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ICTで新しい学び方を。ソフトバンクグループの学習支援サービスを紹介します

ICTで新しい学び方を。ソフトバンクグループの学習支援サービスを紹介します

新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、3月から始まった小中高校の休校は約3カ月におよびました。学校活動が再開されたものの、休校による学習の遅れを取り戻すため、夏休みを短縮したり、土曜授業を実施したりするやりくりが必要となっています。

文部科学省は4月、小中学生に1人1台のパソコンと高速大容量の通信ネットワークを整備する「GIGAスクール構想」の達成時期を、2023年度から2020年度末に前倒しする方針を発表。オンライン授業に必要なパソコンや通信環境の整備、在宅でも学習・評価ができるプラットフォームの構築、端末のトラブルに対応できるIT人材の育成など、教育現場の環境整備が課題となっています。

デジタル教材を活用する学校は29%

文部科学省の調査によると、今年4月16日時点で休校中または休校予定の1,213自治体のうち、家庭学習にデジタル教材を活用すると回答したのは29%、同時双方向型のオンライン指導を活用すると回答したのは5%でした。

ソフトバンクはオンラインでの遠隔授業や学習支援に取り組んでいます。今回、教育分野でグループ各社が無償提供している学校向けのオンライン学習支援や、子どもたちが手軽にできる学習サービスについてご紹介します 。

目次

手軽に学べる学習サービス

通学せずに児童・生徒・学生が学ぶ機会を得られるオンライン学習支援

基礎教科からプログラミングまで、手軽に学べる学習サービス

インターネットを通して学ぶ楽しさを伝える場を提供し、子どもたちの未来の可能性を大きく広げるためのお手伝いをする取り組みを進めています。

宿題や調べ学習から教科以外まで、手軽に楽しく学ぼう「ヤフーきっず おうち学校」「おうち授業」

ヤフーは、子ども向けポータルサイト「ヤフーきっず」で、自宅学習コンテンツ「ヤフーきっず おうち学校」を提供しています。

「おうち学校」「おうち授業」でできること

①「おうち学校」

「宿題を調べよう」「教科の勉強をしよう」「いろいろ挑戦しよう」などの子どもの想像力を掻き立てる学びのある情報を提供する他、自宅でできるストレッチなどを紹介する「運動」や、外部サービスと連携した悩み相談「相談しよう」などのコーナーを開設。

おうち学校

②「おうち授業」

子どもをはじめ幅広い世代が在宅時間に楽しく学びながら過ごせる支援として、芸能人や文化人、アスリートなどの豪華な著名人20名以上を“先生”として起用し、それぞれの得意分野を生かした特別授業を無料動画コンテンツとして5月中に配信。現在はアーカイヴを掲載中。(2020年6月15日時点)

おうち授業

今回実施したこと

臨時休校になり、学校で勉強ができなくなった小学1年生から6年生の子どものために、自宅でも勉強ができるサイト「ヤフーきっず おうち学校」を開設し、子ども向け検索機能で宿題の内容について調べたり、動画や写真で教科を勉強したりできるコンテンツを提供。また、外出できないときも楽しく自宅で学べるように、芸能人や文化人、アスリートをはじめとする豪華な著名人を多数起用し、工作や科学実験、スポーツなどのバラエティー豊かな授業をオンライン動画で配信する特別企画「おうち授業」を提供しています。

プログラミングを通して、ITの“ものづくり”に必要な「エンジニアリング思考」を養う「SoftKids」

ソフトバンクは、子どもたちがプログラミングをすることを応援する「SoftKids(ソフトキッズ)」という取り組みを行っています。「SoftKids」では、タブレットでオリジナルのスマートフォンアプリを作成できるプログラミング教育教材「あぷりつくーる」を2017年から無償提供。イベントや学校などで「ITのものづくり」の楽しさを伝えるプログラミング教室も多数開催しています。 

「SoftKids」のねらい

2020年度から小学校で必修化されたプログラミング教育は、コーディングを覚えることが目的ではなく、意図する一連の動作を実現するために必要な動きの組み合わせなどを論理的に考えることを目的としています。「あぷりつくーる」を使いながら、ソフトバンクの社内研修でも行われている、プログラミングを始める前に必要な理解・分解・構築の考え方「エンジニアリング思考」を養う事を目指しています。

「あぷりつくーる」でできること

文字・ボタン・画像などのパーツを自由に配置し、各パーツに動きをつけることでオリジナルアプリを作成することができる

  1. iPadタブレットを使ってオリジナルアプリを簡単に作成。
  2. 「いつ?」「なにを?」「どうする?」の3ステップでプログラミングを行います。
  3. iPadタブレットで作ったアプリをiPhoneで使う事が出来ます。
  4. プログラミングを始める前に必要な、理解、分解、構築の3ステップで物事を考えるエンジニアリング思考を養えます。

SoftKids

通学せずに児童・生徒・学生が学ぶ機会を得られるオンライン学習支援

通学しなくても成績評価につながるオンライン学習サービスや、地域格差を埋める支援サービスをご紹介します。

学校と連携した自宅学習支援サービスを、東京都新宿区立の全ての小・中学校に提供 「palstep」

SBプレイヤーズは、教室では学べない、学びにくいと感じる不登校の子どもたちが自宅で学べる学習支援サービスとして、クラウド型のeラーニングシステム「palstep(パルステップ)」を提供しています。

「palstep」ができた経緯

2017年に、学校外での多様な学びの場を提供することを目的とした法律、通称「教育機会確保法」が施行されたのを受け、子どもたちに将来につながる学習の機会を持ってほしいという思いから、発達心理士や特別支援教育士、医学博士などの専門家の協力の下にサービスを開発。教員・保護者・児童生徒をつなぐ「コミュニケーションボット」を活用することで、登校しなくても評価につながる学習機会を保障できる学習支援サービスとなっています。

