製造工程の可視化とサプライチェーンの最適化

センサーやコントローラー、各種制御装置の開発設計から製造を手掛ける旭光電機株式会社では、工場間連携ソリューションにIoTスターターキットを採用し、工作機械の稼働状況の確認のための基礎データ取得にIoTを活用しています。

これまで一貫生産が難しかった製造現場へのIoT導入に際して、低価格で手軽に始められるIoTスターターキットを活用することで、前工程の工場の稼働状況を可視化、受け入れ態勢を整えるなど、製造期間の短縮や工数削減を図り、サプライチェーンの最適化に取り組まれています。更にこの取組みは、神戸市が掲げる「インダストリー4.0 神戸プロジェクト」における、工場設備のIoT化の推進を担い、サプライチェーン改革による「つながる工場」の実現と、地場製造業の競争力強化も目指しています。

煩雑な人員手配作業の自動化と業務の最適化

住宅設備機器・建材の工事リフォームやメンテナンスを手掛ける株式会社LIXILトータルサービスでは、戸建て向けユニットバスの施工員を効率的に手配するソリューションをPredixにより構築しました。従来、施工員の力量や経験などの情報に基づき専門担当者が行っていた属人性の高い作業を、Predixのジョブスケジューリング機能の活用により、最適な施工員の自動選出を可能としました。また、施工員の業務状況や結果などをデータ化し、日々変化する実績状況を分析することで、業務効率向上や手配精度の平準化を実現するとともに、施工の遅延防止やコスト削減にも役立てられています。同社では今後、全国の営業所への導入拡大を予定しています。

タイヤの状況把握による予防保全

日本のみならずグローバル展開するタイヤの研究開発拠点を有し、さまざまな種類のタイヤの販売活動を行っている日本ミシュランタイヤ株式会社では、IoTスターターキットの導入により、走行中のタイヤの状態把握を遠隔でも可能とし、商用タイヤにおけるソリューションサービスにも取り組まれています。

IoTスターターキットにより、従来TPMSでセンシングし見える化していた空気圧や湿度の計測データを、運転手だけでなく、外部の運行管理者やレスキューセンターにも飛ばし、タイヤの交換やバースト、パンクの事故を未然に防ぐことを可能としています。さらに、タイヤ購入者様への保守サービスの提供という付加価値の創出に貢献しています。

携帯電話基地局の故障予測

ソフトバンクは携帯電話基地局の保全業務にPredixの導入検討を進めています。

保全コストに占める割合の高い緊急対応を削減するために、基地局の稼働データの収集をPredixで分析します。

故障の予兆が出ている基地局から順番に定期メンテナンスを実施することで、緊急対応コストを削減するとともに、とまらない携帯電話ネットワークを目指します。