【はじめてのJava Silver】試験概要や申込方法について解説

2024年2月15日掲載

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こんにちは!
ビジネスシステム開発本部の小野です。

この記事では、私が2023年5月に取得したJava Silver(Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 )の試験概要と申込方法について紹介していきます。
特にJava Silverは申込方法が複雑なので、丁寧に解説できればと思います!

目次

  • 本記事では、Java Silverの試験概要と申込方法を中心に解説しています!
  • 申込方法が複雑で困っている方には特におすすめの記事です!

Java Silverの試験概要

Java Silverとは、Oracle認定試験の1つで、正式名称を「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 」といいます。実はJava Silverは正式名称ではなく、Bronze・Silver・Goldといった試験の難易度に基づいた通り名です。

Java Silverでは、Javaアプリケーション開発に必要なプログラミング知識・さまざまな状況への対応能力を証明できます。

この資格では受験する際に実務経験や前提資格は無いので、はじめてJava資格を取得する人におすすめできる資格といえるでしょう。

Oracle認定試験とは
  • Oracle社はアメリカの業務用ソフトウェア開発・販売企業で、「Oracle」という名称は主要なソフトウェア製品として、またブランド名としても用いられています。同社は自社製品を操作するエンジニアのための技術認定資格とその認定試験も提供しています。
  • 2009年にSun Microsystems社を買収した結果、Javaの技術と権利を有するようになりました。
  • 結果としてOracle認定試験には、Javaをはじめとする試験科目が多数存在し、DatabaseやApplication、Oracle Cloudなどが存在してます。

それではJava Silverの試験概要について端的に表でまとめてみました。

 

項目

詳細

資格名

Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 

試験名Java SE 11 Programmer I 試験

試験番号

1Z0-815-JPN
試験日随時受付・随時実施
試験時間180分(退出可能)
出題数80問
合格ライン63%
受験要件(実務経験・前提資格)なし
主な出題内容・Javaテクノロジと開発環境についての理解
・簡単なJavaプログラムの作成
・Javaの基本データ型と文字列の操作
・演算子と制御機能
・配列の操作
・クラスの宣言とインスタンスの使用
・メソッドの作成と使用
・カプセル化の適用
・継承による実装の再利用
・インタフェースによる抽象化
・例外処理
・モジュール・システム

受験料(税込)

37,730円

Javaの資格の種類と難易度

先ほどお話しした通り、Oracle社が提供するJava試験にはJava Silverだけでなく、Java BronzeやJava Goldが存在します。せっかくですので、これらも軽く説明します!

まずJava Bronzeですが、Java Silverの下位資格となる入門編の資格になります。こちらはオブジェクト指向などの基礎を理解できているかどうかを確認するレベルの初心者用の資格です。試験範囲の半分以上がJava Silverと同じであることや、実はJava Bronzeが日本独自の資格でグローバルな資格ではないことからも、素直にJava Silverから受験することをお勧めします!

次にJava Goldですが、Java Silverの上位資格となる応用・発展編の資格になります。この資格では、設計意図を正確に理解した上で、独力で機能実装が行えることを証明できますJava GoldはJava Silverの取得が受験要件になってますので、Java Silverから着実にステップアップしましょう!

おすすめの学習参考書

おすすめの参考書はもちろん、通称黒本と呼ばれる、徹底攻略Java SE 11 Silver問題集です!表紙が黒いから黒本と呼ばれてます。

この黒本の「第12章 総仕上げ問題(1)」と「第13章 総仕上げ問題(2)」は特に重要だと思います。そのまま答えを覚えるのではなく、なぜその回答になるのかをしっかり理解するように取り組んでみてください!

黒本がどうしても理解できないという方は、同じ黒本のBronze版、徹底攻略Java SE 11 Bronze問題集で勉強されるのがおすすめです。この資格における合格への鍵は徹底攻略Java SE 11 Silver問題集が握っているため、Bronzeを受験するわけではないですが、同じような系統の書籍であり、試験範囲の半分以上が被っていることから基礎から土台を作りやすくなります。

それでもわからないという方は、Udemyや他の解説がわかりやすい書籍等から始められるといいと思います。

Java Silverの申込方法

Java Silverの申し込み方法が複雑なのは、資格の認定機関であるOracle・資格情報を管理するCertview・試験を主催しているピアソンVUEといった3つのサイトを経由して申し込む必要があるからです。

ここまで経由してようやく試験エントリーできる資格はなかなかないのではないでしょうか?

ちなみに同じOracleの試験でもピアソンVUE社が主催していない試験は申込方法が別なので注意してください。

それでは、本記事ではおそらく一番ベーシックな方法をご説明いたします。

1. Oracleのアカウントを作成しよう
(すでにある方は2へ進んでください)

まずOracleのアカウントを作成します。
このアカウントがあることでCertviewにログインすることができるようになりますので、すでに持っている人は次のステップに進んでください。

では早速、Oracleプロファイルの作成をしましょう!

