これからはデジタルが生活の必需品。スマホ教室で二人三脚のサポートを ー「デジタルの日」

「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」のお手伝いをスマホ教室で ー「デジタルの日」

最近よく耳にする「デジタル化」。私たちの生活の身の周りにも、スマホを活用した便利なサービスが増えてきましたよね。「便利だからよく使っているよ」という声が聞こえてくる一方、「難しそうで自分でやれる自信がない」という人も少なくないのではないでしょうか。そのような方々のスマホに関する悩みや相談にのっているスマホアドバイザーに、どのようなサポートをしているのかを聞いてきました。

10月10日・11日は「デジタルの日」
10月10日・11日は「デジタルの日」

2021年に発足されたデジタル庁が創設した、年に一度のデジタルの記念日で、デジタルを表現する「1(イチ)」と「0(ゼロ)」を組み合わせてこの日になったそうです。定期的に「振り返り」「体験」「見直し」をするための機会を設けて、「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」を実現するためにどうすれば良いのか考える日です。ソフトバンクも賛同企業として参画しています。

デジタル格差を解消して、誰もがデジタル化の恩恵を受けられる社会の実現を目指す、ソフトバンクショップでの活動

ソフトバンクでは、全国1,200店舗のソフトバンクショップにスマホアドバイザーというスタッフが常駐し、スマホに関する個別相談にお答えしたり、主にシニアのお客さまを対象としたスマホ教室を実施しています。

デジタル格差を解消して、誰もがデジタル化の恩恵を受けられる社会の実現を目指す、ソフトバンクショップでの活動

スマホ教室では、スマホの基本的な操作方法から、普段の生活で使うと便利なアプリなどを、実際に体験。無料で気軽に参加できることから、スマホで何ができるのかが漠然としている方にも、体験をとおして具体的な利用シーンを知るきっかけとしてご利用いただいています。

行政サービス講座を開設

今年はさらに、総務省から受託している「利用者向けデジタル活用支援推進事業」の一環で、行政手続きを中心としたサポートも実施。シニアのお客さまをはじめとした国民のデジタル活用を支援することによって、デジタル格差の解消を図り、誰もがデジタル化の恩恵を受けられる社会を実現することを目指しています。

行政サービス講座でご案内していること(一例)

  • マイナンバーカードの申請方法
  • マイナポータルの活用方法
  • マイナポイントの申し込み方法
  • e-Tax の利用方法
  • オンライン診療の利用方法

普段店舗でお客さまと接しているスマホアドバイザーに、お客さまからどのような悩みを聞いているか、そしてどのようにサポートしているかを聞きました。

今回、話を聞いた人

山下 尚子さん


山下 尚子さん
ソフトバンク野田中根店のスマホアドバイザー

スマホに関する相談にお答えしたり、主にシニアのお客さまを対象とした「スマホ教室」を実施している。スマホアドバイザー歴約2年。

スマホがないと受けられないサービスがある? でも使いこなせる自信もない

世の中のデジタル化の流れが進んできています。でも、そうは言ってもこの流れに乗り切れない人たちもいますよね。そのような方たちが何に困っているのか、 普段ソフトバンクショップでお客さまと接する中で、どのような声を聞いていますか?

山下 デジタル化の流れのひとつに、スマホを持つこと、というのがあると思いますが、これに対しては「使いこなせる自信がない」「教えてくれる人が周りにいないし、便利になると思えない」「設定が面倒」という声が多いです。一方、通話だけできれば十分だから困ってはおらず「必要ない」という方もいらっしゃいます。

ただ、最近ちょっと様子が変わってきたなと感じています。「スマホを持っていないと何もできなくなるよね」という話をお客さんとよく話しているんです。

スマホを持っていないと何もできなくなる、ですか?

