五洋建設株式会社 ichimill導入事例 五洋建設株式会社 ichimill導入事例
五洋建設株式会社 ichimill導入事例
五洋建設株式会社

重機の位置と工事の進捗をリアルタイム配信 関係者間の円滑な情報共有を実現

五洋建設株式会社

課題
現場業務の自動化、効率化

業界
建設

組織の規模
1,001~5,000人

導入サービス
ichimill

土木、建築、洋上風力の建設工事現場での生産性向上に取り組んでいる五洋建設株式会社(以下:五洋建設)は、日々の工事計画で使用する重機の配置・管理にかかる手間と時間を削減するため、重機の位置情報と稼働状況をリアルタイムに見える化する実証実験を実施。ソフトバンクの高精度位置測位サービス「 ichimill(イチミル)」で取得した重機の位置情報を、五洋建設が開発した統合施工管理システム「PiCOMS(ピーコムス)」上に反映させることで、関係者間の情報共有のためにかかる作業を自動化し、現場負担を大幅に軽減しました。


「『ichimill』を選んだ一番のポイントは、受信機1個あれば良いという手軽さです。受信機はシガーソケットからの給電で重機自体に改良を加えずそのまま使用できるので、重機の運転手が操作や設定などをする必要はありません」

五洋建設株式会社
ICT推進室 BIM/CIMグループ 清田 茂晃 氏
技術研究所 建築技術開発部 建築生産施工チーム 靏見 淳也 氏


現場管理の効率化を目指して、重機の稼働状況見える化の実証実験を実施

建設重機を使用する土工事や杭工事では、現場を巡回して重機の稼働状況を把握し、打ち合わせ時にはホワイトボードや紙の配置図へ記入する方法が一般的です。しかし、多くの建設重機が稼働する大型の工事現場ではこれらの作業に手間と時間がかかることが課題でした。

臨海部を中心とした土木、建築、洋上風力の建設工事を展開する五洋建設では、その解決策として同社が現場の効率化のために開発を進めてきた統合施工管理システム「PiCOMS」へ重機の位置を投影し、重機の稼働状況をリアルタイムに見える化する実証実験を行いました。

「PiCOMS」は、プレキャスト部材や鉄骨部材の製造状況や現場の施工状況をBIM データ上に表現することで、発注者・設計者を含めた工事関係者全員での円滑な情報共有を実現する施工管理システムです。部材の製造状況や現場の施工状況といった情報に重機の位置情報を新たに追加することで、現場のリアルな情報を、手間をかけずに関係者に共有することを目指し、実証実験は行われました。

実証実験の現場は、建築面積が約17,000m2。延床面積が約62,000m2。その広大な面積の中で、杭打ち機、クローラークレーン、バックホウの3台で1班、5班体制で合計15台の重機の稼働状況になっており、これら重機の位置情報と稼働状況を効率よく把握する必要がありました。

今回の実証実験を主導した清田氏と靏見氏は、実証実験前の状況について、こう語ります。

「職長を集めた毎日の打ち合わせの中で各重機の稼働状況を配置図で確認するのですが、これまでの多くの現場では、印刷した現場の平面図に重機位置を手書きしたり、マグネットで示したりしていました。図面を移動する際にプロットしたマグネット版重機が落下し、その位置を見失ってしまうことが良くありました。打ち合わせ前に把握していたはずの重機位置を忘れてしまった際には、事務所から現場を眺めて再確認をしたりしていました」(清田氏)

「翌日の作業計画を決めるため、打ち合せの前に現場で重機の位置を見に行ってメモをしてきた情報を用紙に反映する必要があったのですが、歩いて行って戻ってくるだけでも15分以上かかっていたと思います」(靏見氏)

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  • 掲載内容は2022年11月現在のものです。

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