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【ブルーカーボン】~1分で分かるキーワード #105

【ブルーカーボン】~1分で分かるキーワード #105

マングローブ林など海中に生息する植物に吸収、蓄積された炭素のこと

大気中から海中へ二酸化炭素を吸収・貯留する海洋生物

光合成による二酸化炭素の吸収・酸素の放出と聞くと陸上の植物を思い浮かべることが多いですが、海洋でも同じように生物が二酸化炭素を吸収しています。このような海洋生態系が吸収、蓄積した炭素は「ブルーカーボン」と言い、海中に生息し光合成を行う生態系は「ブルーカーボン生態系」と呼ばれます。主な吸収源は、コンブやワカメなどの海藻藻場や湿地、干潟、マングローブ林などで、太陽光が届きやすい水深十メートル程度までの沿岸浅海域に広がっています。

ブルーカーボン生態系は、光合成を行うだけでなく、枯死した後も海底に堆積することで炭素が蓄積されます。森林など陸上の植物が吸収する炭素である「グリーンカーボン」と比べて、海底に蓄積したブルーカーボンは、バクテリアにより炭素が分解されにくいため、長期にわたり海底で炭素の貯留ができます。そのため、ブルーカーボンは新しい二酸化炭素の吸収源として注目されています。

ソフトバンクでは、グループ企業も含めて、事業活動に関係する全ての温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにする「ネットゼロ」に取り組むことを宣言し、取り組みを進めています。

ブルーカーボンの関連情報

(掲載日:2023年6月21日)
文:ソフトバンクニュース編集部