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皆さん、こんにちは!
ソフトバンクの磯村です。
ソフトバンク アドベントカレンダー2023 の 24日目の記事になります。
今回はSoftBank Tech Night #13にて登壇された 「生成AI と Microsoft Power Apps を活用したとにかく早く PoC を回す環境の検討」(向山 裕一朗/ソフトバンク株式会社)という発表を技術的な側面で紹介いたします。
さて、何か新しいアイデアを考えるのってすごく楽しいと思いませんか?
妄想したり考えたりすることはいくらでもできると思いますが、それを実現しようとすると「思ったより、うまくいかないな」なんてことってよくあります。特に新しい技術を使って何かを作り出すことはトライ&エラーの連続で実現するものです。
新しい技術の一つである生成AIは、現在でも急ピッチに成長し続けている中で多くのアイデア・要望・提案が日々入っている状況です。しかし生成AI活用は世の中に成功事例がまだ少なく、トライ&エラーをより多く回すことで成功事例を増やしていく必要があります。その一方で全てを一から開発していると開発コストも時間も掛かりすぎてしまうといった課題があります。
このような問題を解決するカギはローコードなのではないかと考えています。
本ブログでは、ローコードを使用して生成AIを活用する手法についてご紹介したいと思います!
2つのツールを組み合わせると、ローコードでAPIを使用してChatGPTを呼び出して簡単に実行することができます。
ツールはMicrosoft社のPower AppsとPower Automateの2つを使用します。
まずPower Appsはプログラミングに関する知識や経験がなくてもOfficeツールを操作する感覚で簡単にアプリを作成できるツールです。
次にPower Automateはユーザーが日々のタスクやプロセスを自動化することを可能にするツールです。手動で行っていた反復的な作業を最小化し、生産性を高めるための効率的なフローをローコードで構築できます。
これからその実現方法をご紹介いたします。
以下の画像は一連の流れを図解したものとなっております。
右矢印はリクエストの流れ、左矢印はレスポンスの流れを示しています。
まず、右矢印のリクエストの流れについて説明します。
その際にinput:入力フォームを使用することで利用者が生成AIに問い合わせたい内容を入力することができます。例えば「日本で一番高い山は?」と聞いてみましょう!
リクエスト情報にはURL,API-Key,「日本で一番高い山は?」というPowerAppsで入力されたinputの情報が必要となります。
この流れで生成AIに対してリクエストを送ることができます。
続いて左矢印のレスポンスの流れについて説明します。
今回の質問に対しては「富士山です。富士山は標高3,776メートルで、日本の国内最高峰として知られています。」という回答がレスポンス情報としてjsonファイルに格納されました。
この流れで生成AIの回答を利用者に渡します。
このように、Power AppsとPower Automateを使用することで簡単に実装することができます。
本記事では、Power AppsとPower Automateを組み合わせることでローコードで生成AIを活用する手法をご紹介しました。これによりPDCAのサイクルをより多く回し、開発における時間短縮が可能となります。
GPT-3.5が2022年11月に公開され、1年足らずでGPT-4 Turboが公開されています。
ChatGPTのようなテキスト生成に限らず画像生成や動画生成など次々と新たな技術が登場するほど、生成AIは急速に進化しています。
しかし、生成AIの活用を実現する方法が確定されていない中で多くのアイデアが入り続ける状況はアプリケーションの実装コストや時間に大幅に影響します。
このように「1つ1つのユースケースを作っているのでは回らない」という状況を解決する方法の一つが、ローコードではないでしょうか。
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