8月21日、Mixalive TOKYO(ミクサライブ東京)の記者発表会でアナウンスされた、ソフトバンクのさまざまな最先端技術やエンターテインメントを体感できる技術展「ギジュツノチカラ」。バーチャル体験ができる特設サイトの公開に先立ち、メディア向けに展示会場が公開されました。
先端技術を活用したイノベーティブな取り組みが集結する「ギジュツノチカラ」
第5世代移動通信システム(5G)を活かした新サービスや5Gの先(Beyond 5G)の世界について、「XR Live」「Digital ART」「5G LAB」「Broadcast」「HAPS」「6G」の6つをテーマに紹介。9月7日から、360度の視点で体験できる「バーチャル技術展」がオープンします。
5G時代のエンターテインメントを体験できる「5G LAB」
高速な無線通信と、端末から近いネットワーク上にMEC※サーバーを設置することで、プログラムがネットワークで実行されていることに気づくことなく、スマートフォン上で高度で複雑な処理を可能にした5G。コンテンツ配信サービス「5G LAB」では、その世界感を体験することができます。
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Multi-access Edge Computing:端末から近い位置にデータ処理機能を配備することで、通信の最適化や高速化を実現することができる技術。
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インタラクティブなエンタメ&アート体験「XR Live」「Digital ART」
5GとMECサーバーを活用した会場中央の巨大スクリーンでは、現実と仮想の世界が融合する2つの展示を体験できます。
「XR Live」では、5Gスマホを使ってVRアイドルのライブを応援することで、アイドルの衣装に反映されるインタラクティブなライブ体験を実施。「Digital ART」では、複雑な計算処理を用いたアート表現を可能とし、スマホを使ったアート鑑賞やアーティスト「脇田玲」の作品「Hidden Superb View-隠された絶景」の展示が行われています。
未来の映像制作・配信プラットフォーム「BaaS」
5Gスマホで映像を撮影し、クラウドで映像の編集・制作から配信まで行える映像プラットフォーム、BaaS(Broadcast as a Service)。
複数の5Gスマホで撮影した映像を合成したり切り替えたり、AI処理でリアルタイムにモザイクをかけたりするなど撮影から配信まで効率的に行うことが可能。映像制作と配信のニーズが高まる今後、誰でもどこでもライブ中継や動画制作、編集、そして配信まで行える世界の実現を目指します。
成層圏から通信ネットワークを提供する「HAPS」
モバイル通信やインターネットが人々の生活を支える社会基盤として、さらなる高度化が求められる時代における挑戦の1つが、通信ネットワークの拡張。「HAPS」は電波がエリアの隅々まで届くことを目指して、無線基地局を搭載した無人飛行機を成層圏に飛ばし、地上の広大なエリアに通信ネットワークを提供します。
会場では、成層圏を飛行する機体の10分の1スケールの模型や、機体に搭載する無線基地局のモック、また機体やサービスについての映像を見ることができます。
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5Gの先の通信技術「6G」
未来のネットワーク実現に向けたもう一つの挑戦が、モバイル通信の利用周波数の拡張。「6G」は、5Gで使用する周波数よりもさらに高い周波数帯である「テラヘルツ波」を用い、5Gの10倍以上の通信速度などを実現すると言われている次世代通信規格です。
2017年から大学や研究機関と協同で取り組んでいる、テラヘルツ帯を活用した通信実現に向けた技術研究の内容に加え、実物のテラヘルツ帯導波管(電磁波の伝送に用いられる管)やテラヘルツ帯DCA(無線通信用の超小型アンテナ)などが展示されていました。
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(掲載日:2020年9月1日)
文:ソフトバンクニュース編集部