山下 はい。最初に変化を感じたのは、高齢者のコロナワクチンの予約申し込みが始まったときです。予約方法は電話か、ワクチン接種券に記載されているQRコードを読み取ってWebで予約するかのどちらかでした。ガラケーの方は役所に電話するしかない。スマホを持っていても、やり方が分からなかったという方もいました。これをきっかけに、来店される方たちの意識が変わったような気がします。「使えるようにならなきゃいけないのね、これからは」という方が非常に多くなりました。

何ができるようになるのかを知って体験。お客さまも思わず「これはいいね」

スマホを使った日常生活の手続きをスマホ教室でサポート。便利さを一緒に体験

スマホを活用することに対する不安や、利用イメージが湧かないという声。さらに最近は生活に根付いたデジタルを活用するサービスが増えてきたことから、そろそろスマホを使えるようになった方がいいのかなという戸惑いの声。このようなお悩みに対して、ソフトバンクショップでは、スマホアドバイザーがスマホ教室を開催しています。

スマホ教室にはどのような方が参加されていますか?

山下 スマホの使い方が全然分からないという方をはじめ、ワクチン予約のようなことから、従来より一歩進んだデジタル活用に興味を持ち始めるなど、スマホを活用することが必要だという意識を持って参加される方もいます。必要性は感じないけどなんとなく参加しているという方には、「具体的に何ができるようになるのか」から紹介しています。

どんなことを教えてもらえるんですか?

山下 例えば「マイナポータルの活用方法」講座では、講座の中で実際にマイナポータルアプリを操作していきます。手続きの検索をする体験では、お客さまが自分のお住まいの郵便番号を入力するだけで、その地域でオンライン申請可能な手続きがパッと出てくるんです。
「これはいいね。役所に行かなくてもすむし、待ち時間もなくなる」と実感していただけます。マイナンバーカードがあればそのまま電子申請までできたり、確定申告もできるようになることをお伝えすると、次は「マイナンバーカードの申請方法」講座も受けようかな、とおっしゃっていただけます。

また、個人情報の漏えいが不安という方もいらっしゃるので、内閣府の公開している情報を基に、マイナンバーカードのICチップには、税・年金の情報や病歴などプライバシー性の高い情報は記録されないことなどをお伝えしています。

不安なことや何ができるようになるのかを教えてもらえるんですね。一緒に体験できると、自分が実際に使うイメージも浮かびやすそうです。

顔なじみのお客さまには継続して頼っていただける存在

顔なじみのお客さまには用事がなくても電話する仲に

生活に根付いたスマホのいろいろな講座があるので、リピーターになる方もいらっしゃるのでしょうか?

山下 はい、 スマホの基本操作からライフスタイルに合わせた応用講座まで、複数の講座があるので、3~4カ月通われる方も多くいらっしゃるんです! 実は以前、「スマホを売ったら終わりなんでしょ」と、とあるご夫妻に言われたことがありました。私に何ができるのだろうと考え、「スマホアドバイザーとして、お客さまが何か困ったらいつでも聞きやすい存在になりたい。どれだけ長くお付き合いをさせていただけるかが大切だ」と思い、お客さまに合わせて「その後スマホの調子はどうですか」「操作で困っていないですか」とたまにお電話しています。時々お話しすることでつながっていられると感じますし、お困りごとがあったら新しい講座のご案内もしたりしています。そのご夫妻にも今ではすごく頼りにしていただいていて、何かあるとすぐに電話がかかってくるんですよ(笑)。

すてきなつながりですね!

山下 そもそも、来店すること自体、ハードルが高いと思うんです。せっかく来ていただいた方には「私がサポートさせていただきますよ。いつでもいらしてください」ということをお伝えしています。スマホアドバイザーは全国に約1,200人いますが、その存在さえ知らない方はまだ結構いらっしゃいます。「ショップはスマホを買いにいく場所ではなくて、スマホアドバイザーにいろいろ聞きに行ける場所」だと、もっと多くの方に認識いただけたらうれしいです。

スマホの基本的な使い方や行政手続きなど、さまざまな利用シーンでお客さまのサポートをするスマホ教室の取り組みについて、どのような意義を感じていますか?

