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宮崎県宮崎市 北土地改良区
日本の農業において「ため池」は農業用水を確保する重要な役割を果たしています。しかし、地域の高齢化が進んでいるにも関わらず、現在ほとんどのため池は目視で水位管理されており増水時などは管理者が現地に赴く必要があるため、安全に維持管理を行えないことが課題でした。
宮崎市 北土地改良区は、この課題を解決するために高精度測位サービス「ichimill」を利用した水位計を導入。無人の小舟に「ichimill」を搭載し、モバイルネットワーク経由でリアルタイムに水位情報を更新することで、現地に行かずとも水位を把握できるようになり、事故リスクを軽減することに成功しました。
「『ichimill 水位計』を使用すれば、スマートフォンやPCで事前に水位を確認できます。普段から水位が把握できていれば、前もって水位を下げられて、結果、もっと安全にため池の管理ができると思い、導入を決めました」
宮崎市 北土地改良区
理事長 鳥丸 秀秋 ⽒
日本の農業において、農業用水を確保するために古くから利用されてきたのが「ため池」です。降水量や河川が少ない地域では、貴重な農業の水源として現代でも農業の基盤を支えています。しかし、農家の減少と高齢化により、ため池を安全に維持することが難しいケースが増えています。現状ほぼ全てのため池が「目視」というアナログな手段で水位管理されており、しかも多くの場合、高齢者が現地に赴いて確認する方式をとっていることが主な原因です。
宮崎市 北土地改良区でも同じ課題を抱えていたと、理事長の鳥丸氏は語ります。
「梅雨時や水害の多い季節になると、宮崎市から『ため池の水位が高いので、少し減らして管理してください』と連絡が入るため、水位を定期的に確認する必要があります。また、台風接近時などでは、宮崎市からも『現場確認には1人で行かないようにしてください』という指示がありますが、緊急時に担当者が1人で現場に水位を見に行かざるを得ない場合、大変危険な状況が発生します」(鳥丸氏)
ため池の水位は、底面にある排水溝をバルブで開閉することによって管理しているため、水位さえあらかじめ把握できていれば、水位を下げるために、災害時の一番危ないタイミングにバルブを操作しに行く必要はありません。しかし肝心の水位の確認方法が目視であることから、水位量の把握のために高齢の担当者が現地に赴くこととなり、結果、危険を招いてしまっていました。雨が強い日にため池を見に行って増水に巻き込まれてしまう事故は、全国的に後を絶ちません。
ため池の管理に関する課題を解決するため、宮崎市 北土地改良区が導入したのは、高精度測位サービス「ichimill」の水位計です。これは、「ichimill」を載せた無人の “小舟” をため池に浮かべ、水位の情報をモバイルネットワークを通じてリアルタイムで更新、現地に行かなくても水位を把握できるというソリューションです。
宮崎市役所 農村整備課の防災係から「ichimill 水位計」の紹介を受けた後の導入の決め手について、烏丸氏は次のように語ります。
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