「palstep」でできること

  1. インターネット環境さえあればいつでもどこでも、学校と連携した学習ができる。
  2. コミュニケーションボットを通した日々の「会話」で児童生徒の生活リズムや趣味嗜好、悩みやいじめを検知。
  3. 学習や生活のデータを教員・保護者・生徒関係者間で共有し、連携してサポート。
  4. 専門知識を持った人材の確保が難しい学校の人員不足や教職員の校務を支援。

今回実施したこと

SBプレイヤーズは今回の新型コロナウイルスでの休校の長期化を受け、自宅学習の環境整備に取り組む地方自治体の一助となるよう、システムを大幅に増強して、より広く提供することを決定しました。東京都新宿区立の全ての小中学校に提供することを決定し、中学校3年生から先行して提供を開始しました。(5月14日時点)

担当者からひと言(SBプレイヤーズ経営企画部CSRグループ 佐藤 里美・高橋 潤)

「『palstep』は教室で学ぶことが難しい子どもたちの学習機会を支援することができればという願いから誕生しました。学びにくさの原因となる読みや書きの苦手さを軽減する工夫が盛り込まれています。学校からの指導計画に基づいた学習として位置づけられているので、登校や成績評価にもつながります。私たちは、ITで地域社会に活力をの経営理念に沿い社会貢献事業としてPalstepを提供しています」

palstep

日本初の、全ての講義をインターネットで行う大学の教育プラットフォーム 「Cloud Campus」

「Cloud Campus」の学習者ポータル画面

サイバー大学は、学生が通学を一切せずに大学の学位取得ができるよう、独自に開発したクラウド型のeラーニングシステム「Cloud Campus(クラウドキャンパス)」による充実した遠隔授業を行っています。

「Cloud Campus」の遠隔授業

文部科学省が定めたメディア授業の要件では、講義ビデオを視聴させるだけでなく、教員または指導補助者が、設問解答や添削指導、質疑応答などのインタラクティブな指導を併せて行う必要がありますが、「Cloud Campus」では必要な要件を全て満たしたオンライン授業が可能です。

「Cloud Campus」でできること

さまざまな学習リソースの組み合わせによる授業構成

  1. 教員が自分で簡単にスライド+ビデオによる授業コンテンツを制作できる他、テスト、レポート、ディスカッションの実施や、Zoomによるライブ対面授業やMOOCs等の外部システムとの連携もでき多彩なコンテンツを作ることができる。
  2. マルチデバイスでオンライン視聴とダウンロード視聴のどちらも可能。
  3. 学生と教員が学習履歴や進捗状況などの学習データを把握・管理。
  4. テストの自動採点、コース完了管理ができる成績評価システム。

今回実施したこと

サイバー大学は、新型コロナウイルスの影響で授業の実施が困難な全国の大学・短期大学向けに、オンラインで遠隔授業を実施できる「Cloud Campus」を2021年3月末まで無償提供しています。

担当者からひと言(株式会社サイバー大学 学長 川原 洋)

「本学の教育プラットフォーム「Cloud Campus」を1年間無償提供させていただくにあたり、同時に授業のオンライン化に向けたコミュニティの構築も進めています。既に他大学の運用事例などを共有するワークショップやフォーラムの運営を通じて、高等教育のオンライン化に少しでも寄与できればと考えています」

オンライン授業活用のためのワークショップ 開催報告

第2回 オンライン授業活用のためのワークショップ開催のお知らせ

臨時休校期間中も運動を。学校、学習塾、スポーツ教室で活用 「スマートコーチ」

ソフトバンクは、学習やスポーツに取り組むユーザーが、スマートフォンやタブレット、パソコンを利用して、オンライン上で教職員や専門のコーチに相談し、動画添削による指導などを受けることができるサービス「スマートコーチ」を提供しています。

「スマートコーチ」でできること

  1. 子どもたちが学習や練習の様子を撮影し、撮影した動画をアップロードすると、教職員やコーチが、スマートフォンやタブレット、パソコンを利用して動画添削し、音声やテキストでアドバイス。
  2. 教職員側から学習教材や指導内容の動画を配信したり、メッセージをやりとりしたりすることが可能。
  3. 地域に専門のコーチや指導者がいなくても、遠隔で指導が受けられる。

今回実施したこと

ソフトバンクは新型コロナウイルスの感染拡大防止のために影響を受ける小中学校や高校、学習塾、スポーツ教室などをサポートし、オンラインレッスンサービス「スマートコーチ」を無償提供しています。(無償期間6/30まで)

担当者からひと言(ソフトバンク株式会社 CSR部 宮川 拓也)

「中学、高校の運動部部活動顧問の40%は、その競技経験がありません。そして、部活をやっている子どもたちは、十分な指導を受けられず困っているのではないかと思い、この仕組みを始めました。私自身も高校で野球部に所属し、顧問の先生が専門知識がなく困っていた経験があり、部活動に取り組む顧問や子どもたちの助けに少しでもなればと思います。」

スマートコーチ

 

ソフトバンクは、今後も子どもや学生の学びに役立つICTサービスの提供に努めてまいります。

ソフトバンクでは、“ソフトバンク”と“ワイモバイル”でスマホやタブレット端末、Wi-Fiルーターなどを利用中の、25歳以下の個人のお客さまを対象に、追加データの購入料金を最大50GBまで無償化とする支援も行っています。

ソフトバンク お知らせ

(掲載日:2020年6月15日)
編集:ソフトバンクニュース編集部