山下 これまでは、基本的な使い方やLINEの使い方などをお教えして「できましたね。良かったですねー!」で満足していたのが、行政サービス講座をきっかけに、一歩進んだ気がします。使い方だけに終わらずに、スマホを活用して生活の中でできることを増やすお手伝いをさせていただけている……。まさに、国が目指している「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」のために、一緒に社会貢献させていただいていると感じています。

デジタルの日当日となる10月10日と11日は、全国各地のスマホアドバイザーがいる店舗で一斉に、スマホ教室「行政サービス講座」を開催します。ご興味のある方は、ぜひこの機会にご参加ください。お席に限りがあるので、事前にお電話や店舗のHPからご予約いただくと安心ですし、お席が空いていれば当日直接店舗にいらっしゃってもご参加いただけます。感染対策にご注意の上、お気をつけていらしてください。

スマホアドバイザー
在籍店舗を探す

※スマホアドバイザーが在籍していないソフトバンクショップもあります。

(掲載日:2021年10月8日)
文:ソフトバンクニュース編集部

デジタルの日に向けた、ソフトバンクの取り組み
ソフトバンク デジタルの日に向けた、ソフトバンクの取り組み
ソフトバンクは「デジタルの日」の趣旨に賛同し、デジタルに触れていただくきっかけとなる取り組みを実施します。
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ソフトバンク デジタルの日に向けた、ソフトバンクの取り組み
デジタルの日をきっかけにデジタルを「振り返り」「体験」「見直し」するためのトピックスをご紹介します。
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ビジネスのデジタルシフトは意識の改革と現場の見直しから。ー「デジタルの日」

ビジネスのデジタルシフトは意識の改革と現場の見直しから。ー「デジタルの日」

プライベートでもビジネスでも、日常生活のさまざまなシーンでデジタルに触れる機会が多くありますよね。2021年10月10日、11日は「デジタルの日」。「デジタルの日」にちなんで、今回はビジネスシーンにおけるデジタル活用の現状や、ソフトバンクの取り組みをご紹介します。

10月10日・11日は「デジタルの日」
10月10日・11日は「デジタルの日」

2021年に発足されたデジタル庁が創設した、年に一度のデジタルの記念日で、デジタルを表現する「1(イチ)」と「0(ゼロ)」を組み合わせてこの日になったそうです。定期的に「振り返り」「体験」「見直し」をするための機会を設けて、「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」を実現するためにどうすれば良いのか考える日です。ソフトバンクも賛同企業として参画しています。

デジタルの活用がお客さまとの距離を近づける

日本では、長らくビジネスにおける主なコミュニケーション手段として「電話」が活用されてきました。2000年代に入り携帯電話が普及し、その後、2010年代は、スマートフォンの導入が拡大しました。現在は、ビジネスシーンで利用できるスマートフォン向けのさまざまなアプリケーションやサービスが展開されるようになり、コミュニケーション手段の幅が広がっています。今では、1カ所に集まらずとも、自宅、オフィス、コワーキングスペースなど、どこにいても仕事ができるようになりましたが、この変化には、多様なデジタルツールの活用が大きく貢献しています。

現在、ソフトバンクでは、法人のお客さま向けの営業活動に積極的にデジタルツールを活用しています。サービスの契約手続きには電子契約を導入しているほか、お客さまの運用サポートなどのコミュニケーションシーンでは、お客さまとソフトバンクの担当者がZoom などを使い、同じPC画面を共有しながら円滑な対応を実現。さまざまな企業がメール、チャット、SNSなど、多様なツールでお客さまとの接点を持つようになりました。さまざまな接点を通して得た情報を横連携することで、お客さまとの距離はより近づいてきています。

コミュニケーションの変化~社外 人×テクノロジーの新しい営業スタイル

アナログ世代の「意識」がデジタル化の障壁に

では、一般的なビジネスシーンでは、コミュニケーションの方法に変化はみられるのでしょうか?

