SNSボタン
記事分割(js記載用)

AIを活用し技術革新と社会貢献を目指す。920名の新入社員がソフトバンクグループに仲間入り

AIを活用し技術革新と社会貢献を目指す。920名の新入社員がソフトバンクグループに仲間入り

2025年4月1日、2025年度ソフトバンクグループ合同入社セレモニーとソフトバンク株式会社入社式が東京ビッグサイトで行われました。ソフトバンクグループ代表 孫正義や、ソフトバンク株式会社 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川潤一から新入社員への祝辞が贈られ、新入社員が決意表明をしました。

ソフトバンクグループの新入社員920人が一堂に集結。ソフトバンクグループ新入社員入社セレモニーが開催

ソフトバンクグループの合同入社セレモニーが東京ビッグサイトで開催されました。ソフトバンクグループ株式会社、ソフトバンク株式会社、LINEヤフー株式会社をはじめとしたグループの新入社員、合計約920人が参加。大きな志を胸に社会人への一歩を踏み出しました。

ソフトバンクグループの一員として、技術革新と社会貢献に全力で取り組む

ソフトバンクグループの一員として、技術革新と社会貢献に全力で取り組む

「現在、私たちはAIにおいて大きな転換期を迎えています。これまでの常識にとらわれず、新しい社会のあり方を模索し、変革を進めていく時代です。AI技術や情報通信技術を活用し、多様化する社会ニーズに応えるべく挑戦します」とAIを用いた課題解決で社会貢献を図ると宣言。それぞれが学生時代の研究やインターンシップでの取り組みについて語りました。
最後に、3人は「私たち新入社員はソフトバンクグループの一員として、技術革新と社会貢献に全力で取り組んでまいります」と決意を示しました。

孫正義 ソフトバンクグループ代表「AIが人間の能力を凌駕する時代を見据え、常識を疑い挑戦し続けてほしい」

ソフトバンクグループ 孫代表「AIが人間の能力を凌駕する時代を見据え、常識を疑い挑戦し続けてほしい

新入社員に向けて、孫から祝辞が贈られました。
「ソフトバンクグループは創業から四十数年が経ち、通信事業をはじめヤフー、LINE、ZOZOなどさまざまな事業を国内でも展開しています。そして、今はまさに革命期にあり、国内の事業だけでなく世界でも重要な役割を担っていきます」

先日発表した「Stargate プロジェクト」について触れ、「あえてここで『Stargateの法則』として申し上げたい数字があります。IT業界では、CPUの演算能力が18カ月ごとに倍になる『ムーアの法則』が約40年間続いてきました。『Stargate プロジェクト』では18カ月ごとに、約10倍の数のチップを投入していきます。また、チップあたりの演算能力も10倍に、さらにそれを活用するOpenAIモデルの能力も10倍になります。つまり、10倍×10倍×10倍で1,000倍になるということです。このサイクルが2回繰り返されると1,000倍×1,000倍で100万倍、3回繰り返されるとさらにその1,000倍、すなわち4年半で10億倍です。従来のCPUの進化が4年半で8倍と考えると、『Stargate プロジェクト』の10億倍は全く次元が異なるスピードです。例えば、自転車と新幹線のスピードは20倍しか違いませんが、自転車に乗って見える景色と、新幹線に乗って見える景色では全く違います。10億倍となると次元が異なり、人々の想像を超える変化となるでしょう」と進化のスピードの速さについて語りました。

AGIについては「AIの知的能力が、人間の能力に追い付くのがAGIです。AGIにはいろいろな定義がありますが、すでにOpenAIのo3モデルは、博士課程に合格できるレベルです。これを1として、約5年後に10億倍になると想像してみてください。例えば10年で1,000倍としましょう。博士課程の1,000倍の能力を持っているとしたら、完全に天才の域を超えています」
続けて、「10年はあっという間です。皆さんが30代の間にAGIをはるかに通り越して、スーパーインテリジェンスが1,000倍、1万倍、10億倍のレベルになるとしたら、皆さんは人生観を根底から考え直してみるべきではないかと思います。先輩がやってきたことが正しいのか、皆さんの常識で考えていることが正しいのか、人間の仕事とは何か、人生とは何かということを根底から見直す必要があるのではないかと思います。仕事のやり方も、人生観もあらゆるものが変わるとしたら、懸命に努力し、挑戦していくことが大切です。一人一人の進化、会社としての進化が、人類の進化に役立つ。これを大きな志として頑張っていただきたいと思います」と新入社員にエールを送りました。

