BIツールって何?できること~活用例まで

"BIツールって何?できること~活用例まで"

(2020年3月12日掲載)

多様なデータを収集することができる昨今、企業には膨大なデータが蓄積されます。これらのデータをビジネスに生かすには、目的に応じて分析し、データに基づく意思決定を行う必要があります。そこで注目され、導入を検討する企業が増えているのがBIツールです。BIツールとはどういったものかを解説し、ツールの活用事例を見た上で、おすすめのBIツール「Tableau(タブロー)」を紹介します。

目次

BIツールとは?

BIとはBusiness Intelligence(ビジネスインテリジェンス)の略で、データに基づきビジネス上の意志決定を行うことを指します。たとえば、企業が持つ顧客関連のデータ、Webやさまざまなインターネットツールを通じ収集したデータ、店舗におけるデータなどを組織的、継続的、系統的に蓄積・分析し、必要に応じ加工を施します。その上で、ビジネス上の意思決定に有用な洞察を導き出すのです。このようなデータの活用を行うツールが、BIツールと呼ばれています。

インターネットが進化、普及したことで、以前に比べさまざまなデータを大量に入手できるようになりました。BIツールを活用すれば、企業の成長に大きく貢献することが見込まれていますが、実際には、BIツールはそれほど普及が進んでいません。

ガートナージャパン株式会社が2017年4月に発表した「BIとデータ活用に関する調査結果」を見ると、2016年11月の時点でBIツールの導入企業は全体で37%、従業員規模2,000人以上の大企業では80%に達しています。しかし、実際にBIツールを活用しているのは、全従業員の20%未満という企業が58%。10%未満が36%という結果です。

以降もこの傾向に大きな動きがないことは、同社が2019年5月に発表した「企業におけるBIツールの導入状況に関する調査結果」を見るとわかります。調査を実施した2019年3月の時点で、74%が自社でBIツールを利用していると回答した一方、自身が使っているかどうかの質問に対しては41%が利用していないと回答しています。

これらの結果から、企業としてBIツールの重要性を認識し導入は進んでいるものの、実際に利用しているのは従業員のなかでも一部だけであると考えられます。多くの企業で、BIツールがビジネス上の意思決定に大きく貢献しているとは言えないのが現状なのです。

BIツールでできること

BIツールを導入しているものの、多くの従業員に使われていない理由はさまざまです。そのひとつに、BIツールを使って何ができるのかが理解されていないことが挙げられます。そこで、具体的にBIツールを使ってできることを説明したうえで、実際にBIツールを活用している企業の事例を紹介します。

BIツールの主な機能

データの可視化

BIツールでは、さまざまなデータを収集・集計、分析・解析を行い、レポートとして出力します。しかし、出力されたレポートが単なる数字の羅列では、そこからビジネス上の意思決定をすることは難しいでしょう。BIツールは、グラフやインフォグラフィックなど、誰が見ても直感的で分かりやすい形で表現されるため、意思決定にかかる時間を短縮できます。

複数のデータの関係性をさまざまな角度から分析

複数のデータを多角的に分析できることもBIツールの重要な機能のひとつです。たとえば、顧客別、地域別、商品別の売上データ、利益率、前月比、前年比も瞬時に集計、分析を行うことができます。また、データを掘り下げる「ドリルダウン」などの処理も簡単にでき、より深くデータを分析することができます。さらに、複数のデータソースに接続でき、異なるデータソースを結合・分析することも可能なため、より多角的な解析が実現できるのです。

データの中から法則性を導き出す

米国のスーパーマーケットで販売データを分析した結果、ビールとおむつを一緒に購入する顧客が多い傾向があったという有名な事例があります。これは、さまざまなデータを集計、解析することで特定の法則を導き出す、データマイニングという手法です。BIツールにはデータマイニングを行う機能も含まれています。

