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「APMネコバス」EVでパーク内の移動をワクワク体験に。愛・地球博記念公園で2024年3月から運行開始

「ネコバス」EVでパーク内の移動をワクワク体験に。愛・地球博記念公園で2024年3月からの運行開始を発表

9月11日、トヨタ自動車株式会社やソフトバンク株式会社などの共同出資会社であるMONET Technologies株式会社は、トヨタ自動車株式会社、豊栄交通株式会社、株式会社スタジオジブリ、愛知県との5者で、愛知県長久手市に所在する愛・地球博記念公園において、2024年3月に「ネコバス」をイメージした車両「APMネコバス」の運行を開始することについて基本合意書を締結しました。

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丸みを帯びた形状やフワフワした乗り心地にこだわり、ネコバスのイメージを表現

初公開された「APMネコバス」の試作車
初公開された「APMネコバス」の試作車

初公開された「APMネコバス」の試作車

「APMネコバス」はトヨタ自動車が開発した短距離・低速型モビリティ「APM(エーピーエム、Accessible People Mover)」をベースに、スタジオジブリ監修の下、スタジオジブリの映画作品『となりのトトロ』に登場するキャラクター「ネコバス」をイメージして製作されています。

「今にも動き出しそうな生き物感」を演出するため、外観は全体的に丸みを帯びた形状で、つやを極力抑えた塗装が施されました。また、車内のシートに毛足の長い素材が採用され、ネコバスのイメージを表現するためのこだわりが詰まっています。行き先表示は「ジブリパーク」、ナンバープレートは「と 10-6(トトロ)」の語呂合わせになっているとのことです。

今後、計5台のAPMネコバスが製作され、2024年3月上旬にプレ運行を始め、3月中旬に本格運行の開始が予定されています。

走行ルートは歩行者との交錯を避けるため、一般の公園利用者が利用していない「外周通路」の一部区間における運行を検討中。乗車券には、スタジオジブリの宮﨑駿 監督が描き下ろしたイラストが描かれる予定で、乗車の記念になることも期待されています。

丸み帯びた形状やフワフワした乗り心地にこだわり、ネコバスの世界観を再現

愛・地球博記念公園ならではの体験で、さらなる魅力向上を目指す

5者が参加した共同記者会見で愛知県の大村知事は、今回の基本合意内容について説明し、運行の趣旨を次のように述べました。「県立の都市公園『愛・地球博記念公園』は、昨年11月のジブリパーク開園以来、平日でも多くの来園者でにぎわい、公共空間におけるモビリティサービスの新たな可能性を見いだす場として最適な環境を有している。公園内の移動をより楽しく、快適にするサービスを提供することで、愛・地球博記念公園のさらなる魅力向上に資するとともに、多くの人に笑顔を届けられる有益なサービスの創出につなげていきたい」と話しました。

愛・地球博記念公園ならではの体験で、さらなる魅力向上を目指す

トヨタ自動車の山本圭司 シニアフェローは、車両のコンセプトや試作車の製作などについて説明し、「地元の愛知でこのような夢のある事業に参加できてうれしい。このAPMは多様化するバッテリーEVのユースケースの1つを具体化したもの。今回ネコバスという日本を代表するキャラクターを加えることで、『体験型モビリティ』という価値も加わった。来場する子どもたちにモビリティの夢を提供できるものだと思う」と期待を寄せました。

運転や運行業務を担う、豊栄交通の境政義 代表取締役は、豊田市と愛・地球博記念公園の間で運行しているシャトルバスや、過去に愛・地球博記念公園の園内バスの運行に携わった経験を今回も生かしていくとし、運行に向けた決意を次のように話しました。「魅力づくりに貢献できることを、地元企業としてうれしく思う。本日の基本合意を受け、今後は運転業務や、安全管理業務に携わるスタッフの採用などに取りかかる。安全を第一に、皆さまにとって楽しく快適なサービスを提供していきたい」

愛・地球博記念公園ならではの体験で、さらなる魅力向上を目指す

スタジオジブリの宮崎吾朗 常務取締役は、「宮﨑駿に見せたらなんて言われるのかずっと心配だったんですけど、『お! いいじゃん』と喜んでくれた。このネコバスが愛・地球博記念公園の魅力の向上、楽しい公園づくりに寄与してくれることを願っています」と語りました。

MONET Technologiesの清水繁宏 代表取締役社長 兼 CEOは、「この取り組みを通して、モビリティの可能性を広げるとともに、今後の新しいモビリティサービスの発展やイノベーションへの一歩になることを目指していく」とし、「今回は一般道路とは異なる配慮が必要になる公園という空間。これまで手掛けたことのない、世界的に見てもユニークなプロジェクトに参画することができて、うれしく、ワクワクしながら取り組んでいる。関係者の皆さんからこれまで以上にご指導いただき、より良いもので運行を開始したい」と運営を担う立場として、運行の実現に向けた決意を示しました。

愛・地球博記念公園ならではの体験で、さらなる魅力向上を目指す

(掲載日:2023年9月21日)
文:ソフトバンクニュース編集部