「すべてのモノ・情報・心がつながる世の中を」というコンセプトを掲げ、SDGsの実現に向けて取り組んでいるソフトバンク。「SoftBank SDGs Actions」では、いま実際に行われている取り組みを、当事者自らの言葉で紹介します。30回目は、グループ会社のSDGs達成に向けた施策を推進する取り組みです。
目次
ソフトバンク株式会社 コーポレート統括 CSR本部 サステナビリティ推進課
大木 啓太郎（おおき・けいたろう）
2020年より、各社のSDGsの達成・ESG推進を支援する「ソフトバンク株式会社 グループ ESG推進連絡会）」の運営など、自社およびグループ全体のESG推進に関わる業務やESG格付対応を担当している。
ソフトバンク株式会社 コーポレート統括 CSR本部 サステナビリティ推進課
中村 柚香（なかむら・ゆうか）
2022年より、SDGsの達成に大きく貢献したグループ会社の事業や取り組みを表彰する「SDGs Action Award」の企画・運営など、社内浸透施策に関わる業務やESGの対外発信を担当している。
ソフトバンクがグループ会社と、一丸となって取り組むSDGs
中村 「ソフトバンク株式会社（以下「ソフトバンク」）は、6つのマテリアリティ（重要課題）を設定し、事業活動を通じてSDGsの達成に積極的に取り組んでいます。その結果、国内外のサステナビリティ格付評価機関などから高い評価を得ており、『日経SDGs経営大賞』の受賞や『DJSI World Index』の構成銘柄に選定されています。今後も持続可能な社会の実現に向けて、ソフトバンクとしてさらなる貢献をしていくだけでなく、グループ会社が一丸となってサステナビリティ活動を推進していく方針です」
大木 「具体的には、各社のSDGsの達成・ESG推進を支援する『ソフトバンク株式会社 グループ ESG推進連絡会（以下「連絡会」）』を定期的に開催し、ノウハウの提供やe-learningなどの学習リソースの支援、グループ会社同士の連携を促進する役割をソフトバンクが担っています。さらに、年に一度、SDGsの達成に大きく貢献した事業や取り組みを表彰する『SDGs Action Award（以下「アワード」）』を実施しています」
事例を横展開し、多種多様な取り組みを手助け
大木 「SDGs・ESGの最新トレンドや実践的な取り組みを学ぶ機会を提供することを目的とし、2020年度から開始しました。連絡会では、グループ会社の取り組みやソフトバンクの施策を共有するほか、外部有識者を招いたセミナーを実施しています。現在、約50社が参加し、業界を越えた情報交換を行うことで、施策のブラッシュアップにつなげています。
課題としては、グループ会社は規模や業種が異なるため、体制に差がある点です。特に、専任の担当者を配置するのが難しい会社も多く、そうした会社に対しては、月に1回のニュースレターの発行や、e-learningコンテンツの提供を行い、各社の状況に合わせた支援を実施。セミナーのテーマには、アンケートなどを反映しながら、関心の高い分野を選定して構成することで、より実践的な学びを提供できるように工夫しています。
連絡会は情報共有が中心ですが、アワードでは先進的な取り組みを表彰することで、グループ全体の取り組みをさらに加速させることを目的としています」
SDGsの達成に向けて大きく貢献した事業や取り組みを表彰
中村 「毎年、グループ会社では300以上の施策が実施されており、その中には優れた取り組みも数多くあります。この表彰制度は、各社のモチベーションを高め、さらなる積極的な取り組みを促すだけでなく、ソフトバンクグループ全体のシナジー創出にも貢献すると考えています。
2023年度に開催したアワードの様子
アワードの運営では、規模の大小問わずにグループ会社からより多くの案件をエントリーしてもらうために、応募しやすい仕組みづくりを意識しています。具体的には、エントリーシートの記入負担を軽減するためのフォーマット作成、『どんな案件を出せばよいのかわからない』といった不安を解消するための個別相談会などで案件のヒアリングやアドバイスを行っています。さらに、企業規模や体制にかかわらずさまざまな会社が取り入れやすい案件を評価する『SDGsグッドプラクティス賞』の新設や、前年から継続して実施しているものは、より簡単なステップで再応募できる仕組みも導入しました。応募時の負担を軽減し、新規案件の応募にも注力できるようにしています」
社会課題解決に向けたグループ全体のアクション強化のために
中村 「多くのグループ会社が参加しやすい環境を整えていくことはもちろん、最近では生成AIを活用した案件が増えており、今後さらに拡大すると予想されるため、その分野を支援する環境づくりにも力を入れていきたいです。
アワード開始当初は、社内のSDGsの達成・ESG推進体制の構築や、社内啓発活動に関する案件が中心でした。しかし、年を追うごとにグループ会社の事業に直結した案件が増加してきており、この変化は、SDGsの達成・ESGが単なる理念にとどまらず、各社の事業戦略に組み込まれる段階へと移行しているからではないかと捉えています。応募案件の傾向からも、グループ全体で事業としてSDGsの達成・ESGを推進する流れが強まっていることを実感しています。他部門と連携しながら全社的な取り組みを支援し、今後もグループ会社が応募しやすい環境づくりをサポートしていきたいです」
大木 「連絡会やアワードは、各社が優れた事例を共有し、知見を深める場として機能しています。これらの取り組みからグループ全体の力を結集し、社会課題の解決に向けた具体的なアクションを強化することが最終的な目標です。
そのためには、より多くのグループ会社がSDGsの達成・ESG推進に取り組める環境を整えていくことが必要です。推進する立場として、連絡会などに参加しやすい仕組みの整備や魅力的な企画を考え、より多くのグループ会社に参加してもらい有意義な時間となるよう、工夫を重ねていきます」
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ソフトバンクは、強みであるテクノロジーの力をベースとした事業活動・企業活動を通じて、国際社会が追求するSDGsの達成に貢献することで企業価値の向上と持続的な社会の実現に取り組みます。
（掲載日：2025年2月28日）
文：ソフトバンクニュース編集部
