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こんにちは。クラウドエンジニアの須藤です。
この記事では、Microsoft のプレゼンテーションツールである PowerPoint で 生成AI のCopilot を触ってみた結果や、新卒で IT 経験が浅い私なりの感想について紹介していきたいと思います。
「Copilot ってどんな機能なんだろう??」、「 PowerPoint で Copilot を使うと、どんなことができるか気になる!」という方に向けて書いた記事なので、参考にしていただけたら幸いです。
Copilot とは Microsoft 社が提供している仕事の生産性の向上などを手助けしてくれる生成AI機能であり、特に Word や Excel, PowerPoint で使われる Copilot は企業向けの「Microsoft Copilot for Microsoft 365」、個人向けの「Copilot Pro」等のプランで使用することができます(有償版を使用するためには、M365 のライセンス+Copilot のライセンスを購入する必要があります)。
今回、私は PowerPoint で Copilot の生成AI機能で何ができるかを試してみました。
まずは、Copilot のライセンスを付与したアカウントで Office にログインして、Web版の PowerPoint を開いてみましょう。そうしますと以下の画像の赤枠のように「Copilot」のアイコンが確認できます。
こちらをクリックしてみると以下のように画面の右側に Copilot の使用方法についての説明文と質問できるスペースが出てきました。
Copilot は何ができるのか、Copilot 自身に聞いてみました。そうしますと、何とも言えない回答がきました。とにかく生産性を向上させることができると主張していることはわかりました。
それでは次の章で実際に Copilot を扱ってみましょう。
ここからはいろいろ Copilot にお願いして動作を確認していきたいと思います。まずは「白紙のスライドを10枚作成してください」と頼みました。
そうすると。。
たしかに10枚追加してくれました。
続いてやっぱり作成した白紙のスライドはいらないので、「特定のスライドを削除してください」とお願いしました。
そうすると。。
いや、スライドの作成はできるけど削除はできないのですか!
特定のスライドを指定せず、シンプルに「スライドを削除してください」とお願いをしても残念ながら聞き入れてもらうことはできませんでした。
この仕様に関して、スライドの追加・削除は人が行ってもそれほど難しい作業ではないので、Copilot がスライドの削除ができるようになったところで仕事の効率が上がるかと言われると微妙なところです。
しかし個人的には生成ができるなら削除もできてほしいというのが私の感想です。
続いてスライドの中身に対するお願いをしてみました。
「特定のスライド内の文字を左揃えにしてください」とお願いをしてみました。
そうすると。。
残念ながらこちらは聞き入れてもらえませんでした。
その他にもスライド内の文字や図形に関する依頼も以下のようにしてみましたが、、
依頼:
Copilot:申し訳ありませんが、実行できません。汎用的な質問やプレゼンテーションに関する質問に答えることができます。他にできることについては、[プロンプトの表示] を選択してください。
ダメでしたね。
個人的にはスライドの文字や図形、レイアウトに関する部分を実装してもらいたいなと思いました。この内容(レイアウトの変更等)に関して「生成AI が行うことか?」と言われると疑問が残りますが、ここができれば仕事の効率のアップにつながるのではないかと思いました。
続いて、とあることに関する「スライドを作成してください」というお願いをしてみました。※ 著作権等の問題のため、Copilot によって生成された画像にはマスキングを入れております。
まずはじめに「学校に関するスライドを作成してください」と頼んでみました。
すると。。
学校の教室内の画像が生成されるとともに、学校に関して説明する文章が記載されているスライドが作成されました。学校の説明もたしかに間違っていませんね。こちらに画像を追加してとお願いすると。。
レイアウトのバランスが良くなるように画像を挿入してくれました!何の画像を挿入するか悩んでいるときに Copilot を頼って画像を生成してもらえれば少しの時間短縮等につながるのではないかと思いました。
続いて、「1カ月のスケジュール表を作成してください」とお願いしてみました。
すると。。
ん~~。そういうことじゃないんだよな。。というのが感想です。
30日分のカレンダーみたいな枠が出現して、そこに予定を書き込めるようなものを想定していました。私の依頼も漠然としすぎているので Copilot がこのようなものを生成したのではないかと思いました。
Copilot からも「1カ月とはいつからいつまでですか?」とか、「どのようなレイアウトにしますか?」とか聞いてくれれば自分の要望に近いようなものを生成できるのではないかと思います。そうすればもっと生成AIっぽいような使い方ができそうですね。
続いて複数枚のスライドを作成して、あることに関する説明を記載したスライドを作成してもらいました。依頼内容は「レーザーの基礎知識に関するスライドを5枚作成してもらい、そのうちの1枚分でレーザーの指向性について記載してください」と特定の条件をつけた状態としてお願いしました。
そうすると。。
たしかにレーザーに関するスライドを5枚作成してくれました。さらにその内の1枚にはレーザーの指向性についての記載がありました。
もっと詳細な内容等を指定すれば、資料を作成する際の手助けになるのではないかと思います。資料を提出する際に Copilot に作ってもらった資料をそのまま提出するのは、個人的にはハルシネーションの恐れや、気持ちの問題で少し躊躇しますが、「資料作りを助けてもらう」、「資料作りがなかなか進まない時のきっかけ」には使えるなと思いました。
続いて、以下の画面の画像のようにあらかじめ用意してあるファイルからプレゼンテーションを作成することができるらしいのでこの動作を確認していきたいと思います。
今回は Copilot ということで Word の Copilot を使用してドキュメントを作成してみました。
こちらのファイルからプレゼンテーションを作成してもらう依頼を Copilot に頼んでみました。先ほどの画面の「ファイルからプレゼンテーションを作成…」をクリックして、Word のURLを貼り付けます。
すると。。
ファイルからプレゼンテーションを作成してくれました。これはすごいな!と感じました。文字だけの羅列のファイルから、要点事に整理したプレゼンテーション(なおかつそれに見合う画像を添えて)を生成してくれるというすべて AI に任せてこれだけのものを作成できるのはびっくりです。
このプレゼンテーションを作成するまで、すべて Copilot にお願いしたのでもちろん資料をしっかりチェックしなければいけないと思いますが、それでもプレゼンテーションの大枠を作成してくれる機能は仕事の効率や生産性アップにつながるのではないかと思います。
スライドを作成してくれると同時に画像までも生成をしてくれている Copilot の生成AI 機能ですが、1つ注意点があります。それは著作権です。
現在、世の中には 「AI が生成した物による著作権侵害が成立するか」、「AI が生成した物に著作権は発生するか」などさまざまな問題点があります。
Copilot が生成したものに関しては、ビジネスシーンで利用する際には注意が必要です。
Microsoft が発表している、生成 AI 活用における著作権等についての記載は以下の通りです。
今回は Microsoft 社が提供している「Microsoft Copilot for Microsoft 365」という Microsoft 365 (Word や PowerPoint )における生成 AI を用いて、実際にできることなどについて紹介してきました。
プレゼンテーションに関する細かい指摘(文字のフォントの大きさの変更や、図形の挿入等)でできないことがあった一方で、画像生成や内容を指定したプレゼンテーションの生成、さらにはあらかじめ用意したファイルからプレゼンテーションの生成など、仕事の生産性向上が期待できそうな生成 AI の機能を確認することができました。
この記事が「Copilot ってどんな機能なんだろう??」、「 PowerPoint で Copilot を使うと、どんなことができるか気になる!」という方々の参考になれば幸いです。
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