Google Workspace エディション選択の勘所(Business編)

2023年9月27日掲載

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Google Workspaceを使ってみよう/使ってみたいとお考えの方々にとって、最初のハードルはどのエディションを選べば良いか?ではないかと思います。

例えばBusinessだけとっても3種類あり、Enteprise、Essential、Frontline・・などなど親のプランの段階で沢山あって自分達にとって、どれが最適なプランなのか見極めが難しいのではないでしょうか?

しかも、エディションの選定を誤ると後戻りも難しいので慎重にならざるを得ませんが細かい比較表をみても量が多すぎて結局どれが適切なの??となってしまいます。

そこで今回は主に親エディションの選定からBusinessプランに焦点を当ててどのプランが最適か?の指針をご紹介したいと思います。

本記事がプラン選択の一助になれば幸いです。

目次

1.Google Workspaceのエディションの全体像

Google Workspace の各エディションの選定にあたっては、まず構造を知る必要があります。基本的な考え方として親となるエディションがあって、その下に子となるエディションがあるというのが基本です。

従って、エディションの選定においては親を選んで次に子を選ぶというのが基本的な流れとなります。

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現在リリースされている 親エディションは以下の通りです。大きく主たる利用者の属性(法人、教育機関、規模、職種)と利用機能(メールの有無など)で分類されています。

  • Business - ユーザー数が 1~300 人のビジネス向け
  • Education - 教育機関向け
  • Enterprise - 無制限のユーザーに対する優れたセキュリティと高度な制御
  • Essentials - Gmail を使用しない生産性向上ツールとコラボレーション ツール
  • Frontline - 現場スタッフ向けに設計されたコラボレーションとコミュニケーションのためのツール群

Compare Google Workspace editions - Business

子となるエディション名は親エディションによって異なりますが、Starter/Standard/Plus等があります。この親と子2つの要素の掛け算で利用できる機能や価格が変わってきます。エディションの選定を誤ってしまうと、使いたかった機能が付帯されていなかったりしてしまいますので注意が必要です。

2.エディションの選定の進め方

ここからは具体的にエディションの絞り込みの進め方の話になります。

なお本記事では多くのケースにおいて機能面から選定の判断の決め手となることが多いものを紹介していきます。

お客様のご要件によって、今回ご紹介する内容と異なる理由で選定されることもあるという点はあらかじめご了承願います。

また、購入に条件のあるエディション(Educationは教育機関、Frontlineは「現場スタッフ」に限定)は除外しています。従いまして、本記事ではBusiness、Enterprise 、Essentialsの3種としています。

2-1.親エディションの選定

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  • Businessか Enterpriseか?
    • ユーザー数(将来の見込み含む)が300名を超えるか?
    • Businessエディションは300ユーザーまでという制限があります。
    • 300ユーザーを超えた時点でBusinessでの追加エディションの購入はできなくなってしまいます。
  • Essentialsを利用可能か?
    • 主に300ユーザー以上のお客様でメールが不要な場合に検討対象となります。
    • 機能が制限されている分、若干割安な価格設定となっています。主にストレージやWeb会議を中心にご利用を検討されているお客様でメールが不要な場合はEssentialプランを主軸に検討を進めます。
  • 300ユーザ以下であってもEnterpriseエディションを優先検討した方が良いケース
    • 近い将来300ユーザーを超える可能性がある
    • 高度なセキュリティ機能が必要な場合
    • IPアドレスや会社支給の端末のみにアクセスを制限したい
    • データの保管場所に制限が必要(GDPR対応等)
    • 監査ログの長期保管要件(180日以上)がある
    • iOSを使用している。データ流出が心配。きっちり管理したい。
    • メールのより高度なウィルス/マルウェア対策を行いたい など
    • オンラインイベントなど大規模なライブストリーミングをしたい
    • サポートの応答時間(4時間 or 8時間)を受容できない など

2-2.子エディションの選定(Businessプランの場合)

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  • Starter
    • できるだけコストを抑えたい
    • 高度な機能はまだ不要、まずは個人用Gmailでできることと同じようなことができれば良い
    • 個人で仕事をすることが中心(共有などはあまり必要がない)
  • Standard
    • コラボレーションの発展
      • 共有ドライブを使用したい
      • 会議を録画、共有したい
    • 標準的なセキュリティ機能
      • 監査ログを取っておきたい
    • 容量
      • 30GBでは容量が心配(ユーザーあたり2TB)
  • Plus
    • 高度なセキュリティ
      • (退職者を含めて)メールやドライブ、チャット等の長期保管要件があり管理者が参照できるようにしたい
      • 14日ごとの再認証要求では長すぎる、必ず毎日ログインさせたい
    • 特に)モバイルデバイスの高度な利用と管理
      • 紛失時対策としてリモートワイプが必要
      • モバイルデバイスの管理をしたい
    • 容量
      • より多くのストレージ容量が欲しい(ユーザーあたり5TB)
      • PCのバックアップ保存先としての利用

 

プランが固まったら最終チェックを行い、機能が充足しているかを確認します。

4.まとめ

今回は中小企業のお客様向けにエディションの選定の進め方についてご紹介させていただきました。比較表を眺めていると項目が沢山あって迷ってしまいますが、実務においてエディションの選定の決め手となる要素はそれほど多くありません。今回の記事が選定のご参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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