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通信ネットワークの “心臓部” を24時間365日守り続ける 〜 最前線で働く社員 Vol.9 〜

一つ一つの確認が “止まらない通信” を支える 〜 最前線で働く社員 Vol.9 〜

最前線で働くソフトバンク社員に密着し、現場で活躍する姿を紹介する本シリーズ。ソフトバンクでは、社員を「資本」として捉え、社員の成長が組織の進化につながるという考えの下、人材戦略を推進しています。第9回は、広島県でネットワークセンターの電源・空調・消防・セキュリティなど、建物全体の設備の保守を行う入社5年目社員の1日に密着。現在の担当業務や地域拠点で働く魅力、やりがいなどについてインタビューします。

ソフトバンク株式会社 テクノロジーユニット統括 ネットワーク運用本部 西日本ネットワークセンター 中四国保全課

星野 鈴佳(ほしの・すずか)

2021年度に新卒で入社。職種はネットワークエンジニア。福岡県出身。趣味は、ドライブ、いろいろなアーティストのライブに行くこと。

設備の更新工事やトラブル対応まで。現場で行う安全運用

設備の更新工事やトラブル対応まで。現場で行う安全運用

星野 2021年に新卒で入社し、ネットワーク運用本部に所属しています。この部署は中四国エリアのネットワークセンター内にある通信設備の保守・運用を担当。ソフトバンクのネットワークセンターは、全国各地に設けられた通信の中枢拠点で、モバイル通信や固定回線などあらゆる通信サービスの運用を支えています。センター内には、通信データを送り届けるための「伝送装置」が設置されています。これは、全国にある同じ装置同士が互いにつながり、データをリレーのように送り合うことで、通信ネットワーク全体をつくり上げている重要な機器です。通信ネットワークの “心臓部” とも言える大事なものなので、24時間365日体制で監視・管理しています。

私が主に担当しているのは、消防設備やセキュリティ設備など、ネットワークセンター全体の設備に関わる業務全般です。具体的には、アラーム発報時の初動対応などを行う障害対応業務や、老朽化した設備の更新工事を担当しています。とある1日のスケジュールから、業務を紹介します。

ある1日のスケジュール

時計

9:00 出社、手順書確認など立ち会い作業準備

星野 出社したら、まずメールチェックし、新しく届いている見積書・工事関連の資料を確認します。前日の夜に設備トラブルが発生していた場合は、状況を把握しておきます。午後から建物全体に電力を供給する受電設備の更新工事の立ち会いがあるので、工事で使用する手順書の内容の再確認を行います。手順書は、工事を安全に進めるための “設計図” のようなものです。図面や機器の名称、電源の系統などを一つずつ照合し、現場の実際の構成と一致しているかを慎重に確認します。また、作業担当者が安全に実施できるように、手順の流れや表現にも不明点がないかをチェックし、安全かつ確実に作業を進められる状態を整えることも大事です。

9:00 出社、手順書確認など立ち会い作業準備

時計

12:00 ランチ

星野 入社当初はお弁当を持参していたのですが、最近は外で食べることが多くなりました。センターの近くにおいしいお好み焼き屋さんがあり、よく同僚と一緒に行っています。

12:00 ランチ

時計

13:00 設備更新の工事に立ち会い

星野 午後からは、事前に準備していた手順書をもとに、設備更新工事の立ち会いを行いました。設備は、老朽化による故障を防ぐために定期的な交換を実施することが定められています。

13:00 立ち会い作業
13:00 立ち会い作業

私の役割は、工事がソフトバンクの安全基準や品質基準に沿って適切に進められているかを監督し、必要に応じて施工会社へ指示を出すことです。手順書をもとに、作業内容や電源の切り替え手順を細かく照合しながら進めます。特に安全に関わる工程では、作業者が触れる箇所の電圧を確認して、感電のリスクがないか、電源の切り替え作業中に伝送装置に影響が出ていないかなどの確認を複数人で行います。

13:00 立ち会い作業

時計

16:00 工事の進捗を共有する定例会議

星野 週に一度、チームメンバー全員で定例会議を行っています。会議では、進行中の工事や点検業務の進捗(しんちょく)を共有し、今後のスケジュールや課題を整理。各メンバーが担当している案件の状況を報告するだけでなく、作業中に発生したトラブルや課題を持ち寄り、対応方法を検討する場にもなっています。

16:00 工事の進捗を共有する定例会議

時計

17:00 後輩に業務説明

星野 部署の後輩には、作業の手順を覚えるだけでなく、実際の現場で “なぜその確認が必要なのか” を自分の目で確かめながら学んでもらうようにしています。例えば、設備点検の場面では、手順の背景にある安全性や通信への影響まで説明し、作業の目的を理解したうえで行動できるよう指導しています。こうした積み重ねによって、後輩が自ら考えて判断できるようになることを目指しています。

