Pepperが発売されてまもなく2年。
店舗スタッフとして接客をしたり、映画に声優として出演したりと、その活躍はとどまることを知りません。
そんな大忙しなPepperの3月の活動を一部ご紹介します♪
小学生がPepperのプログラミングを体験!
春休み!Pepper プログラミング特別教室
春休み真っ只中の3月。この日は、小学4年生から6年生を対象とした「春休み!Pepper プログラミング特別教室」へ!
Pepperを使ってプログラミングが学べるということで、事前に公募し当選した68人の子どもたちは目をキラキラさせながら参加していましたよ♪

真剣! でも楽しそうな子どもたち
第1部:Pepperプログラミングワークショップ
8チームに分かれ、プログラミングチャレンジ、いざスタート!
Pepperの開発用ソフトウエア「Choregraphe(コレグラフ)」を使って、まずは「Pepperに言葉を喋らせる」ことに挑戦です!

さて、Pepperは喋ってくれるかな?
喋らせたい言葉を入力して、実際にその言葉をPepperが話してくれたときの子どもたちといったら! 教室のいたるところから歓声が上がり、「自分たちでPepperを動かすことができた!」という感動に包まれていました。その後、さらに動作や会話のプログラミングを学び、子どもたちは第2部の発表会に向けてチームごとに作業を進めていきます。
第2部:ワークショップ発表会
発表会のゲストとして、メディアアーティスト兼筑波大学助教授の落合 陽一さん(プログラミング教室の講師も務めていただきました)、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー 原田 曜平さん、お笑いタレント スピードワゴンのお二人が駆けつけてくれました。
ゲストが見守る中、ちょっと緊張(?)した面持ちのPepperと小学生たちが、ワークショップの成果を発表しましたよ。
今回のプログラミングのテーマは「○○を笑顔にする」。
あるチームは「家族に感謝を伝える」というテーマで、Pepperに「お母さん」と話しかけると、Pepperが「いつも料理を作ってくれてありがとう」とお辞儀。「お父さん」と話しかけると「いつも働いてくれてありがとう」と返事をし、Pepperが話者の音声を認識して、それぞれに合った返答を行っている様子にゲストからも驚きの声が上がっていました。
発表会を終えて、講師も務めた落合さんは「今回のワークショップは、物を動かす、物を喋らせる、音声を認識させるなど、プログラミングに必要な要素が全部入ったものです。それを初めて体験する子どもたちが3時間程度で発表までできてしまうことに、とても技術の進歩を感じました」と、感心した様子でしたよ♪
これを機会に、ますます子どもたちがPepperやプログラミングを身近なものに感じてもらえるといいですね!
Pepperを活用して社会貢献! ソーシャルチャレンジ
全国の非営利活動法人などにPepperを3年間無償で貸し出し、社会課題の解決を支援する「Pepper 社会貢献プログラム ソーシャルチャレンジ」。2017年4月からの本格始動を前に、たくさんの応募の中から、28の団体に貸し出しが決まりました! その中から2つの団体をご紹介。
東日本大震災を風化させない! Pepperを通じて伝える復興の歩み
早速、貸し出し先の選考で優秀賞に輝いた石巻専修大学に駆けつけたPepper。
石巻専修大学では、Pepperを使って石巻地域の学校や企業と連携し、復興や雇用創出などの地域活性化に取り組んでいく予定だそうですよ。
主なプロジェクト内容
プロジェクト名 | 内容 |
---|---|
震災伝承プロジェクト | 石巻市を訪れる外国人観光客に対してPepperが多言語で震災当時の様子や復興の歩みを紹介する。 |
まちなかポスタープロジェクト | 石巻市内の商店街や企業の情報を発信するポスターをPepperが紹介することで、よりクリエイティブに石巻市の魅力を伝える。 |
「まちの防災」を考えよう | 小中学生の防災意識を高めるためにPepperと一緒に地域の現状を考える出張授業を実施する。 |
Pepperとデジタルマップを活用した地域復興 | 被災地の復興状況などをPepperと3DマップやQRコードを組み合わせて案内する。 |
複数台のPepperによるヒューマンインターフェイスの活用 | 複数台のPepperが連動してコミュニケーションをするロボアプリを開発し、地域住民のコミュニケーションツールとして活用する。 |
具体的な取り組み内容は以下をご覧ください。
認知症サポーター養成講座にPepperを活用!
公益社団法人認知症の人と家族の会 鹿児島県支部は、鹿児島大学教育学部付属小学校で、貸し出されたPepperを使った認知症サポーター養成講座を開催。
認知症の人を想定した会話をPepperを活用して実演し、小学3年生の子どもたち34人が実際に対応の仕方などを学びましたよ。
また、小学生たちが自らPepperのプログラミングを行い、講座で学んだ知識をPepperを通じて発表する授業も行われました。今回の講座で子どもたちは、「認知症でも健常者と同じように生活でき、優しく丁寧に接することが重要だ」ということを学んだようです!
これから数年にわたって、日本全国でPepperを活用して社会課題の解決に取り組みます!
詳細はこちらをご覧ください。
(掲載日:2017年4月11日)
文:ソフトバンクニュース編集部