ソフトバンク株式会社は沖縄県恩納村や多数の企業・団体とともに、環境保全活動「未来とサンゴプロジェクト」を立ち上げ、地球の未来を守り、次世代に受け継いでいくための活動に取り組んでいます。そのプロジェクトの一環として、3月5日、恩納村で環境学習とビーチクリーン活動を実施しました。
サンゴの日にできることを考え、海を守る行動を
「未来とサンゴプロジェクト」が主催した環境学習には、プロジェクトに協賛する企業や恩納村の関係者だけでなく、ソフトバンクが年に一度、SDGsの達成に大きく貢献したグループ会社の事業や取り組みを表彰する「SoftBank SDGs Actions 2024」を受賞した会社の社員も参加しました。
一般社団法人サンゴ保全協会の山城正已会長は、恩納村のサンゴの状況や保全活動について講演し、サンゴや海を守るためのアクションとして、「日本は海に囲まれている国であるにも関わらず、海洋のことを知らない人が多い。まずは海の状況を知ってほしい。特に若い方には観光地だけでなく、いろんなところに行って実際に目にすることで、各地で取り組む保全活動を応援してほしい」と思いを語りました。

他にも公立大学法人名桜大学、独立行政法人国立高等専門学校機構 沖縄工業高等専門学校、「美ら海から学ぶ未来のリーダー養成塾」の受講生が、美しいサンゴや海を守るために取り組んでいる活動を発表。

名桜大学は地域の小中学校で実施した人型ロボット「Pepper」を使った環境授業について

沖縄工業高等専門学校と養成塾の受講生は水中ドローンとAIを使ったサンゴと魚の健康調査について
同日、恩納村主催のビーチクリーンには、地元ボランティアや沖縄在住のソフトバンク社員も含めた約280人が参加し恩納村の海沿いを清掃し、約1.5トン分のゴミを回収しました。


数年に一度の大規模な白化現象…。恩納村で続くサンゴ再生への取り組み
海の生き物のすみかとして重要な役割を持つサンゴ礁。サンゴ礁は地球の海洋面積のわずか0.2%にもかかわらず、海の生き物の25%がサンゴ礁に住んでいることから「海の熱帯雨林」とも言われています。しかし地球温暖化による海水温の上昇や水質汚染などの影響で、サンゴと共生している褐虫藻(かっちゅうそう)が失われ、その結果、サンゴの骨格が透けて白く見える「白化」現象が起こり、サンゴの数が減少しています。
2024年、沖縄県恩納村でも数年に一度の大規模な白化現象が発生。「未来とサンゴプロジェクト」で2019年から植え付けしてきたサンゴも、ほとんどが白化し藻が生えている状態です。
生きているときのサンゴ
白化状態のサンゴ(2024年9月恩納村で撮影)
深刻な状況ではあるものの「わずかに生き残っているサンゴは6月頃に産卵し、これまでの養殖技術やノウハウを駆使しながら地道に活動を続けることで4〜5年で回復するのでは」と山城会長は見通しを示しました。
サンゴを未来につなぐため、「未来とサンゴプロジェクト」の支援を引き続きおこない、今後も恩納村では地域一体となって再生活動を続け、海の生き物が住み続ける環境づくりに貢献していきます。
美しい海を守るために

ソフトバンクは、多数の企業・団体と共に「未来とサンゴプロジェクト」を立ち上げ、未来の地球の生態系を維持していくため、さまざまな活動に取り組んでいます。
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(掲載日:2025年3月28日)
文:ソフトバンクニュース編集部