ソフトバンクのHAPS国際周波数標準化チームが、成層圏通信プラットフォーム HAPS(High Altitude Platform Station)の普及に向けた利用周波数帯拡大の功績により、「日本ITU協会賞 功績賞」および「電波功績賞 一般社団法電波産業会会長表彰」を受賞しました。
日本代表団としてHAPS実用化に向けた周波数追加決定に貢献
2024年5月17日、一般財団法人日本ITU協会主催の記念式典「第56回世界情報社会・電気通信日のつどい」において、ソフトバンク株式会社 渉外本部 電波政策統括室 標準化推進部 HAPS国際周波数標準化チームが、「日本ITU協会賞 功績賞」を受賞しました。
前列左側から、日本ITU協会理事長 山川鉃郎氏とソフトバンクの福本史郎、坂田研太郎、長津知美、吉田望杏
「日本ITU協会賞」は、電気通信・ICTと放送分野における国際標準化や国際協力に関する諸活動において優れた功績があった個人または団体に授与されるものです。

また、6月25日に一般社団法人電波産業会主催の「第35回電波功績賞表彰式」において、「電波功績賞 一般社団法人電波産業会会長表彰」を受賞しました。「電波功績賞」は、電波の有効利用の普及を推進するため、電波の有効利用に関して特別な功績があった個人または団体に授与されるものです。
これらの受賞は、成層圏から通信ネットワークを提供するプラットフォーム HAPSの実用化に向け、国際電気通信連合(ITU)の2023年世界無線通信会議(WRC-23)でのHAPS携帯電話基地局の周波数追加の議論において、日本代表団として 無線通信部門(ITU-R)、アジア・太平洋電気通信共同体(APT)での検討をリードし、HAPSの携帯電話基地局で使用できる周波数帯に 700~900MHz帯、1.7GHz帯および2.5GHz帯の追加を実現するなど、電波の有効利用に大きく貢献したことが評価されました。
チームを代表して福本が受賞の喜びを語りました。
「HAPSは、上空約20kmの成層圏で運用される『空飛ぶ基地局』として、山岳部や離島、発展途上国などのデジタルデバイドの解決や、大規模な自然災害発生時における救助や復旧活動への切り札として期待されています。HAPSの周波数追加に向けたWRCの一連の取り組みには約6年を要し、WRC-19での議題化からITU-Rでの技術検討、APTでのアジア・太平洋地域の意見の取りまとめなど、チームでさまざまな活動を行いました。これらの活動により、栄誉ある日本ITU協会賞 功績賞、電波功績賞 電波産業会会長表彰を頂き大変光栄に存じます。引き続きHAPSの商用導入に向けて邁進してまいります」
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(掲載日:2024年7月18日)
文:ソフトバンクニュース編集部