皆さんは、お笑いのライブに行ったことありますか？
「劇場が近くにない」、「そこまでお笑いに詳しくないし……」と、なんとなく敷居が高く感じて、未体験という方もいるのではないでしょうか。
芸人さんたちの全力のパフォーマンスと熱気を生で感じられるお笑いライブ。テレビでよく目にする芸人さんから、普段は舞台を中心に活躍する芸人さんまで、幅広いジャンルのネタが披露されるので、意外にお笑いに詳しくなくても楽しめるのも魅力の一つです。
「劇場に行くのはちょっと難しいけど、覗いてみたい！」という方でも、自宅にいながら劇場の雰囲気を気軽に体験できる方法がある、と聞きつけて体験してみました。
VRでお笑いってどんな感じ？ 博多発！ お笑いVRライブ会場へ
お笑いライブ体験の場は、「VR SQUARE」で配信されている「よしもと福岡劇場チャンネル」。
よしもと福岡 大和証券／CONNECT劇場では毎週土曜日、ソフトバンクの5G LABとのコラボで、福岡吉本所属の芸人さんのほか、大阪や東京所属の芸人さんもゲスト出演する人気公演をVR配信しています。
VRでお笑いってどんな感じ？？
テレビで見るのと何が違うんだろう……
そんなことを考えつつも、ある土曜日の昼下がり、ヘッドマウントディスプレーを装着して、いざ視聴スタート！
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目の前に現れた福岡よしもと劇場のステージ。
首を動かすと、ステージの中をぐるっと見渡すことができます。
ふと下に目を向けると、数多の芸人さんたちの熱演の歴史が刻まれたステージ上の傷もくっきりと見えて、まるで実際のステージの上に座って見ているような気分。想像以上の「そこにいる」感覚に期待も高まりました。
ん？？？
よく見ると画面には「カメラ1」「カメラ2」の文字が！
ステージ中央と袖に配置されたVRカメラ。こんな感じにセットされています。
選択すると、センターマイク近くのカメラと、舞台袖からステージを捉えるカメラで視点を自由に変更できるようです。
いよいよライブスタート！
視点をポチポチと切り替えながら待っていると、舞台袖には出番を待つ芸人さんらしき人の姿がチラチラ（笑）。
客席からは滅多に見えないアングルに舞台裏を垣間見た感じがして、ちょっと得した気分になれますね。
この日の公演は、総勢16名の博多芸人によるユニット「博多おっしょいズ」のライブ。
出囃子が鳴り響き、芸人さんたちが袖から飛び出してきましたー！
ぞろぞろ……
ぞろぞろぞろ……
ち、近っ！！！！
写真では伝わりにくいですが、VRだとなかなかの圧。
近すぎて、直視するのがちょっと恥ずかしい……（もしや、私だけのためのライブ？）。
毎週配信していることもあって、メンバーたちはVRカメラへの対応も手慣れたもの。カメラを覗き込んでアピールしたりと、VRで視聴中の観客もばっちり楽しませてくれます。
この日はゲストは、2020年のM-1ファイナリストでもある実力派漫才コンビ「インディアンス」さん！
インディアンスさんが登場！ ライブに華を添えます。
2台のVRカメラアングルでビギナーもマニアも楽しめる
ライブ前半は、「博多のおいさん」キャラで福岡を中心に人気上昇中の「マサル」さんと漫才コンビ「インクルージョン」さんがネタを披露。
果たしてVRで見るお笑いネタはどう映るのか。カメラを切り替えながら、見てみました。
カメラ1：芸人の息づかいを感じる特等席
手で触れられそうな距離感で、まさに特等席。集中してネタを見ることができます。
マサルさん
目の前で繰り広げられる大迫力の漫才、それに客席の笑い声も立体的に聞こえてくるので、実際に劇場にいる感覚がさらにアップ。
インクルージョンさん
細かい動きや表情も観察できて、劇場初心者はもちろん、よく劇場に足を運ぶお笑い好きの人にも新しい発見がありそうですよ。
カメラ2：気分は若手芸人？ 裏方目線を味わえる特別感
舞台袖からステージを映すこのカメラは真横からネタ中の芸人さんの様子を見ることができます。
正面からと違って細かい表情は見えづらいですが、テレビや客席からでは、滅多に見ることのできない視点ですよね。
よく若手の芸人さんが、先輩の漫才を袖から見て勉強すると聞いたことがありますが、まさにそんな目線を体感できるアングルになっています。
観客でありながら、裏方の仲間のような気分を味わえるカメラ2。ちょっとマニアックですが、これもまた劇場体験。正面とは一味違った特別感がありますね。
