Googleアカウントとは:分かりにくいのでまとめてみた

2022年7月19日掲載

Google Workspace

突然ですが、Google アカウントってわかりにくくないですか?

Google Cloud アカウント、Gmail アカウント、Youtube アカウントなどさまざまな呼び名もあり、検索しても指しているものは同じように見えるもののちょっと違うような気もしたり、、何が正しいのか混乱してしまいがちです。

Google アカウントを作成する目的は Google のサービスを利用するためではあるのですが何となく作ってみた結果、後で困ることもございます。

本稿ではGoogleアカウントについて正しく理解し、正しく作るためにはどうしたらよいのか?について解説いたします。

目次

はじめに

本記事を見ていただいている殆どの方は Google Cloud や Google Analytics 、Youtube など有料/無料に関わらず Google 社の提供するサービスを利用することが決まり、サービスを利用するために Google の○○アカウントが必要ということを知った方々ではないでしょうか?

あるいは、G Suite / Google Workspace をご利用中のお取引先の方から「Googleドライブを通じたファイルの共有をしたい、Meet や Chat 、スペースへ招待したいから Google のアカウントを教えてください」と聞かれ必要となった方かもしれません。

いずれの場合においても Google アカウントが必要となったとき、「Google アカウントの作り方」を検索して見て作るというのがはじめの一歩となりますが、結果的に作り方を誤ってしまってトラブルになったという事例もあったりするようです。

未来のトラブルを予防するためにも、自分たちにとって最適な Google アカウントはどれなのか?を見極めを最初の段階できちんとした方がよいのですが、そもそもどのような選択肢があるのかまとまった情報が見つかりませんでした。

ですので、本記事にて、Google アカウントとは何か?というところからどのような選択肢があるのかをご紹介します。

最適なGoogle アカウントを選択いただくための一助となれば幸いです。

Googleアカウントとは?

Googleアカウントとは

Google が提供しているさまざまなサービスへログインしてアクセスするために使用するものです。

Google Cloud のアカウント、アナリティクスのアカウント、Youtube のアカウント等「○○のアカウント」と、さまざまな呼び方がありますがこれらは通称であり、正式な名称は「 Google アカウント」となります。

そして Google アカウントはメールアドレスの形をしていますが、あくまでログインやアクセス許可に使用されるIDとしての位置付けとなります。細かい話となりますが Google アカウントは必ずしもメールアドレスと同じとは限らないのでご注意ください。

あえてくどい言い方をすると、Google の何かしらのサービスを利用しようとしたときに表示されるログイン画面で入力するメールアドレスの形をした文字列が Google アカウントと捉えていただくとイメージが付きやすいと思います。

 

Google アカウントにはどのようなものがあるのか?

大きく分けるとコンシューマ系と法人系にわかれます。

ここでは、さらに主たる用途に応じて5つに分類しました。

Googleアカウントの分類

#

系統

大まかな分類

主な用途と補足

1コンシューマ系個人用 Google アカウント
  • 個人用 Gmail 、Google ドライブなどの Google サービスを利用するためのアカウント。

  • @gmail.comで使用。

2ビジネス管理用Google アカウント
  • 個人用 Google アカウントの派生、会社ドメインで作成したもの。

  • Analytics等無料 Google サービスの利用のために独自で発行したという事例が多い。

  • ここで設定した会社ドメインは、Gmail で使用することはできない。

3

法人系

G Suite/ Google Workspace アカウント

  • Google 社が提供する Gmail 、Google ドライブ等の有料サービスを利用するためのアカウント

  • 会社ドメインでの発行が可能

  • 多くはシステム管理者が一元管理

4

Cloud Identity アカウント

  • Google 社が提供する IDaaS サービス。無料プランあり。

  • #3との違いはG Suite/ Google Workspace に含まれる有料機能を使うことができない点。

  • Cloud Identity アカウントに G Suite/Google Workspace ライセンスを付与すれば #3になる。

5

Managed Google Play アカウント

  • モバイルデバイスの管理(Android Enterprise)

Googleアカウントの使い分けパターン

以下に各Googleアカウントをどのように使い分ければよいか、パターン別におすすめ案をまとめました。

 

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系統

よくある呼称

どういう用途に向いているのか

1

コンシューマ系

個人用Googleアカウント

  • 個人としてGoogleサービスを利用したい場合。

  • 法人用途としては非推奨。

  • 自社ドメインを持っていない or 使用できない場合の回避手段として。

2ビジネス管理用Googleアカウント
  • #3,4が利用できない場合など、やむなき事情がない限り非推奨。

  • 作成は簡単であるが、後々最もトラブルになりやすい。

3

法人系


G Suite/ Google Workspaceアカウント

  • 最もおすすめ。運用をシンプル、セキュアにできる。サポートあり。ただし、有料。

  • G Suite / Google Workspaceを使っており、メールを使っているものと同じアカウントで他のGoogleサービスも使うことが可能。

4

Cloud Identity アカウント

  • 主に#2 の代替として推奨。

  • メール環境は別にあるなどG Suite/Google Workspace は必要無い方向け。#3との共存が可能。

  • 無料版でも、他のサービスとの認証の連携(SSO)に拡張可能など機能充実。

5

Managed Google Play アカウント

  • Android を設定したいが、#3,4を持っていない法人向け。

まとめ

Googleアカウントの種類、使い分けのポイントについてまとめました。

Googleアカウントは地味な部分ではありますが、Googleのサービスを利用する上で、全ての始まりとなる根幹部分であります。後に困ることが出てきたときに、後戻りしづらい部分でもありますので事前に十分な検討をされることを推奨いたします。

繰り返しになりますがトラブルになりやすいのは、コンシューマ系を使ってしまった場合です。ですので、まずはコンシューマ系を避けるやり方から検討をスタートするのがオススメです。

基本的には法人で使われる場合は法人系のサービス(G Suite/Google Workspaceアカウント または Cloud Identityアカウント)でご利用されることを推奨いたします。

一方でコンシューマ系もリスクはありますが、すぐ発行できるというのはメリットではありますので今回ご紹介した選択肢を含めて情報システム部門の方とも十分ご検討、ご相談の上最適な形で決定いただければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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