9月30日に発刊されたソフトバンクの「統合報告書 2024」。2023年度の財務情報に加え、中長期成長戦略やESG戦略など、ソフトバンクの今だけでなく、目指す姿とコミットメントをまとめた報告書となっています。
持続的な企業価値の向上のためには、実効性のあるコーポレート・ ガバナンスの構築が不可欠です。ソフトバンクは、2024年6月から取締役の過半を独立社外取締役とすることで、コーポレート・ガバナンスをさらに強化しています。その背景について、筆頭独立社外取締役である株式会社堀場製作所 代表取締役会長 兼 グループCEO 堀場 厚氏のメッセージを一部抜粋して紹介します。
筆頭独立社外取締役メッセージ
適切かつ安定的な経営体制を目指し、
形式と実質の両面で取締役会の変革を推進
安定的な経営体制を実現するためには、社外取締役が同時にまとめて退任することを避ける必要があり、どのくらいの期間で社外取締役が交代していくかが大事なポイントになります。また、社外取締役の人選に関しては、社内にはないスキルを補強するという観点を重視するとともに、第三者的視点を持ったアドバイザーとしてそれぞれの得意分野や経験から意見を述べ、取締役会全体の視野を広げることが重要であると考えます。
さらにガバナンスについては、特に親子上場を懸念される声があることを認識していますので、利益相反の疑念を持たれることがないようにするという観点から取締役会や委員会で意見を述べています。また、今後ソフトバンクがデジタル化社会を支える次世代の社会インフラを構築するということは、ますます社会的責任が大きくなることを意味します。そのため、社員一人一人にその認識を強く持っていただくという、ガバナンスの原点に改めて立ち返ることが大切だと思っています。
堀場氏のインタビュー内容は動画でも掲載していますので、ぜひご覧ください。
統合報告書では、堀場氏が多様な専門性を有する社外取締役の立場から、重要な経営課題に関する活発な議論を通じて、ソフトバンクの企業価値の向上につなげていることが語られています。また、2名の新任社外取締役からのメッセージや、ソフトバンクのコーポレート・ガバナンスの概要や体制強化に向けた取り組みを掲載しています。
ソフトバンク「統合報告書 2024」
ソフトバンクが目指す姿や中長期的な成長戦略、価値創造プロセス、マテリアリティ、財務・非財務情報を網羅的に掲載し、年1回発行しています。
(掲載日:2024年10月8日)
文:ソフトバンクニュース編集部