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AI時代に備え、北海道に「第3の拠点」を新たに建設。ソフトバンクが「北海道ビジネスEXPO」で披露

AI時代に備え、北海道に「第3の拠点」を新たに建設。ソフトバンクが「北海道ビジネスEXPO」で披露

2024年11月7~8日、北海道最大級のビジネスイベント「北海道ビジネスEXPO」が開催。ソフトバンク株式会社は、2026年度に北海道苫小牧市で開業予定の「北海道苫小牧データセンター」をAR(拡張現実)を使ったコンテンツなどで紹介した他、パネルディスカッションに参加して北海道でのデータセンターの可能性や今後の展開について議論を交わしました。

次世代社会インフラ構想の要となる「Brain Data Center」として構築

今回行われた「第38回 北海道ビジネスEXPO」は、「“創造的破壊” を北海道から~ GX/DX/SXで革新的イノベーションを~」をテーマとし、308の企業・団体・大学・研究機関が出展、2日間で2万1,000人以上が来場しました。ソフトバンクは未来創造ゾーンに設けられたデータセンターブースで、現在建設中のAIデータセンター「北海道苫小牧データセンター」を紹介しました。

北海道苫小牧に建設中のデータセンター完成予想図。

北海道苫小牧に建設中のデータセンター完成予想図

生成AI(人工知能)の普及によって、膨大なデータ処理や、データ処理に必要な電力需要の急増が見込まれる一方、データセンターの約8割は東京圏や大阪圏などに集中しているのが現状です。レジリエンス強化や電力負荷の分散などの課題に対応するため、ソフトバンクは新たな拠点として北海道苫小牧市に大規模な計算基盤などを備えたデータセンターを建設しています。

このデータセンターは、データ処理と電力消費を全国に分散する、ソフトバンクの次世代社会インフラ構想の要となる「Brain Data Center(ブレインデータセンター)」として構築するもの。将来的に敷地面積が国内最大規模の70万平方メートル、受電容量が300メガワット超まで拡大する計画で、北海道内の再生可能エネルギーを100%利用する地産地消型のグリーンデータセンターとして運用を予定しています。生成AIの開発やAI関連事業に活用する他、社外からのさまざまな利用ニーズに応えるため、大学や研究機関、企業などにも幅広く提供していく予定です。

展示では、大規模データセンターがなぜ北海道に設置されるのか、どのようなデータセンターを目指すのか、施設には何が整備される予定なのかなどについて、タブレットをかざしたりゴーグル型デバイスを着けて視聴するARを用いたデジタルコンテンツで紹介しました。

ゴーグル型デバイスでARのコンテンツを視聴
ゴーグル型デバイスでARのコンテンツを視聴

ゴーグル型デバイスでARのコンテンツを視聴

タブレットをかざすことでデータセンターの施設内が見られる

タブレットをかざすことでデータセンターの施設内が見られる

ロボットやセンサーを活用したサーバールーム

ロボットやセンサーを活用したサーバールーム

高いセキュリティを実現しつつもスピーディな入館を実現するデータセンター

高いセキュリティを実現しつつもスピーディな入館を実現するデータセンター

  • 展示内容は構想を含めたイメージです。

ソフトバンクのブースに来訪した北海道知事の鈴木直道氏や北海道経済産業局長の鈴木洋一郎氏、札幌市長の秋元克広氏らは、担当者の説明に熱心に耳を傾け、ソフトバンクのAIデータセンター推進に対する期待と激励のメッセージを寄せました。

次世代社会インフラ構想の要となる「Brain Data Center」として構築

北海道発のAIサービスを全国へ

ビジネスセミナーとして「道内データセンターを成長基盤とした、AIサービスの創出・展開」と題するパネルディスカッションも行われました。ソフトバンクの次世代社会インフラ事業推進室 室長の淺沼邦光(あさぬま・くにみつ)が、道内でデータセンター事業や先端技術の研究・開発などを手掛ける事業者らとともに登壇しました。

北海道発のAIサービスを全国へ

淺沼は「AI共存社会の到来により、膨大なデータ処理と通信が発生するため、専用のAIデータセンターが求められます。インターネットがなくてはならない時代になったように、将来的にはAIがなくてはならない時代になることを見据え、基盤となるAIデータセンターをいま作っておくことが重要だと考えています。ソフトバンクはAI時代を支える重要な『第3の拠点』として、国内最大級のAIデータセンターを苫小牧市に構築し、将来は北海道発のAIサービスを皆さんとともに全国にお届けしていきたいと考えている」と語りました。

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(掲載日:2024年11月25日)
文:ソフトバンクニュース編集部