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【ワイヤレス電力伝送】~1分で分かるキーワード #212

【ワイヤレス電力伝送】~1分で分かるキーワード #212

物理的なケーブルを用いずに電力をデバイスなどに送る技術のこと

増え続けるIoTデバイスの課題解決を目指す給電方法

WPT(Wireless Power Transfer)とも呼ばれるワイヤレス電力伝送は、物理的な配線をすることなく電磁誘導や電界共鳴、電波などにより電力を送る技術です。主な活用分野としては、スマートフォンや電気自動車、IoTデバイスなどの充電が挙げられます。電源から離れていても給電できることや、ケーブルの劣化や断線などの懸念がなく利便性や安全性の向上につながります。災害時や非常時、物流、医療など幅広い分野での活用が期待される一方、送電距離や容量、伝送効率などが課題です。

ワイヤレス電力伝送が注目される背景には、内閣府が提唱するSociety 5.0社会の到来があります。2035年には全世界のIoTデバイス数が1兆個に達し、1人100台以上のIoTデバイスを扱うことが予測されており、IoTデバイスのバッテリー交換や給電方法が課題となっているためです。

ソフトバンクは、京都大学、金沢工業大学と協力してミリ波通信帯域でのワイヤレス電力伝送の実現や、携帯基地局の電波を電力利用するための研究を進めるほか、さまざまな企業・団体がワイヤレス電力伝送技術を商用環境で利用できる「ワイヤレス電力伝送ラボ」の開設を通じて、技術の普及やオープンイノベーションの推進に取り組んでいます。

ワイヤレス電力伝送の関連情報

(掲載日:2024年7月10日)
文:ソフトバンクニュース編集部