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全セグメント増収増益の順調なスタート ーソフトバンク株式会社 2025年3月期 第1四半期 決算説明会レポート

2024年8月6日、ソフトバンク株式会社の2025年3月期 第1四半期 決算説明会が開催され、代表取締役 社長執行役員 兼 CEOの宮川潤一が連結業績と次世代社会インフラに向けた取り組みなどについて説明しました。

売上高、営業利益ともに第1四半期単体で過去最高。通期業績予想に対して順調に進捗

2025年3月期 第1四半期の売上高は1兆5,357億円で、前年同期比で7%増収し、全セグメントで増収。営業利益は全セグメント増益で、前年同期比23%増の3,039億円となり、売上高、営業利益ともに第1四半期単体で上場以来過去最高であることを報告しました。

売上高 セグメント別

営業利益 セグメント別

また、純利益は前年同期比11%増の1,625億円。通期業績予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高25%、営業利益34%、純利益33%とし、「全て前倒して進捗しており、予想を上回る順調なスタートとなった」と述べました。

2025年3月期 第1四半期 業績予想

2025年3月期 通期業績予想

コンシューマ事業は売上高が6,817億円で前年同期比2%の増収、営業利益は1,564億円で6%増益となり、「通期増益に向けて順調に進捗している」とコメント。モバイルサービスの売上高は、値下げの影響を受ける前の水準を超えて前年同期比76億円で増収。2024年3月期 第3四半期以降、増収基調が継続しているとし、スマートフォンの累計契約数は前年同期末比4%増と説明しました。

モバイル売上高

また、先日発表したAI検索エンジン「Perplexity」との戦略的提携について触れ、「急成長しているサービスであり、これからのAIの活用方法の一つだと感じている」と今後への期待を示しました。

Perplexity

エンタープライズ事業は、売上高が2,156億円で前年同期比10%の増収、営業利益は415億円で3%の増益。ソリューションなどの売上高が前年同期比27%の増収と引き続き順調。「自社で開発するサービスの拡充に向けて、必要な人材の補強やシステムの構築などをはじめとした先行投資をしながら、より強固な経営基盤を作っていきたい」と述べました。

エンタープライズ事業 売上高

メディア・EC事業は、売上高が4,083億円で前年同期比で6%増収、営業利益は一過性の事業譲渡益を計上したこともあり前年同期比で74%増となりました。

メディア・EC事業 売上高

ファイナンス事業は、売上高が631億円で前年同期比20%の増収。営業利益は57億円で、PayPay株式会社の黒字化が寄与。「収益の柱として期待している」と述べました。

ファイナンス事業 売上高

PayPay株式会社の連結売上高は572億円で19%増収。連結EBITDAは93億円となり、第1四半期は2年連続で黒字となり、「四半期ベースで初の営業黒字化を達成した」とコメント。

PayPay黒字

決済代行サービスを展開するSBペイメントサービス株式会社は、第1四半期の決済取扱高(GMV)は2.3兆円と前年同期比21%増。特に当社グループ外の決済を含む非通信の領域がけん引し、同領域は前年同期比26%増となりました。

積極的な成長投資により、次世代社会インフラ構築の実現へ

業績の報告に続いて、次世代社会インフラの構築に向けた取り組みの進捗を共有しました。シャープ株式会社の堺工場を活用した大規模なAIデータセンターの構築の実現に向けて、基本合意書を締結したと報告。設備などの転用で、250メガワット規模のAIデータセンターの早期展開を目指すと述べました。

次世代社会インフラを支えるネットワーク

また、これらの成長投資に向けた財務基盤を強化するため、第2回社債型種類株式の発行登録書を提出したことを報告。最短で2025年3月期上半期中に上限2,000億円の発行を決議する可能性があると説明しました。

宮川潤一

2025年3月期 第1四半期は「過去最高の売上高・営業利益となり、全セグメントで増収増益と順調なスタートが切れた。引き続き『情報革命で人々を幸せに』という理念に向かってまい進していく」と今後への意欲を示し、プレゼンテーションを締めくくりました。

2025年3月期 第1四半期 決算説明会

(掲載日:2024年8月5日、最終更新日:2024年8月7日)
文:ソフトバンクニュース編集部