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避難所での健康管理は “自助” が重要。防災の日に「スマホ教室 防災講座」特別編を開催

防災アプリの使い方から避難所での健康管理まで。災害への備えを学ぶ「スマホ教室 防災講座」特別編を防災の日に開催

9月1日の「防災の日」に、ソフトバンク荻窪で「スマホ教室 防災講座」の特別編が開催されました。全国のソフトバンク・ワイモバイルショップで実施している、防災関連の情報を入手する方法や避難経路の確認方法を学ぶ「スマホ教室 防災講座」に、避難生活に役立つ健康管理の基礎知識を加えた内容です。

スマホでできる防災情報の収集と安否確認の方法

災害時に必要な行動とスマホの活用について、この日の講師を努めたのはスマホアドバイザーの佐藤恵夢。

まず始めに、スマホのアプリ「Yahoo!防災速報」を用いて、災害情報の通知設定や、地域登録の手順を確認し、自宅や勤務先、家族の居場所など、複数地域の情報の通知を自動で受け取る方法を学びました。「Yahoo!防災速報」では、自治体が発する避難情報や、緊急地震速報、大雨予報などが通知されます。

スマホでできる防災情報の収集と安否確認の方法

続いて、災害時に適切な避難行動を取るために、「Yahoo!防災速報」の機能を活用して、避難場所リストを作成しました。自宅付近や職場などのエリアを選択し、地震や洪水、火災など災害別の避難場所から、自分がどこに避難したいかを選択していくと、簡単に避難場所のリストが作成できます。

メモを取ったり、実際にスマホを操作したり、熱心に話に耳を傾ける様子が見られました

メモを取ったり、実際にスマホを操作したり、熱心に話に耳を傾ける様子が見られました

佐藤は「『Yahoo!防災速報』は、全国約1,600の自治体との災害協定をもとに情報提供されています。災害に関する通知だけでなく、地域の熱中症や防犯に関する情報なども受け取れます。正しく、早く情報を確認するために、アプリを開かなくても自動で通知してくれる機能をぜひ活用してください。また、避難場所を事前に作成しておくことで、いざ避難となったときに慌てずに行動することができます。リストを作成したら、ご家族とも共有しながら確認しておきましょう」と参加者に呼びかけました。

スマホでできる防災情報の収集と安否確認の方法

また、災害時には通話が集中して電話がつながりにくくなることから、安否確認手段の一つとして「災害用伝言板」の使い方が紹介されました。「災害用伝言板」は、大規模災害発生時に実際に活用される以外に、8月30〜9月5日の防災週間などに誰でも体験することができます。

佐藤は「東日本大震災の際、実際に電話がつながらない体験をしました。災害伝言板に登録する番号を、あらかじめ家族で相談して決めておくと安心です。自宅の固定電話の番号か、携帯電話なら誰の番号にするのか、などです。また、自分が今いる場所や健康状態などのメッセージも入力できるように練習しておきましょう」と、自身の体験を交えながら、操作方法を説明しました。

避難所での健康管理の工夫

続いて、保健師・看護師であり、ソフトバンク子会社であるヘルスケアテクノロジーズ株式会社の松原彩希さんから、大雨や地震、火山噴火など、さまざまな自然災害が発生する日本における災害時の役割分担の考え方「自助・共助・公助」について、説明されました。

特に、災害時に避難所生活を送ることになった場合、公的支援がすぐに届かない現実を踏まえ、自分や家族の命を守る「自助」の考え方が健康管理において重要であると強調しました。

避難所での健康管理の工夫

避難所生活で特に気をつけたいこととして、衛生環境の悪化による感染症のリスクや、活動量の低下によるエコノミークラス症候群の発生、避難生活への不安や睡眠不足によるメンタルヘルスの低下、持病管理の難しさなどがあげられました。

「ウェットティッシュやアルコール消毒などで、身の回りを清潔に保つことも大切です。避難所では周りが気になってぐっすり眠れないこともあるので、耳栓やアイマスクを備えるだけでも安心につながります。スペースが限られている場合は、ラジオ体操やストレッチ、足のマッサージなども効果的です」と、実際に派遣保健師として避難所支援に参加した経験を持つ松原さんから、具体的な対処方法も紹介されました。

避難所での健康管理の工夫

「避難時に、よくあるのが毎日飲んでいる薬が足りなくなることです。かかりつけの医療機関が相談できる状態であれば多めに薬を出してもらう、または、避難所の医療救護所に相談してください。どちらも難しい場合は、避難所にいる職員に相談して、医療スタッフにつなげてもらいましょう。また、災害時は不安やストレスで心が揺らぎます。不安な気持ちを誰かに吐き出すことが大切です」と、持病の管理やメンタル面について、アドバイスしました。

避難所での健康管理の工夫

講座を振り返り、松原さんは「眠れない、持病が悪化した、避難所でどう過ごせばよいか。そんな声に対応するため、ヘルスケアテクノロジーズでは、ヘルスケアアプリ『HELPO』で、看護師や医師、薬剤師など多職種の医療チームが24時間365日相談を受け付けています。防災と健康は切り離せないものです。ヘルスケアアプリを日常から活用しておくことも、災害時も心身を守る選択肢の一つです」とコメントしました。

また、今回の講座に参加した方から、以下のような感想が寄せられました。
「一番良かったのは、防災アプリを実際に触りながら設定できたことですね。アプリの存在自体は知っていても、自分一人で登録しようとすると、操作の途中で分からなくて止まってしまうことも多いので、講師が横で操作を教えてくれたのがありがたかったです。普段は、防災に備えてお薬手帳を持ち歩いたりしていますが、アプリで薬の管理ができるなら、万一のときにも安心できると思いました」

「会社勤めをしていたときは、研修などで防災について触れる機会がありましたが、退職後は、自分で情報を探すのが大変になってしまいました。関心はあってもなかなか一歩が踏み出せなかったので、今日の講座で、実際にスマホを操作できたのが大きな収穫でした。普段、あまりスマホを使わない人でも気軽に相談できる雰囲気も良かったです。防災と健康の両方を考えるきっかけになりました」

(掲載日:2025年9月3日)
文:ソフトバンクニュース編集部

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