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世界初の技術で、つながる快適さが変わる!「Massive MIMO(マッシブマイモ)」って何?

一般的に2020年から商用化すると言われている、超高速で大容量の通信を実現する「5G」。
その「5G」の有力な要素技術である「Massive MIMO(マッシブマイモ)」が、世界に先駆けて展開されます。

9月8日に行われた記者会見でも登壇したモバイル技術本部 ネットワーク企画統括部 北原統括部長に、「Massive MIMO」で何が変わるのか聞いてみましたよ。

テクノロジーの進化への挑戦

なぜ今、「5Gプロジェクト」なのでしょうか?

通信業界は、これまでも何年かに一度、大きな技術的転換期を迎え、その都度進化を遂げてきました。今回、2020年の新たな転換期に向け、「5Gプロジェクト」として新技術へ挑戦していくことになります。

では、なぜ4年も前からスタートするのか。技術革新が日々進む中、早く市場に出すことで、さらなる開発への弾みとなり、新たな挑戦になると思っています。

二つ折の携帯電話を使っていた頃からスマホに変わった時期を思い出してみてください。
携帯電話が主流だった頃、動画コンテンツを視聴すると動きがカクカクしていて、お世辞にもキレイとは言えませんでした。それがスマホになると、非常にスムーズで、キレイな動画が見られるようになりましたよね。この変化は、端末の進化はもちろんですが、通信技術が「3G」から「LTE」に移り変わったことも非常に大きな要因です。

そこから約6年が経過しましたが、この間にもコンテンツはどんどん進化し、動画も高画質になる一方。そしてこの進化は、時間が経てば経つほど、ますます高度化しようとしています。

高度化とは、ネットワークを行きかうデータ量が増大することを意味します。実際、1年間で増えるデータ量は約2倍に達しており、数年単位で見ると倍々ゲーム。 急増するトラフィックに対応するためには、技術面のアップデートが不可欠であり、新しいネットワークの構築が急務となっています。

ソフトバンクの「5Gプロジェクト」が目指すものは何ですか?

「5Gプロジェクト」には、さまざまな新技術を盛り込んでいますが、目指しているのは「大容量データ通信」「多端末の同時接続」「高速通信」「低遅延」の4点です。通信速度の最大値を上げることよりも、基地局1局当りの「大容量化」を実現すること。その新技術の中心となるのが「Massive MIMO」であり、「いかに多くの人が、平均的かつ快適に利用できるか」に重点を置いています。

ソフトバンクだからできた世界初

「Massive MIMO」のメリットは何ですか?

「Massive MIMO」の技術を一言で表すと「混雑を解消する」ことです。

例えば、人が多く集る場所などで、インターネットをスマホで閲覧していると、表示が遅くてイライラしたという経験は、誰にもあると思います。これは一つの電波を、何人かで共有しているために起きる現象です。これを解消するための対策として、まずは基地局自体を増やすことがありますが、増やし過ぎると基地局同士が干渉し合い、かえってつながりにくいということが起きてしまいます。特に都市部においては、基地局を置ける場所はもはや限界に達しており、別の解決策を探るしかありませんでした。

そこで「Massive MIMO」が登場します。
この技術は、今まで1階だけの平屋だった空間を、マンションのように複数階の空間にすることができます。つまり平屋を何人かでシェアしていたものが、一人一人に個別の部屋が割り当てられるイメージです。電波自体は目には見えませんが、限られた空間を合理的に整理する画期的な技術が誕生したおかげで、非常に快適なモバイル通信を実現することができました。

世界初で展開できた理由は?

少し技術的な話になりますが、「LTE」には上りと下りで同じ周波数を使うTDDと違う周波数を使うFDDという二つの通信規格があり、今回導入する「Massive MIMO」はまさにこのTDDを応用した技術です。

ソフトバンクのグループ会社であるWireless City Planning 株式会社が、AXGP(TD-LTE互換)という技術に2010年より取り組み、2012年から商用開始をしてきた長年の経験がベースとなり、世界に先駆けて「Massive MIMO」の導入につなげることができました。たくさん知恵を絞ってきたことが、時間をかけて実を結んだと思っています。

多くの人が集まる場所でも快適な通信を

「5Gプロジェクト」の目的は、「いかに多くの人が、平均的かつ快適に利用できるか」に尽きます。お客さまにはあえて都市部や人であふれ返っているところで動画サービスなどを試していただき、「どんな場所でも快適に使えている」というのを実感いただきたいですね。

モバイル通信の世界では「3G」「4G」という言葉が登場しました。この「G」は「Generation(世代)」の頭文字で、「3G」であれば「第3世代の通信技術の規格」を意味します。今回のプロジェクトでは「5G」と呼んでいますが、第5世代の規格はまだ明確な基準ができていないため、「ソフトバンクはいち早く第5世代の通信を目指す!」という強い意志を、プロジェクトの名称に込めています。

世界初の技術を、どこよりも早く体感していただけるとうれしいです。

「5Gプロジェクト」の詳細をチェック!

(掲載日:2016年9月8日)