残念ながら、いまだにビジネスコミュニケーションの中心はメールです。プライベートでは、約6割の人が「LINE」のトーク機能を使用する※1のに対し、ビジネスでは約7割以上の人がメールを使用する※2という調査結果もあるそうです。メールの場合、「お世話になっております」「おつかれさまです」といったあいさつ文が入るのが一般的ですが、チャットツールでは、定型的なあいさつ文は省略し、用件だけを伝えることが可能です。メールとチャットツールのやりとりには、約100文字の差が生じることも……。スピーディーな情報共有や意思決定にはチャットツールのほうが効果的なようですね。

  • ※1
    株式会社マクロミル、株式会社翔泳社(MarkeZine)の共同調べ(2018年)より
  • ※2
    総務省(2019)「デジタル化による生活・働き方への影響に関する調査研究」より

ビジネスコミュニケーション

利点の多いチャットツールですが、活用が進まない要因として、ビジネスでは上の世代にあわせた形式の踏襲が求められることが挙げられるとのことです。

ビジネスコミュニケーションの現状 上の世代にあわせた形式を踏襲

具体的には、「対面・メールでのコミュニケーションが中心であるアナログ世代」に対して、「チャットをメインとするデジタルネイティブ世代」がメールを使ってコミュニケーションすることが求められるということ。

デジタル化の障壁 アナログ世代の「意識」が大きな障壁に

つまり、デジタル化への大きな障壁は、アナログ世代の「意識」の影響が大きく、この意識の改革は不可欠と言えそうですね。

日常生活でのデジタル利用は?
デジタルは生活にどれぐらい浸透してる?

デジタルがどのぐらい生活に浸透しているのか、ソフトバンク社員にアンケートしてみました。日常のシーンでデジタルがどのように使われているのか、活用方法などもたくさん寄せられました。

デジタルは生活にどれくらい浸透してる? ソフトバンク社員に聞きました

パフォーマンスを向上させ生産性を高めることで、さらなるデジタル投資へ

従業員一人一人が最適な働き方を選択し、最高のパフォーマンスを出すためには、職場のデジタルシフトが重要です。勤怠管理、契約締結業務など、日常業務のプロセスは、オペレーションとコミュニケーションに大きく分類されます。オペレーションは、オンライン処理によってペーパーレス化・デジタル化できる、コミュニケーションは、チャットツール、オンライン会議などでデジタル化できるなど、実際のビジネスの現場を改めて見直すことがデジタル化の第一歩であり、DXの推進につながります。

現場の見直しから、デジタルシフトへ

ソフトバンクの法人部門では、「Digital Tech First 全ての働く人々をもっと自由に」というメッセージとともに、デジタルテクノロジーを活用して働く人々がつながる世界を実現しようとしています。具体的には、通信サービスとクラウドサービスを組み合わせて最適なコミュニケーション環境を構築することで、時間や場所にとらわれない働き方を実現し、社内外のコラボレーションを加速します。

DIGITAL WORKPLACE

(デジタルワークプレイス:さまざまなツールやITインフラによって実現する「デジタル上の職場環境」)

「デジタル化」「DX」と言っても、 企業規模、業種などによって目指す姿はそれぞれです。仕事や職場環境をデジタルシフトし、従業員全員が多様な価値観をもっていきいきと働き、さらなる変革につなげるサイクルを実現することが重要です。従業員のパフォーマンスを向上させて生産性を高めることで、さらなるデジタル投資へつなげる。ソフトバンクは、お客さまごとに最適なデジタルシフトを実現するサービスを提供するとともに、さらなる変革を推進するプラットフォームを構築し、企業のデジタル化やDXを支援していきます。

(掲載日:2021年10月8日)
文:ソフトバンクニュース編集部

デジタルの日に向けた、ソフトバンクの取り組み
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リモートワークでも疲れない? PC画面越しでも好印象? 最新のメガネ事情をスペシャリストに聞いてみました

リモートワークでも疲れない? PC画面越しでも好印象? 最新のメガネ事情をスペシャリストに聞いてみました

生活様式の変化で外出機会が減り、メガネで過ごす時間が増えたという人も多いのではないでしょうか? またPCやスマホを使う時間が増え、ブルーライトの影響で目が疲れ、メガネが合わなくなった、という声も増えているそうです。

今回は、メガネライターとして活躍する伊藤美玲さんをお招きし、最新のメガネ事情とトレンドを解説いただきます。メガネ選びに悩んでいる方は、ぜひ今回の話をヒントに自分に合った一本を見つけてください!

