージョン」の第1弾を発表

(掲載日:2020年8月31日)
文:ソフトバンクニュース編集部