視点変更の真骨頂は団体芸にあり
VRでの視聴にも慣れてきたところで、「インディアンス」さんも参加して「博多おっしょいズ 紅白バトル」がスタート。芸人さんの個性が光るジェスチャーゲームや大喜利など、全員でボケたり突っ込んだり、にぎやかなバトルで楽しませてくれました。
もちろんここでも視点を切り替え。
大勢の芸人さんがいるので、動きを別の角度から見たり、周りを見回してリアクションをチェックしたり、2台のカメラをフル活用。ステージを広く使う団体芸では、特にカメラの切り替えが重宝します。
見ているほうは楽しいですが、これが当たり前になったら、芸人さんは一瞬たりとも気が抜けませんね。
たくさん笑って、1時間の公演があっという間に終了。
ヘッドマウントディスプレーを外すと、目の前はいつもの自宅で一気に現実の世界へ……。
VR SQUAREでは、ライブ配信終了後もアーカイブ動画が配信されているので、また違った視点でもう1度楽しむこともできそうです。
「すゑひろがりず」「ニューヨーク」「サカイスト」が語るお笑いVRの魅力
さらに！ VRグラスでお笑いVRライブを体験してもらいお話をお伺いしました。
芸人の目線で見たお笑いVRの感想とその魅力とは？
お笑いライブをVRで見てみた感想は？
南條さん（すゑひろがりず）：本当に目の前で現実の世界を見てるような。 劇場の最前席で見た時の、汚いかもしれないですけど、唾とか、汗とか、そういうちょっとした臨場感みたいなものが、これなら伝わるんじゃないかなと。すごいですね。
スマホにVRグラスを装着して体験中。
思わず手が動く三島さん
VRで観られていることで、演じる側として何か意識されたところはありますか。
三島さん（すゑひろがりず）：ツッコミの時とか、ついついふざけちゃいますね、前に出ちゃう（笑）
マサヨシさん（サカイスト）：普段VRがないところでは、客席のお客さんを意識しますけど、今日やってみて思ったのは、 VR を見てるお客さんに対するボケと、そのボケが客席のお客さんにも伝わるというので、一個得してるのかなっていう。
笑いどころが一個増えて、それを客席の生で見てるお客さんは楽しんでもらえるので、どちらもWin-Winになるような漫才になってくんだなと思いましたね。
嶋佐さん（ニューヨーク）：ネタももちろんなんですけど、普段のコーナーをああいう立体的な感じで見たら臨場感が伝わるし、ライブ感がよりVRで出るんじゃないかと。VR で見ても楽しめるもんだなと思いました。
お笑いVR進化のカギは演者目線
今後VRが普及していく中で、お笑いでこんなことができたら面白い、というものはありますか？
屋敷さん（ニューヨーク）：演者目線おもろいかもしれませんね。客席から見るんじゃなくて、舞台上の一人として見るみたいな。ライブによっては、お客さんが全く笑ってないのが見えて、それが逆におもろいみたいなところ。新しいかもしれないですね。
伝ペーさん（サカイスト）：後ろ姿にやっぱり面白さがある。「まだ行くんだ！！」っていう背中してたもん（笑）
最後に劇場に来られない皆さんへのメッセージをお願いします
南條さん：ほぼ劇場のような体験ができると思うので、ぜひVRでも楽しんでみてください。
三島さん：実際に劇場に来たお客さんも、またこれで見たら楽しめそうですね。見逃してるところあるかもしれない。
屋敷さん：こっちでボケてるときの、あっちの表情とかね（笑）
ありがとうございました！
芸人の皆さんも、VR配信を楽しんで演じてくれたようですね。
視点のバリエーションなど、お笑いVRは、これからまだまだ進化しそうです。
よしもと福岡劇場チャンネルでは、今後も人気芸人さんもゲスト出演する公演が目白押し！
いつもとちょっと違うお笑いを体験したいお笑い通も、まだ劇場未体験のお笑いファンの皆さんも、VR SQUAREで思い切り笑いの沼に浸りませんか？
（更新日：2021年5月12日、掲載日：2021年4月27日）
文：ソフトバンクニュース編集部
笑いは百薬の長！ 週末は「福岡よしもと劇場チャンネル」で1週間の疲れを吹き飛ばそう
「福岡よしもと劇場チャンネル」では、毎週土曜日14時より漫才・コント・新喜劇のVRライブを配信しています。忙しい1週間を過ごした後は、”笑い”で心をデトックスしませんか？
「VR SQUARE」では、お笑いの他にもライブやスポーツなどさまざまなジャンルのVRコンテンツを楽しめますよ。新作も続々追加中なのでぜひチェックしてみてくださいね。
