Oh! B2Bマーケティング 第12回レポート
マーケター×コード(前編)

2022年11月14日掲載

SoftBankのBtoBマーケティング担当者が語る「Oh! B2Bマーケティング」

今回と次回は、マーケティングで使うコードについて、前編、後編に分けてお話ししていきます。

目次

第12回出演者紹介

山田泰志

山田 泰志

長年BtoBマーケティングを専門とし、ソフトバンクのBtoBマーケティングの戦略から実行まで広く行う役割を担う。世界レベルのBtoBマーケティングの仕組みや実践を知る専門家。

早川 真理奈

BtoBマーケティング経験は3年目。現在はソフトバンクで主にマーケティングオートメーション(Marketo)を使ったメールマーケティング活動を行う。

竹之内 彩歌

2021年に、全く違う職業からBtoBマーケターに転身。日々BtoBマーケティングを学習中。現在は、早川さんと同じくソフトバンクでメールマーケティングを主たる業務として行う。

 

初期のコンピュータとコード

山田さん:私が1980年代に初めてコンピュータに興味を持ったときは、スマートフォンはもちろんなく、パソコンも各家庭にあるようなものではありませんでした。そこで、どうやって楽しむのかというと、紙を使って楽しんでいました。プログラミングの雑誌を買ってきて、そこに載っているプログラムのコードを紙に書きながら、自分の頭の中でそのプログラムがどんな動きをするのかシミュレーションするのです。

当時、コンピュータは組織で1台あるものを共有して使うような高価なもので、紙の上でプログラムを考えて書き上げるのはよくある話でした。

時代が進んで現代では、コンピュータは当たり前のものになり、ソフトウェア開発などに関わらない職種でも普通にパソコンを使って仕事をするようになりました。私たちのようなマーケターも、日々パソコンでマーケティングのシステムを使いこなしながらお客さまとコミュニケーションをしています。しかし、マーケティングシステムを使うときも、主にマウス操作と少しのキーボード操作で使えるので、何かコードやプログラムを意識することはありません。

1980年代頃のコンピュータはマウス操作ができず、動かすためには都度コードを打ち込んで動かしていました。今でこそその必要はなくなりましたが、マウス操作の裏でどのようなことが起こっているのかがわかっていると、今までとは違った理解ができるようになるでしょう。

マーケターが知っておきたいコードとは?

山田さん:2人はプログラムをやったことはありますか?

早川さん・竹之内さん:ありません。

現在では小学校・中学校・高校でのプログラミング教育が始まり、これからはプログラミングについて最低限の知識を持った社会人が増えていきます。

そのような中で、ある程度プログラミングや関連するコードについて

マーケターとして触るべきシチュエーションになりやすいコードと、そうではないコードがあります。マーケターとして関連性の低いものとしては、ソフトウェアやアプリケーションのプログラムが挙げられます。反対に、Webページを作る際に必要なHTMLやCSSはマーケティングと関わりの深いコードです。HTMLやCSSはプログラミング言語とは違ったマークアップ言語と言われるコードですが、これは触ったり勉強したことのある人は少なくないのではないでしょうか。

しかし、最近ではもう一歩踏み込んだ話が必要になってきています。例えば、マーケティングオートメーションツールを使ってあるセグメントに向けたメールを配信する際に、システム上で選択条件をセットすることがあると思います。では、その裏でどのような仕組みが動いているのか想像をしたことはあるでしょうか?

データベースを操作するためには、SQLというコードがあります。ひと昔前であれば、人が全てSQLを書く必要がありましたが、マーケティングオートメーションツールの登場によって、それがマウス操作で誰でも利用できるようになりました。しかし、より複雑な組み合わせを行ったり、データサイエンスに近しいことを行う際にはまだまだSQLが登場するシーンはあります。Webページにおいても、HTMLとCSSだけではなくJavaScriptというプログラミング言語の一種を扱ったりします。

マーケターとして、HTMLやCSSはファーストステップとして学んでおくと良いですし、次にマーケティングに近しい分野で言うとSQLを学んでみたり、またはSalesForceなどのSFAツールを管理しているIT部門と連携が必要なのであればプログラミング言語の基礎を知っておくと、話がしやすくなります。

特に、BtoBマーケティングを行う際は数十個のシステムを連携させて利用することもよくあります。その際に、ある程度これらのコードを知っているとコンピュータに強いマーケターとして仕事ができるようになります。また、こういったコードをある程度わかっているマーケターはまだまだ少ないですが、需要は高まる一方です。ある程度コードのわかるマーケターになることが、自身のマーケター価値を高める近道にもなるでしょう。

早川さん:自分のマウス操作の裏側で何が起こっているのかイメージできると、普段の業務で触る表側を見たときにもこっちのほうがコンピュータ側の処理がスムーズだな、というのがわかるようになりますよね」

今まで全くコード・プログラミング言語に触れてこなかったマーケターの皆さんには、ぜひどこかで一度触れる機会を作ることをおすすめします。

 

山田さん:コードという呪文を知ると、見える世界が違ってきますよ。

 

次回は「マーケター×コード(後編)」として、実際にコードを見ながら、実践的にどのような用途で使われているのかを含めてお話ししていきます。

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