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【SDV】 ~1分で分かるキーワード #272

【SDV】 ~1分で分かるキーワード #272

車両の機能や性能をソフトウエアで定義・制御する車両のこと

ハードウエアからソフトウエア中心へ。デジタル技術で進化する次世代の車

SDV(Software Defined Vehicle)とは、ソフトウエアによって車両の機能を定義・制御する車両のことです。従来の車両では、新しい運転支援機能の追加やバッテリーなどエネルギー効率を改善するにはハードウエアの交換や新モデルへの買い替えが必要でした。SDVはソフトウエアの更新だけで車両の機能拡張や性能を継続的に向上させることができます。

SDVの普及により、自動車は社会を支えるインフラとしてさらに進化すると考えられています。クラウドと連携し、車両の位置やパフォーマンスを制御・管理したり、車両同士で走行データを共有することで、渋滞の回避や交通事故の防止が期待されます。また、リモート診断やメンテナンスの効率化により、計画的なメンテナンスが可能となるため、車両の安全性や機能性を維持する整備コストや手間が抑えられ、安全に長く乗り続けることができます。メーカーにとっても、サブスクリプションサービスなどを通じた機能の提供で、新たな収益機会が生まれます。さらに、SDVはリアルタイムによる通信の実現によって、制御が高度化していくことから、今後期待されている自動運転技術の進化を支える基盤としても重要な役割を果たします。

ソフトバンクの子会社であるCubic Telecom Ltd. はコネクテッドカーおよびSDV向けにIoTプラットフォームを提供しています。SDV事業の強化に向け、自動車メーカーや農業機械メーカー、通信事業者などと連携し、グローバル展開を拡大しています。ソフトバンクは、このIoTプラットフォームを活用し、さまざまなサービスの展開を目指しています。

(掲載日:2025年3月4日)
文:ソフトバンクニュース編集部