効率よくパブリッククラウドのアップデートを入手する方法【2022年版】

2022年12月4日掲載

みなさん、こんにちは。クラウドエンジニアの住吉です。

この記事は、ソフトバンク Advent Calendar 2022 の 4日目の記事になります

この記事をご覧いただいているのは、パブリッククラウドに何らかの接点をお持ちの方なのではないかと思います。皆さんは日々どのようにパブリッククラウドの最新情報をキャッチアップされていますでしょうか。実はソフトバンクでは、「クラウドテクノロジーブログ」を通じ、4大クラウド※のプロダクトアップデート情報を毎週公開しています。
この記事では、この「Weeklyアップデート情報」の取り組みについてご紹介したいと思います。

※この記事ではAlibaba Cloud、Amazon Web Service、Google Cloud、Microsoft Azure（アルファベット順）の4サービスを「4大クラウド」として表現し説明します

パブリッククラウドの進化は速い

ソフトバンクでは、ハイパースケーラーと呼ばれる主要クラウドサービスのリセールや技術支援を法人のお客様に提供しています。このため、パブリッククラウドに関わるエンジニアにとって、プロダクトやサービスの最新情報を理解することが、業務を進める上で重要な要素の一つに挙げられます。新しいプロダクト、アップデートされた機能をもとに正しく提案・技術支援することもさることながら、サービスや機能の廃止をいち早くキャッチし、既存のお客さまに影響があるのかどうかを確認することも非常に重要です。

しかしパブリッククラウドは、新規プロダクトのリリースや既存プロダクトの機能更改・アップデートが日常的に頻繁に行われているため、情報のキャッチアップが課題になりやすいと思います。「いつのまにこんなプロダクトがリリースされていたんだ」「この機能はいつアップデートされたんだ」「この変更はシステムに影響を及ぼすかもしれない」といった場面に遭遇することも少なくないのではないでしょうか。

アップデート情報を集めるのは一苦労

筆者はパブリッククラウドのプロダクト・サービスの技術動向の調査や検証、社内のエンジニアを支援する部署に所属しており、部署のミッションとしてアップデート情報の収集に取り組んでいます。

一口に「情報収集」と言っても、前述の通り、各社とも日々、プロダクトやサービスのアップデート情報を発信している上に、掲載場所や体裁がさまざまであるため、一筋縄ではいきません。これをクラウドを跨いで収集するとなると、相当に骨が折れるため、投げ出したくなることもしばしばありました。

ですが、我々はエンジニア部門でもありますので、ある程度プロセスを自動化し、効率よく情報収集できるよう取り組んでいます。（この自動化プロセスについてはまた別の機会にご紹介したいと考えています。）

「Weeklyアップデート情報」として発信

このように収集した情報は当初、社内でのみ利用しておりました。ただ、我々と同じようにアップデート情報を必要としながらも、その収集に難儀しているエンジニアの皆さんも少なからずいるのではないだろうか、情報を公開することでクラウドに携わるエンジニアの皆さんのお役に立てるのではないか、ということで、2022年度からクラウドテクノロジーブログを通じ「Weeklyアップデート情報」として発信しています。

現在は4大クラウドを対象に、各クラウドのエキスパートたちが独自の視点で選りすぐったアップデート情報を毎週公開しています。また、パブリッククラウドが公開している情報は、日本語以外だったり体系的でない場合があります。これを技術的にも理解しやすい文章に翻訳しつつ、製品のカテゴリごとに分類するなどの工夫を加え発信するよう努めています。