目次

お話しを聞いた人

伊藤美玲(いとう・みれい)さん

伊藤美玲(いとう・みれい)さん

出版社勤務を経て、2006年にライターとして独立。国内外のメガネメーカー、デザイナーなどへの取材を数多くこなし、モノ雑誌や眼鏡専門誌、WEB媒体などで、眼鏡にまつわる記事やコラムを執筆している。プライベートでは1児の母。

おうち時間が増えたことでのメガネの悩みとは?

新型コロナウイルス感染症の影響によってこれまでとは大きくライフスタイルが変わったこの2年。リモートワークや動画の視聴、読書など、PCやスマホを見る時間が増えたことでメガネにまつわるこんなお悩みが増えたといいます。

お悩み1 : メガネが引き起こす目の疲れ

「遠くまでよく見えるメガネを作っている方が多いと思うのですが、そのメガネで近距離、特にPCやスマホを見ているとどうしても目が疲れてしまうんです。たとえるなら、望遠レンズで手元にピントを合わせて写真を撮ろうとしているようなもの」

以前は一本のメガネで近くも遠くも見えていたけれど、だんだんと見える範囲が変わってきたと感じる人も少なくないでしょう。生活スタイルはもちろん、加齢によって目のピント調節機能も衰えていくため、それに合わせた度数調節が大切だと伊藤さんは語ります。

解決法 : 自分の生活に合わせた適正な度数のメガネを

「車の運転用に作ったような遠くを見るメガネで手元を見たりすると、見えづらく目の疲れが増す原因になります。自宅で仕事をすることが多いのか、運転することが多いのか、自分の生活に適したレンズがあると思うので、目が疲れる人はまず度数の見直しをしましょう。そのうえで、しなやかで形状記憶にすぐれたものや軽量素材のフレームを選べば、長時間メガネを着用していても疲れにくくなると思います」

解決法 : 自分の生活に合わせた適正な度数のメガネを

軽量かつ弾力性の高い素材のフレームは、耳への負担やずれ落ちが少なく、ストレスを軽減してくれる。(写真のメガネはレンズ込みで約12g / 編集部調べ)

お悩み2 : 長時間のデジタル接触による眼精疲労やブルーライトが気になる……

さらに、PCやスマホの使用が増えたことで気になるのがブルーライト。伊藤さんによると、実はブルーライト自体が眼精疲労の原因になっているという明確な根拠はまだないとのこと。

解決法 : ブルーライトカットのメガネで光から目を守る

「ブルーライトは太陽光にも含まれている強い光。それ自体が眼精疲労の影響になるかどうかはまだはっきりとはわかっていませんが、強い光によってまぶしさやチラつきを感じることで目が疲れることはあるかもしれません。また、視界のぼやけの原因になることもあるので、ブルーライトカットメガネをかけることで、それらが改善される可能性も。最近は限りなくクリアに近いブルーライトカットレンズもありますし、デザイナーさんやフォトグラファーなどモニターで色を厳密に見る必要のあるお仕事でなければ、ブルーライトカット率の高い色つきのレンズを使用して、まぶしさを抑えるのもいいかなと思います」