王貞治 福岡ソフトバンクホークス会長「学びと成長のチャンスがある環境を最大限に活用し、ぜひ積極的に挑戦してほしい」

福岡ソフトバンクホークス株式会社の王会長からも祝辞が贈られました。

「皆さんと同じソフトバンクグループの一員となり、共に『ソフトバンク』という肩書きを持つことは、大変素晴らしいことだと思います。また、ソフトバンクグループがこれまで培ってきた実績は、多くの分野で役立っていると自負しています。皆さんがそれぞれの分野で力を発揮し、活躍されることを期待しています。多くの機会が用意されているこの環境を最大限に活用し、ぜひ積極的に挑戦してください。 社会人としての第一歩を踏み出す皆さんには、多くの学びと成長のチャンスが待っています。先輩や同僚から吸収できる知識や経験も豊富にありますので、それらを糧にして自分自身を磨いていってください。そして、ただ学ぶだけでなく、自ら行動し結果を出すことで、求められる人材へと成長していけるはずです」

「AIとの共存社会」に向け、共に未来をつくる。ソフトバンク株式会社・SBテクノロジー株式会社の合同入社式が開催

ソフトバンクグループ合同入社セレモニーを終え、続いて行われた入社式。今年度は、ソフトバンクとSBテクノロジーの入社式が合同で開催されました。ソフトバンクの新入社員479名とSBテクノロジーの新入社員65名が出席し、宮川がソフトバンクの目指す姿について語り、新入社員へ祝辞を贈りました。

先進技術と創造性を武器に、豊かな情報社会に貢献したい

先進技術と創造性を武器に、豊かな情報社会に貢献したい

新入社員を代表して両社から4名が登壇し、引き締まった表情でソフトバンク 宮川社長とSBテクノロジー 阿多社長から入社証書を受け取りました。それぞれ大学時代に取り組んだことや経験を述べ、これから挑戦したい志を表明。「AIを活用したデジタルヘルスケアを推進」や「最先端テクノロジーを活用したエンドユーザーへの快適さと利便性の提供」、「効率的かつ確実な伝統技術の次世代継承」「テクノロジーがもっと身近になる未来の実現」などのビジョンを掲げました。代表は「先進技術と創造性を武器に、豊かな情報社会に貢献します」と宣言しました。

宮川潤一 ソフトバンク社長「『時を読み、時を創る』側として挑戦し続けてほしい」

ソフトバンク 宮川社長「『時を読み、時を創る』側として挑戦し続けてほしい」

宮川は、「ソフトバンクのDNAは『挑戦=進化』です。挑戦し続けるからこそ進化できるということです。当社はベンチャー企業として始まり、当時は赤字を抱える会社でしたが、今は時価総額が約10兆円になりました」と述べ、これまで取り組んできたインターネット事業やブロードバンド事業、モバイル事業と挑戦を続けてきたことを伝えました。

そして、これからの取り組みについて、以下のように語りました。
「これからの時代はAI(人工知能)です。OpenAIのモデルは、2018年にGPT-1が発表されてから約3年間はテキストを生成するフェーズでしたが、次の3年間はコード生成や画像認識、画像生成、音声認識などができるようになりました。2024年には音声を生成できるようになり、コールセンターの自動化が可能になりました。高度な推論や動画生成など、いろいろなシリーズが出てきましたが、特に今年はAIエージェントです。ソフトバンクグループでは、『クリスタル・インテリジェンス(Cristal intelligence)』を展開していこうとしています。AGI(汎用人工知能)への到達は今年中だと言われていますが、皆さんはそのような年に入社しました。
ソフトバンクはAIとの共存時代を見据えて、AI時代を支える次世代社会インフラを構築している最中です。北海道の苫小牧市や大阪府の堺市などに建設するAIデータセンターで、クリスタル・インテリジェンスのようなAIエージェントが動き、会話をする時代を支える計算基盤を構築していきます。また、国産の大規模言語モデル(LLM)を内製で開発しています。当社は事業を担う会社であり、皆さんと知恵を出し合いながらこの取り組みを進めていきたいと思っています」

最後に、「劇的に進化する時代に突入する今、傍観するのではなく、『時を読み、時を創る』側として挑戦し続けてほしいと思います。今日から皆さんはわれわれの同志です。『AIとの共存社会』に向け、一緒に輝かしい未来をつくっていきましょう」と、メッセージを贈りました。

(掲載日:2025年4月4日)
文:ソフトバンクニュース編集部