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“ライフステージに合ったサポートを” 誰もが自分らしく働き、活躍できる企業とは?(後編)

「ダイバーシティ」は人材活用だけでなく、出産や育児・介護などそれぞれのライフステージやライフスタイルに合わせた「多様な働き方」を推進する、という側面も持ち合わせています。

ソフトバンクの取り組みについて、引き続き人事部の担当者お2人にインタビューしてみました!

田口さんはまもなく育休に入られるそうですね。“保活”という言葉が流行るなど、近年どの企業でも育児支援や女性の復職について、関心が高まっているようですが、ソフトバンクならではの支援策はありますか?

田口:ユニークといえば、育休中に赤ちゃんを連れて参加するオリエンテーションがあることでしょうか。5年前の第一子出産時にはこのような制度はまだなく、長く休んでいる間に会社と隔絶したような不安を感じたり、復帰後もなかなか勘が戻らなくて困ったりしたことを思い出しました。当時に比べると育児支援策もかなり考えられて、変わっているな! と感じています。

オリエンテーションの様子

そういう変化を、人事の方が身をもって感じることができるって、すごく大きいことですよね。

田口:オリエンは育休直前・育休中・復帰後と計3回あるんです。休んでいる間も会社とつながっているという安心感は、やはりこうした制度から生まれるのではないでしょうか。当社の女性社員の育休復職率はなんと96%! ほとんどの方が、子どもを産んでも復職していることになります。育休が最長2年取れるということもあって、保育園探しにも時間をかけられます。保育園に入れなくて、復職を諦めるということはほとんどないと思います。

木戸:ソフトバンクのダイバーシティでは、さまざまなライフステージの社員が活躍するために、その阻害要因を取り除いていこうという考え方をしています。その一つとして、男性社員の側に立った取り組みも始めています。当社では、若い年齢で管理職に抜擢されることも多いため、子どもを持つ部下の気持ちや、育休を取る女性社員の悩みが分かりづらいという声も聞きます。

そこで今年4月から、育児に理解のある上司を育てる”という目的で活動する他企業とのネットワークに加盟したんです。その名も「イクボス企業同盟」。これはまだ試行錯誤の段階ですが、「ダイバーシティ」の考え方にも通じるものがありますね。

社員一人一人のライフステージを考えて取り組みをしているのですね。

木戸:数年前から、ソフトバンクらしい働き方を表現する際に、「スマートワークスタイル」というワードがよく使われています。ICTの力を活用して生産性と創造性を高め、メリハリのある仕事で成果を出すという考え方です。

現在、全社員にiPadとiPhoneを支給していて、シンクライアントを利用した仮想オフィスで、どこにいても会社と同じ環境で仕事をすることができます。書類のペーパーレス化も進んでいて、パソコンやiPad上でほとんどの要件が済んでしまいます。どこにいても不便を感じることなく仕事ができる環境を整備する、これも育児や介護をしている社員の疎外感を取り除くための取り組みの一つです。

田口:今や、労働時間の短縮はどの企業にも当たり前のスローガンですが、当社はそこに“楽しさ”を欠かしません。毎週水曜日のノー残業デーには、17時半になると役員自らの声で「早く帰りましょう」とアナウンスが流れるんです(笑)。たまたま来社されていたお客さまなどは、本当に驚かれていますね。週替わりの一言スピーチもまたユーモアにあふれ、プロ野球クライマックスシリーズの最中には「家に帰ってソフトバンクホークスを応援しよう」とかもあったくらいで(笑)。

木戸:ソフトバンクでは、「Smart&Fun!」という社内スローガンを掲げています。「ITを駆使して、スマートに楽しく働こう!」というものですが、楽しく働くというのはソフトバンクの基本なんです。何をやるにも、楽しくないとつまらないでしょ、と。

これからの課題と感じていることはなんでしょうか?

木戸:何においてもそうですが、自分の人生で経験していないことを想像するのは難しい、というのは自分自身でも日々発見があるところですね。
人対人として多様性を受け入れるときに、本当の意味で他者を理解するという意味では、そこが課題になるのでは、と思っています。

ただ、通信事業を担い、他者とのコミュニケーションを人一倍大事にする会社であるがゆえに、多様な働き方を認めるということは、そんなに難しい課題ではないのかもしれません。
合併によってビジネスでもシナジーを生み出してきたからこそ、同じように、性別や国籍などの融合も新たなチャンスになるかもしれませんよね。そんな未来に大いに期待したいです!

田口:それを実現するために、「『挑戦する人』にチャンスを」という人事ポリシーのとおり、これからも会社として、社員が積極的に挑戦する機会や環境をしっかりと整え、提供していきたいですね。

誰もが自分らしく、ライフステージに適した働き方で、大いに挑戦できる環境。
当たり前のようで、実はなかなか難しいことでもあります。
世界中の企業が取り組んでいるこの課題。ソフトバンクのこれからの取り組みにも注目したいですね。

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プロフィール

木戸 あかり(左)
人事本部 戦略企画統括部 人事企画部 人事企画課
2013年よりダイバーシティ関連の業務に取り組み、現在はプロジェクトリーダーとして活躍中

田口 亜矢子(右)
人事本部 戦略企画統括部 人事管理部 労務厚生企画課
働き方や育児支援をはじめとするさまざまな社内制度の立ち上げに関わり、2013年よりダイバーシティ関連の業務に取り組み現在に至る

ソフトバンクの取り組みをもっと知る

(掲載日:2016年10月25日)