データ分析を基にした予測

BIツールには、蓄積された膨大なデータを解析し、仮説を立てたり、未来予測を行ったりする機能があります。たとえば、過去のデータから、天候や季節、時間帯による売上予測を立て、それをもとに商品の仕入れ数を決める、予算を組むといったことが行えるようになります。

BIツール導入事例

異なるデータソースを一元化することで何千時間もの工数削減を実現

アメリカに本社を持ち、世界各地で飲食店チェーンを展開しているA社は、店舗ごとにデータソースが異なっていたことで、顧客の全体像をつかむことができませんでした。そこで、BIツールを活用し、異なるデータソースの一元化を実現。これにより、従来よりも多くのデータ分析、解析を短時間で行えるようになり、何千時間分の工数を削減することができるようになりました。

中途退学の可能性がある生徒を予測。早期介入により退学者の大幅な軽減に成功

アメリカのある公立学校では、これまでExcelの手動レポートで生徒の出欠管理を行っていました。しかし、手動では時間がかかることもあり、管理者は出席、欠席の最新データを確認できず、問題のある生徒に対しタイミングよく声をかけることができませんでした。

そこで、BIツールを使い、高度な分析により、生徒の出欠状況をデータとして活用することを開始しました。中途退学の可能性のある生徒を予測することで、早いタイミングでリスクの高い生徒を特定することが可能となりました。分析データをもとに、必要な生徒に必要な支援を行えるようになった結果、退学者を減らすことに成功しています。

「Tableau(タブロー)」の特長

BIツールの主な機能

BIツールの機能やメリットを見てきましたが、ここで、おすすめのBIツール「Tableau(タブロー)」を紹介します。「Tableau」は全世界で利用されているBIツールで、主な特長は次のとおりです。

直感的な操作

さまざまなデータを集約し、分析、解析を行うことができるBIツールは、操作が難しく、データサイエンティストのようなデータを扱う専門家でなければ、その性能を十分に発揮させられないと思われがちです。しかし、「Tableau」では、基本的にドラッグ&ドロップを主体とした直感的な操作が可能です。

ビジュアル分析

グラフのほか、地図連携など多彩なビジュアライズにより、誰でもひと目で分析されたデータを理解できます。データを可視化するだけでなく、掘り下げたり、視点を変えたり、質問を繰り返すことで、これまで気づかなかった新たな発見や課題が見つかります。

ダッシュボード

複数の表、チャートを同時に一画面で表示できるダッシュボードを、柔軟に作成できます。また、その中から見たいデータをクリックしてその項目だけハイライトする、詳細なデータを別のワークシートで開く、といった操作も簡単に行えます。

自動更新

毎週の会議に合わせて自動でデータを集計、分析するといった自動更新機能により、会議前に時間と手間をかけて新しいデータを作成することから解放されます。

サブスクリプション方式の価格体系

「Tableau」の価格体系はサブスクリプション方式で、利用期間(年単位契約)に応じた一定の費用負担のみで利用できます。そのため、初期費用を抑えることが可能で、中小企業やスタートアップ企業でも気軽に導入することができます。

BIツールを導入し、効果的に情報活用することがビジネスチャンスを広げる

BIツールを導入した効果的な活用

ビジネスで継続的に効果を上げるには、データの有効活用が不可欠です。日々蓄積する膨大なデータを有効に活用するために、BIツールを導入する企業が増えています。しかし一方で、うまく活用できていない、効果が見えてこない、Excelでの分析と変わりがないといった声も聞かれます。それは、導入したBIツールの適切な運用ができていないからでしょう。

データは企業にとって大きな財産です。そのデータをうまく生かすためのBIツールの選択は、専門知識と導入サポート事例の豊富な専門企業に相談することを検討してみましょう。ソフトバンクでは、ソフトバンクで取り扱う多数のソリューションとノウハウを活用し、データの整備、分析基盤の構築、「Tableau」の導入、さらにそれらを活用した予測、ビジネス活用まで、一貫したサポートやアドバイスが可能です。自社に最適なBIツールの導入を検討するために相談してみるのも一つの手です。

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