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【ブラックカーボン】 ~1分で分かるキーワード #209

【ブラックカーボン】~1分で分かるキーワード #209

大気中を浮遊する炭素を多く含む粒子状の物質で、元素状炭素とも呼ばれる

気候変動や大気汚染の主な原因物質の一つ

ブラックカーボンは、主に化石燃料の不完全燃焼や森林火災など生物資源の燃焼によって生成される微小な炭素粒子です。大気中で太陽光を吸収する性質があり、氷や雪に沈着すると融解を速めるなど、大気の温室効果や海面上昇を引き起こす原因物質の1つとされています。さらに、ブラックカーボンを含む粒子状物質は、健康に被害を及ぼす一因としても問題となっており、その排出削減が国際的な環境対策の重要課題となっています。

気候変動による地球環境への影響を軽減するためにはCO2排出量の削減が不可欠ですが、CO2は大気中での滞留時間が長いため、削減を始めてから温暖化抑制効果が現れるまでには数十年かかります。一方、ブラックカーボンは温室効果を有するものの大気中での滞留時間が短く、排出を削減することでCO2よりも早く温暖化抑制効果が期待できるとされ、今後はブラックカーボンの排出をさらに削減することが求められています。

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(掲載日:2024年6月19日)
文:ソフトバンクニュース編集部