電車やバス、タクシー、飛行機など、いろいろなモビリティサービス(交通手段)を一つのサービス上に統合し、より便利な移動を実現する仕組みのこと
あらゆる移動手段を1つにまとめ、シームレスな移動サービスへ
MaaSとは「Mobility as a Service」の略で、電車やバス、タクシー、飛行機、フェリーにシェアサイクルなどの異なる複数の交通機関を横断して、一つのサービスのように検索から予約、決済までをシームレスに行えるようにする移動サービスのことです。単なる移動手段にとどまらず、移動販売や移動診療など、移動とサービスを組み合わせることで、交通や医療、観光などのさまざまな社会課題の解決に向けて活用が期待されています。
MaaSには、その統合度や機能に応じて0〜4までの5つの段階があり、日本は2023年現在、レベル1の段階にあるとされています。
レベル | 状態 |
---|---|
0 | 統合なし。 |
1 | 情報は統合されているものの、予約や支払いのスタイルが統合されていない状態。 |
2 | 一つのサービス上で予約や支払いまでができる。欧州を中心に続々と広がっている。 |
3 | MaaS先進国・フィンランドで行われているような、複数の交通手段が決まった料金体系で利用できる。 |
4 | レベル3を都市計画や国の政策として行う域に達している。現在では、まだほとんど事例がない。 |
移動における社会課題の解決や新たな価値創造を目指し、ソフトバンクやトヨタ自動車などによる共同出資会社「MONET Technologies(モネ・テクノロジーズ)」が、車両情報や交通情報などのさまざまなデータを活用してMaaSを実現する「MONETプラットフォーム」の構築を進めています。
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(掲載日:2023年11月30日)
文:ソフトバンクニュース編集部