【初心者が検証】
IP無線アプリ「Buddycom」でスマホを無線機として利用できるのか

2023年4月18日更新

【初心者が検証】IP無線アプリ「Buddycom」でスマホを無線機として利用できるのか

従来のトランシーバーやインカムに代わる現場での新しい連絡手段として、スマートフォンを活用する方法が注目されています。しかし、スマートフォンで本当に無線機のようなやり取りができるのかどうかわからない、イメージが湧かないという方もいるのではないでしょうか。本記事では、IP無線アプリ「Buddycom」(バディコム)をはじめて操作する初心者でも、スマートフォンを無線機として利用できるのか検証した様子をお伝えします。


【誤った情報の提供についてのお詫び】

記事中の記載につきまして一部誤りがあることが判明いたしました。該当部分を修正するとともにお詫びいたします。

また、今後はこのような事態が起こらぬよう、より一層の注意を払って情報収集・確認を行い、正確な情報をご提供できるように努めてまいります。読者の皆さまにはご迷惑をお掛けしてしまったことを心よりお詫び申し上げます。

 

目次

IP無線アプリ「Buddycom」とは

IP無線アプリ「Buddycom」とは、スマートフォンで無線機のような素早いグループ通話ができるサービスです。従来の無線機と違って使用する前に免許や登録が不要であることや、スマートフォンのモバイル回線(4Gや5G)を利用して通話するため、無線機では電波が届かない場所であっても携帯電話がつながる環境であれば距離に関係なくやり取りできることが特長です。

一部のアナログ簡易無線機については2024年11月30日を期限として使用できなくなりますが、その対策としても利用できるサービスです。

「Buddycom」の使い方

下記の図のように、スマートフォンのホーム画面から「Buddycom」のアプリを起動後、IDとパスワードを入力してログインし、マイクボタンのある画面が表示されれば準備完了です。
その後はログアウト操作をしない限り、一度アプリを閉じてもすぐに利用を再開できます。

マイクボタンを押し続けている間、グループのメンバーへ向けて音声を発信することができます。何も操作していない間は、常に相手の音声を受信できる状態になっています。
従来のトランシーバーやインカム同様、ボタンを押すだけのシンプルな操作でやり取りできるので、別途マニュアルなどを用意しなくても誰でも迷わずに使いこなせるはずです。

Buddycomの利用手順

アクセサリを使用してトランシーバーやインカムのように話せる

直接スマートフォンの画面を操作して話すこと以外に、アクセサリを接続して使用する方法もあります。スマートフォンにアクセサリを接続することで、毎回スマートフォンを取り出して操作することなく通話できるので、従来のトランシーバーやインカムと同じような使用感で扱えるようになります。

 

アクセサリの例

アクセサリの例

今回は、無線タイプのアクセサリのうちプッシュトゥトーク型(ボタンを押している間だけ通話状態にできる)のものを使用して検証していきます。

 

アクセサリの使用感

着け心地について

本体(マイクとボタン部分)を指でつまむようにして持つことができます。裏にクリップのような止め具が付いているので、服の胸ポケットや前立て部分に固定することで、動きの多い現場や接客の現場でも邪魔にならずに使えそうです。

ボタン操作について
本体に対してボタンが大きめなので、指一本で簡単に押すことができ、スムーズに通話状態へ移行できました。ボタンを押した時のクリック感もしっかり感じられます。また、ボタンを押してから通話状態になるまでにタイムラグはほとんど感じず、テンポよくやり取りできました。

アクセサリの使用感を説明

Buddycomの起動後は、スマートフォンの画面をオフにした状態でもアクセサリ操作だけで通話できます。スマートフォンはズボンのポケットなどに収納し、アクセサリだけを服に装着しておけるので、接客中にお客さまの目の前でスマートフォンを操作することに抵抗を感じる現場でも安心して使えます。また、スマートフォンはトランシーバーよりも軽いので、現場で動きまわる従業員への負荷も軽減できそうです。

アクセサリは今回使用したもの以外にも、イヤホン部分が耳穴にフィットするタイプのものや、本体が大きくしっかり握れるスピーカーマイク型のものなどさまざまな種類があるので、現場や利用者の好みにあわせて選ぶことができます。
※アクセサリの詳細は、BuddycomのWebサイトでご確認いただけます。

場所に関わらず鮮明な音質でやり取りできる

通話時の音声は鮮明で、途中で音声が途切れたりノイズが入ることは一度もありませんでした。普段スマートフォンや携帯電話からかけている電話を、通話品質はそのままにワンプッシュで繰り返し即座に発信できるようになったイメージです。
社内とその周辺に分かれて利用し、屋内と屋外、1階と30階、エレベータ内などいろいろな場所で試しましたが、どこにいても終始鮮明な音質で相手の声をはっきり聞き取ることができました。屋外では風や周囲の物音が多少ある状況でしたが、問題なくやり取りでき、相手側も特に雑音が気になることはなかったそうです。

従来のインカムやトランシーバーだと、お互いの距離が近かったとしても、間に壁があったりフロアが異なるだけで音声が途切れてしまうことがよくありますが、「Buddycom」なら場所や距離に関わらず安定してやり取りできることが分かりました。また、音声通話の途中で映像配信機能も利用してみましたが、切り替えがスムーズで画質もよく、手元の状況を詳しく伝えられることがよく分かりました。

素早く正確な文字起こし機能が便利

実際に使ってみてとても便利だと感じたのが音声の自動文字起こし機能でした。やり取りした音声が即座に文字起こしされ、チャット画面上に記録されるので、聞き逃してしまった会話や少し前にやり取りした内容を後から確認することができます。精度も高く、早口で話した内容もほぼ正確に文字起こしされていました。もちろん、後から実際の音声を再生することも可能です。

文字起こし機能の説明

気になるスマートフォンのバッテリー消費量は?

従来の無線機やトランシーバー同様、スマートフォンのバッテリー消費量は気になるポイントではないでしょうか。
検証開始時に、スマートフォンのバッテリーを100%にした状態から計測してみました。音声通話をメインに、約30分間「Buddycom」を使用し続けていましたが、検証終了時に97%残っていました。アクセサリを使用すれば毎回スマートフォンを操作する必要はありませんし、画面は常にオフにしておけるので、バッテリー消費は気になりませんでした。使用する端末やバッテリーの状態によって差はありますが、比較的新しい端末で利用する場合は15時間以上連続で通話できると予想できます。

参考:バッテリー持続時間の目安
iPhone 8:連続通話時間:約7時間 / 連続待機時間:約18時間
iPhone 11:連続通話時間:約16時間 / 連続待機時間:約52時間
Pixel 3XL:連続通話時間:約15時間 / 連続待機時間:約57時間
(※出典:Buddycom Webサイト)

スマートフォンをトランシーバー化して、現場のコミュニケーションを円滑に!

今回の検証を通して、「Buddycom」を活用することでスマートフォンでも従来のトランシーバーやインカムと同じように扱えることを実感しました。さらに「Buddycom」の場合は、場所や距離に関わらずやり取りできることに加え、本記事でご紹介した文字起こし機能のほか、映像配信や位置情報共有機能など、スマートフォンアプリならではの性能で現場のコミュニケーションをより円滑にできると感じました。
「Buddycom」の機能について詳しくご紹介している資料がありますので、あわせてご覧ください。


使用感や、自社の現場で問題なく使えるかどうかを知るためには、まずはお試しで利用いただくことがおススメです。ソフトバンクでは「Buddycom」の30日間無料トライアルをご案内していますので、実際に使って試してみたいという方は、ぜひお問い合わせください。

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