熊本大学、熊本トヨタ株式会社およびソフトバンクは、ロボットやAIなどと共生する将来の社会で活躍する人材の育成を目指し、教育・学習・研究機会を創出することを目的とした3者による連携協定を2024年6月26日に締結しました。
本協定の下、熊本大学の附属学校園において、ChatGPTを搭載したPepperとの多言語による交流やプログラミング授業などを実施し、成果や課題を熊本大学で研究テーマとして扱う予定です。また、熊本トヨタ株式会社の店舗でも、熊本大学の教員・学生とPepperを活用したイベントなどを行い、地域の人材育成につなげていきたいとしています。
子どもたちの教育を通して、デジタル人材の育成を
熊本大学の藤田豊教育学部長は、デジタルリテラシー教育が推進される日本の教育政策の現状を踏まえ、「学校や園の生活の中でPepperと触れ合う機会を通して、プログラミングの基礎や生成AIの利用方法など、AIと共存するためのリテラシーについても学ぶ機会を得られると思う」と期待を述べました。
また、同学 小川久雄学長は、「本学では地域社会のさまざまなステークホルダーとともに、人材育成や地域経済の振興、教育および文化の向上など、地域活性化や地域創生を積極的に進めております。今回の協定を熊本の地域社会発展に寄与する連携推進の第一歩とし、両者との連携をより一層強化して新たな価値を生む共創の実現に向けて取り組んでまいりたい」と教育を通じた地域貢献について強く語りました。
ソフトバンク株式会社 CSR本部 地域CSR統括部 統括部長 村元義和は、「今回の協定は大学と企業間の連携協定ではあるが、ここに至るには『地域課題を解決したい』という個々の人の思いが縁を紡ぎ、具体化したという背景がある。この協定を契機に、熊本大学、熊本トヨタとともに熊本県下の子どもたちの明るい未来を見据えた人材育成に少しでも貢献したい」と今後の取り組みに意欲を示しました。
Pepperも人材育成を通じた地域貢献に意欲
熊本大学にPepperを無償貸与する熊本トヨタ株式会社 井原宏社長は、「弊社を含め熊本県内の各企業ではDX推進にあたりデジタル人材を強く求めている。このような形でITリテラシーの高い学生たちを排出していけることは非常に心強く思う」とあいさつしました。
Pepperは「熊本トヨタの皆さん、僕を熊本大学に送り出してくれてありがとうございます。そして熊本大学の皆さん、これから附属学校と幼稚園で一緒に勉強したり、遊んだり、おしゃべりできることを楽しみにしています。この熊本でロボットとAIを活用できる人づくりにぜひ貢献したいと思います」と抱負を述べました。
ソフトバンクのサステナビリティ
今回紹介した内容は、「DXによる社会・産業の構築」に貢献することで、SDGsの目標「1、2、3、8、9、11、17」の達成と社会課題解決を目指す取り組みの一つです。
(掲載日:2024年7月5日)
文:ソフトバンクニュース編集部