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アイルランドの起業家140名がソフトバンクを訪問。国を越えて起業家精神と成長のビジョンを共有

アイルランドの起業家140名がソフトバンクを訪問。Cubic³との連携やスタートアップ支援を紹介

ソフトバンク株式会社竹芝本社に、アイルランドの起業家支援プログラムの一環として、同国の起業家企業や政府関係者約140名が訪問し、アイルランドに本社を置くCubic³(キュービック)のバリー・ネーピアCEO、シェーン・ソロハンCOOとのパネルディスカッションなどが5月27日に実施されました。

日本とアイルランドの架け橋に。起業家支援を通じて国を越えた交流

今回の訪問は、日本のビジネスリーダーや学者、専門家との交流や、日本の文化・伝統の体験を目的とした「2025 EY Entrepreneur Of The Year™ CEO Retreat」の一環として行われたものです。訪問先としてソフトバンクが選ばれた背景には、同社がCubic³に出資したことをきっかけに、アイルランド側で日本市場への関心が高まったことがあります。また、日本政府関係者によるCubic³本社の訪問や、在アイルランド日本大使との面会が行われるなど、両国の連携はさらに強まっています。

日本とアイルランドの架け橋に。スタートアップ支援を通じて国を越えた交流

イベント冒頭、ソフトバンクの取締役会長 今井康之は、来社した起業家に向けて 「ソフトバンクは、小さなスタートアップとして創業し、数々の困難を乗り越えながら、現在の姿へと成長してきました。その過程で味わった挫折や、そこから得た成長の経験、そして未来に向けたビジョンを、皆さんと共有したいと思います。今回の機会が、次の一歩を踏み出すための新たな発想や勇気につながれば幸いです」と歓迎の言葉を述べました。

続いて、ソフトバンクの常務執行役員であり、Cubic³の取締役も務める野崎大地が、ソフトバンクのこれまでの歩みと、OpenAI社との協業による企業向け「クリスタル・インテリジェンス」の提供を通じたAI分野での今後の方向性について説明。

日本とアイルランドの架け橋に。スタートアップ支援を通じて国を越えた交流

また、ソフトバンクの100%子会社であるSTATION Ai株式会社の加藤加那子氏が登壇し、愛知県名古屋市を拠点とする日本最大級のオープンイノベーション拠点「STATION Ai」について紹介しました。加藤氏は「STATION Aiを “アジアのイノベーションターミナル” として、さまざまな出会いを通じてビジネスを加速させる場にしていきたい」と強調。学生向けのイベント、政府機関との連携、大企業とスタートアップのマッチング支援、海外スタートアップの支援など、多様なステークホルダーとの協業を通じて、日本だけでなく世界中の起業家と連携できる設計になっていると説明しました。

Cubic³の経営層が語る、起業家としてのリアルな経験と学び

Cubic³の経営層が語る、起業家としてのリアルな経験と学び

パネルディスカッションには、Cubic³のバリー・ネーピアCEO、シェーン・ソロハンCOO、ソフトバンクの野崎が登壇し、Cubic³の企業としての成長やソフトバンクとの協業によって生まれたシナジーについて語られたほか、起業家からの質問に応じ、アドバイスが共有されました。

ネーピア氏とソロハン氏が、Cubic³の成長の歩みや、成功の裏にあった数々の困難な経験について語りました。ネーピア氏は「私がこれまでに学んだ最も大切なことは、 “耳を傾ける力” を身につけること、そして “現場を重視する” ことです。起業家は売り上げを伸ばし、会社を大きくしようと焦りがちですが、時には立ち止まり、ゆっくりと進むことの大切さを知るべきです」とアドバイス。資金調達の過程においては、常に規律を持って行動することの重要性も実感したと振り返りました。ソロハン氏は、「困難なことも多かったのですが、常に楽しむ気持ちを忘れずにやってきました」と笑顔で付け加えました。

Cubic³の経営層が語る、起業家としてのリアルな経験と学び

(掲載日:2025年6月12日)
文:ソフトバンクニュース編集部