資格取得のオススメロードマップ

Oracleプロファイルの作成では、必要事項を記入して登録を完了してください!作成の際の注意事項を以下にまとめました。

作成の際の注意事項

  • 電子メール・アドレス:特に指定がない場合はご自身のプライベートで使用しているメール・アドレスをお勧めします。(この後、仕事関連のプロフィールを聞かれますが、個人のプライベート情報で統一できますのでご自身のプライベートで使用しているメール・アドレスで問題ありません)
  • 姓/名:日本語だけでなくローマ字でも登録が求められますが、試験会場において使用されるローマ字表記にミスがあると受験する際に問題になる場合がありますので、どちらの表記もミスがないように作成してください!
  • 部署・役職名:個人の方(プライベートアカウントの方)は「個人」と入力してください!
  • 勤務先電話番号:個人の方(プライベートアカウントの方)はご自身の連絡先を入力してください!
  • 会社名:個人の方(プライベートアカウントの方)は「フルネーム(姓/名を日本語で)」を入力してください!

2. Certviewにログインしよう!

Oracle.comのアカウントが登録できたら、早速CertViewにログインしましょう!

CertViewページ内の「Login to CertView(CertViewへのログイン)」をクリックします。

資格取得のオススメロードマップ

Certviewは標準言語が英語ですが、右上の「-- Select Language --」から日本語に変更できるので、試験管理システムのCertviewを適切に使用するためにも言語変更を推奨します。

ログイン後も日本語にできますが、ログイン前に日本語にすると以下のようになります!

資格取得のオススメロードマップ

Certviewへのログインをクリックすると、Oracleアカウントでのログインが求められます。
ここで先ほど作成したOracleアカウントを使ってログインします。

資格取得のオススメロードマップ

ログインしたら、以下の画像のようにピアソンVUEのアカウントを持っているか聞かれます。(初回しか表示されないので、今回は公式のログインに関するPDF資料からの引用になりますが、実際の画面デザインはアップデートなどにより少し異なると思います。)

ここでアカウントのコネクトをしても構いませんが、CertViewからシングルサインオンでピアソンVUEにアクセスできるようになってますので、その必要はありません。重要なのはアカウントがあってもなくても変わりません。

資格取得のオススメロードマップ

3. CertViewサイトに個人情報を登録する。

CertViewにログインしたら、CertViewアカウントに氏名や住所の登録が必要です。Oracleアカウントからある程度情報が接続されていますが、個人情報が異なると受験に問題が生じる可能性があるので、再度確認しながら登録してください!

画面の表示を日本語表示にしている場合も、一部の項目では英数字での入力が必要です。エラーメッセージに従って入力してください。

登録が完了すると、以下のようにCertViewが使えるようになります。
(画像は右上から言語を日本語にした状態です。)

資格取得のオススメロードマップ

4. ピアソンVueサイトにアクセスしよう

CertViewが使えるようになったら画面左側の「Manage Exam at Pearson|VUE(ピアソンVUEサイト)」をクリックします。

クリックしたら、以下の画面のように自動的にピアソンVUEサイトが開きますのでお待ちください。

資格取得のオススメロードマップ

真ん中にある「試験の表示」をクリックすると試験の検索画面になります。

「試験の検索」では、Java Silverの試験名である「1Z0-815-JPN」を検索してください。そうすると、下に表示される「Java SE 11 Programmer I」をクリックします。

試験が選択できたら、あとは試験会場と日時を選択し、お支払いを完了させれば申込完了です!

補足:テストセンター受験のススメ
  • 試験会場はできる限り自宅ではなくテストセンターがお勧めです。
  • 私はお気に入りのカフェで最後の勉強をして、お気に入りのテストセンターに直行するというお決まりのルーティーンみたいなのがありますので自宅で受験したことがないのですが、自宅で受験した友人は大変そうでした。(お決まりのルーティーンがあると試験勉強も試験に集中しやすくなるのでオススメです!)
  • 一見自宅ですと、テストセンターまで行かなくて済むので楽なように思えますが、実はより大変だと思います。
  • オンラインで常に試験監督に見守られておりちょっとした動作で指摘が入ること(例えば画面に近い!とかです)があります。これがかなりストレスになる人が多いみたいです。
  • システム画面の遅延が有線でもかなり見られるとのことで、おそらく無線の人が多いでしょうから、思ったように試験時間を使えない可能性があります。
  • さらに特に重要なのは、事前に試験監督に向けてカメラで部屋を見せなければならず、周りに何もない状態を証明しなければならないことだと思います。何をどこまで片付ける必要があるのかが不明瞭な上、日常生活で使用している部屋を何もない状態にするのは大変です。
  • その結果、直前まで勉強ができず、さらには試験環境があまり良くないことから環境が整っているテストセンターに行くのが気持ちを切り替える面でも良いと思います。

まとめ

今回はJava Silverの試験概要と申込方法について、紹介いたしました。

Java Silverの受験自体はピアソンVueのサイトからエントリーできるのですが、試験結果の確認はどちらにせよCertViewのサイトで行うため、今回紹介したOracleのアカウントでCertViewのサイトに入り、ピアソンVueのサイトにシングルサインオンでアクセスするが現時点における最適解のように思います。

Java SilverはJava資格の中で人気の資格ですので、これからJavaを勉強するけど目標が特にないという方やJavaの資格が欲しいという方はぜひ、Java Silverの勉強をされてみてはいかがでしょうか。
本記事がそのような方々の参考になれば幸いです。

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