

株主が一定期間に得る株価の上昇や配当を合わせた総合的な利益を示す指標で、投資家にとっての “実質的なもうけ” を表すもの
経営成果や株主還元の姿勢を評価する重要な指標の1つ
「TSR(Total Shareholder Return)」とは、株主が一定期間に得る株価の上昇や配当を合わせた総合的な利益を示す指標で、日本語では「株主総利回り」と呼ばれます。株主にとっての実質的なもうけを表すもので、企業の経営成果や株主還元の姿勢を測る重要な指標の1つとされています。
TSRは、株価の値上がり益(キャピタルゲイン)と配当金(インカムゲイン)を合計し、それを期首株価で割って算出。一般的に期首株価は、「投資を始めたときの株価(期間のはじめの株価)」と定義されます。
TSR=(期末株価 − 期首株価 + 配当金)
÷ 期首株価 × 100%
株主重視経営を掲げる企業では、TSRの向上を経営目標に取り入れるケースもあります。
ソフトバンクは「事業成長と株主還元の両立」を経営の柱に据え、TSRを常に意識した経営を行っています。役員報酬を決める指標にもTSRを組み込むことで、ステークホルダーとの価値共有を図っています。配当は年2回を基本とし、業績やキャッシュ・フローを踏まえた安定的な還元を継続。一方で、AI(人工知能)や5Gなどの成長分野への投資も積極的に進め、短期での配当だけでなく、中長期的な企業価値の向上を通じて高いTSRの実現を目指しています。
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(掲載日:2025年11月5日)
文:ソフトバンクニュース編集部







