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2024年3月28日掲載
こんにちは、出寺 樽子(でじ たるこ)です。
先日、夕食後の至福の時間、ビールを飲みながら、トルティーヤチップスをかじっていたときのこと。何か観ようとたまたま点けたテレビから「大手企業がサイバー攻撃に」「大量の個人情報が流出」「原因の究明、対策……」という音声が聞こえてきました。
「サイバー攻撃」、言葉だけでも怖くなってしまいますね。
インターネット経由でシステムやデバイスを攻撃してくるサイバー攻撃は、情報の漏えいや改ざん、データ窃取などを引き起こします。さらに、そこで漏れ出たものが個人情報だった場合は…… 影響は計り知れません。
テレビニュースで報道されるのは主に大企業が標的になった場合ですが、実際の被害はあらゆるところで発生しています。
我が社・株式会社ぎゅーほ堂だって、十分に気を付けねば…。
そんな風に身を引き締めた翌日に、事件は起きました。
阿奈(あな)部長がニヤニヤと話を聞いてほしそうにしていたので、サービス精神で軽く話を振ってみたところ、いま人気のアイドル・フカきゅんから社内アドレスにメールがきているというのです…。
まさかそんなわけがあるまい、いや、阿奈部長ならやりかねないのか…?!
そう混乱しながら話を聞いたところ、なんと、その怪しいメールを開き、URLをクリックしてしまったとのこと! 一大事です。
幸い、システム部のスタッフに対処してもらい、被害が出る前に食い止めることができたものの、早期発見できていなかったら、どのような地獄を迎えていたか…。最悪のシナリオもあったのではないでしょうか。
これを機に、弊社でも、インターネット・セキュリティ対策を徹底する必要があります。
まずは、敵の姿と攻撃の手法をきちんと知ることから始めましょう。
サイバー攻撃にはさまざまな種類があります。
メールを開くと個人情報が抜き取られるフィッシングメール。不特定多数にメールを送信し、PCなどを操作不能にして金銭を要求してくる「ランサムウェア」。
ほかに、ウェブサイトの脆弱性を狙って攻撃をしかける手口もありますし、特別なツールを用いてパスワードを割り出してしまうようなやり口も見られます。
サイバー攻撃はインターネットが普及し始めた当初からありますが、年を経るごとに手口は巧妙化の一途をたどっています。以前は、明らかに「怪しい」と思われるようなメッセージが多かったものの、最近では、疑わずにふと開いてしまうようなメッセージも増えているのではないでしょうか。
攻撃を仕掛ける側の知見も溜まってしまったいま、それに伴う被害件数や損害も拡大しています。
これらの問題は企業に対するものだけでなく、個人のフリーアドレスやスマートフォンにも何やら怪しいメッセージが届きますよね…。
万人がインターネットに接続している時代。だれもがいつでも深刻な危険と背中合わせにいることを、肝に銘じておきましょう。
それでは、サイバー攻撃に対して、どのような備えをすればいいでしょうか。
必須にして最大の防御となるのが、意識改革です。社員一人一人が危機感を持ち、怪しいメールやサイトを開かないようにすること。
そして、PCなどのデバイスやUSBメモリなど情報の入ったものを、自分の目の届かないところへ放置してはいけません。カフェなど出先で仕事をする機会がある人は、PC画面に覗き見防止フィルムを貼ることも検討した方がいいでしょう。
また、仕事で用いるPCやサーバは、OSやソフトウェアが最新版であるかを常に確認し、速やかにアップデートを実行しておきましょう。サイバー攻撃を感知し、すぐ対策を打ってくれるようなセキュリティソフトも、全社でしっかり導入しておく必要があります。
それだけのことをしても、日々パワーアップしてくるサイバー攻撃に対する防御は、万全ではありません。セキュリティ対策のエキスパートと契約・連携し、日頃から相談に乗ってもらったり、チェックや指導をしてもらえればより安心です。
仕事でもプライベートでも、インターネットはもう私たちの日常に欠かせない存在です。インターネットやデジタルの力を借りると仕事がはかどりますが、そうした恩恵を受ける上で、それらを使う側の私たちに求められるのが「セキュリティ徹底の意識」なのです。
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