17:00 後輩に業務説明

時計

17:45 トラブル発生時に備えるため宿直

星野 宿直中は基本的に待機時間となり、食事や入浴、睡眠など普段と同じように過ごしています。宿直担当は月に2回ほどの頻度で、メンバーが1日ごとに交代で対応しており、中四国エリアでは新卒社員はおおむね入社半年後の下期からローテーションに入ることが多いです。

17:45 宿直

設備の異常を示すアラートが発報された場合は、まず監視システム上でアラームの内容や発生箇所を確認。その後、現場へ向かい、設備や周辺環境の状態を確認して1次対応を行います。トラブルの内容によっては、施工会社や監視部門と連携しながら復旧作業を進めることもあります。

何事も「納得できるまで確認」することが安心への第一歩

現在の業務について詳しく教えてください。

星野 入社してから一貫して、通信設備を安全に稼働させるための業務に携わっています。また、センター内では、通信装置を支える空調などの設備も重要な役割を担っています。通信を支える伝送装置を守るための空調や消防設備などの設備の管理が主な業務です。私は、設備の障害対応、設備の点検・発注や老朽化に伴う更新、工事の手順書確認や立ち会いなどを担当しています。

作業には常に高い安全意識が求められると思います。日々の業務の中で、どのようなことを意識していますか?

星野 ソフトバンクは、安全で確実な作業を徹底するために「基本動作の10カ条」というルールを設けています。これは、事前・事後確認や危険予知といった安全管理の基本をまとめた社内共通の指針です。私の部署は、この10カ条をもとにしてより現場の実態に即したものを作成し、常に意識できるようメンバー全員がスマホの背面に入れて持ち歩いています。

何事も「納得できるまで確認」することが安心への第一歩

個人的に意識していることは、どんな作業も「納得できるまで確認する」ことです。わずかな判断ミスが大きなトラブルにつながることもあるので、どんなに小さな違和感でもそのままにせず、手順書の内容に疑問があれば、なぜこの順番なのかを工事会社に確認します。自分がしっかり理解したうえで作業に臨むことが、安全を守るための第一歩だと思っています。

ご自身が主体的に取り組んだことや印象に残っている出来事はありますか?

星野 宿直で使用する部屋は、長時間過ごす場所であるため、快適に過ごすことができる環境づくりが欠かせません。そこで、自ら提案し、関係部署や工事会社の方々と協力して倉庫として使われていた空き部屋を活用して女性用宿直室の新規設置に取り組みました。空調は既設設備を流用しつつ、部屋のデザインやレイアウトの設計、設備選定、照明スイッチの位置変更などを行い、快適で安心して過ごせる空間を整えました。
課題を自分で見つけ、形にできたことは大きな自信となり、チーム全体の働きやすさにもつながりました。こうした経験を通じて、現場の安全性を守るだけでなく「働く人が安心して力を発揮できる環境を整えること」も自分の役割の一つだと実感しています。

広島で働く魅力を教えてください。

星野 広島は、街中を路面電車が走るなど、公共交通が発達していて移動がとても便利な町です。通勤時も混雑することがほとんどなく、快適に通えています。また、職場の雰囲気も温かく、歓送別会などでタコパをすることもあります。

プライベートはどのように過ごしていますか?

星野 最近はドライブにハマっていて、カーシェアを利用して後輩や友人と出掛けることが多いです。瀬戸内の海沿いや自然の多い場所を走ると気分転換にもなり、いいリフレッシュになります。また、広島に暮らすようになってからは、オフィスから球場が近いこともあり野球観戦にもよく行くようになりました。出身が福岡ということもあり福岡ソフトバンクホークスファンなので、広島東洋カープファンに隠れてホークスを応援しています(笑)

何事も「納得できるまで確認」することが安心への第一歩
何事も「納得できるまで確認」することが安心への第一歩

最後に、キャリアにおける今後の目標を教えてください。

星野 通信インフラを支える建物や電源・空調設備などの環境インフラである設備を扱う仕事が好きで、今後もこの分野で経験を重ねていきたいと考えています。
現在は設備を守ることが主な仕事ですが、将来的には、新しい設備の設計や導入を担う部署で、現場で培った保守・運用の知見を生かした設計や提案ができるエンジニアになることが目標です。運用と導入の両方の視点から、安全で効率的な設備づくりに貢献していければと思います。

何事も「納得できるまで確認」することが安心への第一歩

(掲載日:2025年10月27日)
文:ソフトバンクニュース編集部

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