解決法 : ブルーライトカットのメガネで光から目を守る

伊藤さんの私物であるブルーライトカットのメガネ。モニターのまぶしさを防ぐため、25%のカラーを入れている

お悩み3 : 用途別に複数のメガネを所持したくない

見たい距離に合わせて作るとなると、「何本もメガネが必要になるのでは?」 と心配になる方もいるはず。その心配に関しても、今は解決策があるのだとか。伊藤さん自身、現在のライフスタイルに合わせるために、レンズの上下で度数が異なるアシストレンズ(サポートレンズ)を使用しているそう。レンズ下側の度数が弱くなっていることで、スマホやPCモニターなど、視線を少し下げてで近くを見る際も目が疲れづらいそうです。

解決法 : 遠くから近くまでピントが合う累進レンズがおすすめ

「近くのものを見ようとするとどうしてもピントを調整しようと目の筋肉を使いますが、このレンズを使うととても楽。レンズの上部から段階的に度数が変化する累進レンズと呼ばれるもので、遠近両用、中近、近々とさまざまな種類があります。なかでもおうち時間が長くなった今人気なのは、部屋のなかなど中距離から手元までを見るのにぴったりな中近両用レンズです。PCを見る時間が増えたのならその距離に合わせたメガネに新調するなど、生活スタイルにあったレンズに買い換えるのをオススメします」

解決法 : 遠くから近くまでピントが合う累進レンズがおすすめ

解決法 : 遠くから近くまでピントが合う累進レンズがおすすめ

お悩み別の眼鏡の選び方のポイント!

  • 生活スタイルや加齢などの変化にあわせて度数を選ぼう!
  • PCやスマホ画面のまぶしさが気になる場合は、ブルーライトカットレンズも効果的
  • 遠くと近く、中距離と近くなど組み合わせができる累進レンズなら、何本も眼鏡を持たなくてOK!

リモート会議にマスク生活、そんな時のメガネの選び方

「メガネ選びのコツはサイズにあり」と語る伊藤さん。「レンズの中心に黒目がくることがバランスよく見える一番のポイント」と語ります。また、大きいメガネは小顔効果があると言われますが、目の間の幅や輪郭とのバランスが崩れてしまうのでしっかりと自分の顔に合ったサイズを選ぶのが大切です。そのうえで、現代の生活ならではのメガネ選びやメガネにまつわるお悩みに伊藤さんに答えていただきました。

リモート会議で好印象のメガネとは?

まず、在宅勤務が増えると同時に頻繁に行われるようになったリモート会議にぴったりのメガネについて。PCの画面越しだとメガネのレンズが過度に反射してしまったり、表情がわかりづらかったりと、対面の会議とは違った悩みが出てきますが、いったいどんなメガネを着用するのがいいのでしょう?

「今年らしいトピックとして、PC画面や蛍光灯などの光による反射を抑える『ノンリフレクションコート』というコーティングのレンズが発売されました。私もリモート会議の際は必ず使っていて、リングライトなどの照明を前に置くと、従来のレンズとの差が如実にわかります」

リモート会議で好印象のメガネとは?

下がノンリフレクションコートのレンズ(発売は東海化学株式会社から)。上のものと比べ、天井の蛍光灯の映り込みが少ない

また、複数人のリモート会議では一人ひとりの顔が画面内でとても小さくなってしまいます。そんななかでもメガネの選び方によって好印象を与えることができると伊藤さんは続けます。

「黒よりは茶色のフレーム、またはクリアカラーのフレームを選ぶことで目元を明るく見せられます。また、少し大きめのフレームを選んだほうが、画面上で表示される顔が小さくなっても目元の表情がスッキリわかりやすいので好印象に繋がると思います。太い黒縁のメガネだと顔に影が落ちやすく、重い印象を与えかねません」

マスク生活、メガネを快適に着用するためには?

続いてはマスクと相性の良いメガネについて。「メガネの形だけでなんとかするのは難しいのですが」と前置きしながら、マスク生活でメガネを快適に着用するポイントを教えてくれました。

マスク生活、メガネを快適に着用するためには?

