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自分の選択で2050年の未来が変わる。カードゲームで学ぶカーボンニュートラルとSDGs

自分の選択で2050年の未来が変わる。カードゲームで学ぶカーボンニュートラルとSDGs

持続可能な地球環境を実現するために、社会全体で力を入れて取り組んでいるSDGsやカーボンニュートラル。皆さんの会社や学校ではどんな取り組みをしていますか? 個人での実践が難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。

会社として地球環境や社会にどのように貢献できるか社員一人一人が考えることを目的に、カードゲームを使った社内研修をソフトバンクで実施。世界の課題解決に向けてロールプレイをしながら意思決定を行うシミュレーションの様子を取材してきました。

カーボンニュートラル研修を初めて導入

二酸化炭素の排出量をプラスマイナスゼロにすることを目指すカーボンニュートラルやSDGsをテーマに、カードゲームを通して社会課題を体感し、数十年後の未来をシミュレーションすることで、参加者の理解や学びを深める本研修。

カーボンニュートラルをテーマにした社内研修は今回が初めて。「もし参加者だけで日本が構成されていたら、2050年に日本はどうなっているのか?」というテーマで、参加者は住宅メーカー、商社、電力会社、IT事業者、金融機関、政府、環境NPO、食品メーカーなどの役割を担当。実際にシミュレーションすることで、参加者はカーボンニュートラルの実現の難しさを実感するなど、体験を通して気付きを得ます。

カーボンニュートラル研修を初めて導入

それぞれの立場で行動したら、どんな未来が訪れる?

今回行われた「2030SDGsゲーム~SDGsを自分事化しよう~」「2050カーボンニュートラルゲーム~カーボンニュートラルの理解を深めよう~」という2つの研修には、「今、会社が力を入れて取り組んでいることなので興味を持った」「自分の業務に生かせることがないかと思って参加した」といったさまざまな動機を持つ社員が参加しました。

研修の特徴は、参加者全員に役割が課され、それぞれの役割に定められたゴールを達成するために行動していくことです。例えば「2050カーボンニュートラルゲーム」では、参加者は1ターンごとに与えられた資金を使ってアクションカードに書かれた内容を実行していきます。面白いのは、その行動を受けて、社会の状況も変わっていくこと。目的達成だけを考えて行動すると、社会の状態は悪くなってしまいます。

ゲーム中は、ホワイトボードを使って、参加者の取る行動によって変化する社会の状況を可視化。カーボンニュートラル研修(写真左)では変動する二酸化炭素量の増減、SDGs研修(写真右)では経済・環境・社会への影響を示す
ゲーム中は、ホワイトボードを使って、参加者の取る行動によって変化する社会の状況を可視化。カーボンニュートラル研修(写真左)では変動する二酸化炭素量の増減、SDGs研修(写真右)では経済・環境・社会への影響を示す

ゲーム中は、ホワイトボードを使って、参加者の取る行動によって変化する社会の状況を可視化。カーボンニュートラル研修(写真左)では変動する二酸化炭素量の増減、SDGs研修(写真右)では経済・環境・社会への影響を示す

「一緒に環境を守りましょう!」
「このカードを持っている人はいませんか?」

研修中、参加者同士で自由に情報交換したり、それぞれ相談し合ったり、実行してほしいアクションや資金の交渉をしながら、目的達成に向けて、声を掛け合って協力をしている様子がうかがえます。

それぞれの立場で行動したら、どんな未来が訪れる?

ロールプレイの他にも、自分たちがどこまでSDGsやカーボンニュートラルについて知っているか書き出したり、気付きを深め合い感想をシェアする様子も。

参加した社員からは、「自分の行動が環境にどんな影響を与えるのかを可視化しながら学べる本研修は、『自分事』化するのに有益だと感じた」「SDGsカードゲームを通じて、経済・環境・社会に対して、一人一人の行動がどのような影響を及ぼすか、体験的に学べた」といった感想がありました。

それぞれの立場で行動したら、どんな未来が訪れる?

座学ではなく、体験を通じた学びの機会を

今回の研修「2050カーボンニュートラルゲーム〜カーボンニュートラルの理解を深めよう〜」と「2030SDGsゲーム〜SDGsを自分事化しよう〜」を社員に向けて開催するために、カードゲームの制作会社が認定するファシリテーターの資格を取得したソフトバンク株式会社 コーポレート統括 人事本部 人材開発部の担当者に話を聞きました。

座学ではなく、体験を通じした学びの機会を

左から、部長 岩月 優(いわつき・ゆう)、海上 博志(うながみ・ひろし)

研修を終えて、参加した社員の反応はどうでしたか?

岩月 「カードゲームがうまく機能して、研修を通して感度が高まった様子がうかがえました。学問的に捉えると難しいですが、体験やディスカッション知識のインプットを通して、社会の現状やその背景にある課題を立体的に深く捉えてもらうことができ、ソフトバンクが取り組む意義を感じていただけたと思います」

これまで行ってきた社内研修と今回の研修はどう違うのでしょうか?

海上 「ソフトバンクの社内研修では、学んだことをアウトプットすることを大事にした実践型のプログラムを用意しています。ビジネスマナーといったコア能力系の研修とは違い、SDGsやカーボンニュートラル研修といってもほとんど想像がつかない分野だと思います。学者や国が行っていることを座学で学ぶだけでは、各組織の関連性などが理解しづらいところ、カードゲームを使って体験学習することで、短時間で理解が深まるものになっています」

座学ではなく、体験を通じした学びの機会を

カーボンニュートラル・SDGsともに、カードゲーム研修を実施するには認定ファシリテーターの資格が必要と聞きましたが、ファシリテーターになるに当たってどのようなことを学ぶのですか?

岩月 「今回のテーマについては、私自身も知ってるようで知らない内容でした。ですが、例えば『2050カーボンニュートラルゲーム』については、ファシリテーターの認定資格を取得するに当たり、環境省の方から国の取り組みや社会の危機状態、ステークホルダーである企業の影響力など専門知識を学びました」

海上 「確かに、最初はカーボンニュートラルと脱炭素の違いすら分からない程度でしたが、ファシリテーターをする上で必要なカーボンニュートラルの予備知識を学び、参加者からの質問にも答えられるようになったと思います」

参加した社員にこの研修を普段の業務にどう生かしてほしいですか?

岩月 「ソフトバンクは、カーボンニュートラルやSDGsの達成に向けて社長の宮川も率先して取り組んでいます。自分事化しづらいトピックではあると思いますが、事業の推進力として、最前線で事業に取り組む社員に日々の業務とのつながりやモチベーションを感じてほしいですね」

(掲載日:2023年9月22日)
文:ソフトバンクニュース編集部

「カーボンニュートラル」と「ネットゼロ」実現に向けて

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