「メガネをかけてマスクをつけると、顔の面積を占める要素が増えてしまうので、強いて言えば小さめのサイズを選んだほうがバランスが良くなると思います。小さめのメガネは、レンズの曇り問題にも有効。小さいメガネにすると直接レンズに息がかかりにくいので、ある程度曇りにくくなると思います」

「ただ、やっぱり曇り止めに勝るものはないんです」と続ける伊藤さん。曇り止め効果のあるレンズも市販されていますが、性質上、レンズにギラつきが出て反射しやすくなっているため、気になるようであれば通常のレンズに曇り止めをつけるのが一番だといいます

「イチオシは個別包装のウェットシートタイプ。メガネケースに入れて持ち運べますし、急に必要になった時でも汚れを拭き取りつつ曇り止めもできます。スポーツをする時はより強力なジェルタイプを使うのがオススメ。メガネのケア用品専門メーカーのものなら安心して使えますし、ぜひお店で自分が使いやすいタイプのものを見つけてみてください」

マスク生活、メガネを快適に着用するためには?

左は伊藤さんオススメのウェットシートタイプの曇り止め。右はジェルタイプで、長時間しっかりと曇りを軽減してくれる

リモートワークやマスク生活を快適にするコツ!

  • オンライン会議が多いなら「ノンリフレクションコート」のレンズでPC画面からの反射を抑える!
  • マスク着用時には小さ目の眼鏡が相性良し!
  • シートタイプ、ジェルタイプなどの曇り止めをシーンにあわせて活用。ジェルタイプなら効果が長続き!マスクの曇りを抑えよう!

メガネの除菌やケア方法。メガネを長く愛用するために

除菌にも気をつけたい今だからこそメガネのケア方法はしっかり知っておきたいですよね。伊藤さんいわく、メガネを丸洗いできる泡タイプの洗浄剤がオススメとのこと。

「まず、レンズには目には見えない砂やほこりがついていることが多いので、から拭きするとレンズに傷がついてしまうんです。なので、まず水で汚れを洗い流すか泡タイプの洗浄剤で優しく洗ってからティッシュで拭くといいですね。私が使っているものはレンズに泡をつけてしばらく置き、ティッシュで拭き取ると曇り止めにもなるんですよ。こういうものを洗面所に1本置いておくといいと思います。最近は「メガネのシャンプー」など、除菌効果があるものも登場し始めているので、より清潔に保ちたい方は使ってみてください」

メガネの除菌やケア方法。メガネを長く愛用するために

こちらもオススメのメガネ洗浄剤。洗面所に置いておけば手軽にメガネのクリーニングができる

また、レンズは湯気やお湯など、熱に弱いので、お風呂で洗うのはNG。ケースに入れて持ち運ぶことで傷防止となり、また、両手で手前に引き出して優しくメガネを外すことが型崩れの防止になるそう。日々の使い方ひとつでメガネは長持ちするといいます。

「今、フレームってすごく丈夫なものが多いので、レンズのほうが先に寿命を迎えることのほうが多いかもしれません。度数の変化もあると思うので、最低でも半年から年に一度はメガネ屋さんに行って、度数とレンズ、フレームの状態をチェックしてみてください」

今回、伊藤さんには、10本以上の私物のメガネを持参いただきました。そのどれもが、機能や個性に彩られていて、すてきなものばかり。その中でも1番驚いたのは、メガネライターを目指すきっかけとなったメガネ。10年以上前のものなのに、手入れが行き届いており新品のよう。

メガネの除菌やケア方法。メガネを長く愛用するために

伊藤さんがメガネライターを志すきっかけとなったフランスのブランド「BOZ(ボズ)」のメガネ

「メガネの不具合は見え方にも影響を及ぼすので、大切に扱うこと、手入れをしてあげることがとても重要です。自分に合うメガネを見つけたら、長く愛用できるようこまめにケアしてくださいね」

おうち時間の中でメガネ選びに悩んでいる方は、今回の伊藤さんのお話を参考に、自分に合う1本を見つけてください。

(掲載日:2021年10月8日)
文:飯嶋藍子
写真:山野一真
編集:エクスライト

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