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今回は、新たにソフトバンクのマーケティング組織にきて約半年経過した、永田圭介さんをお呼びし、この半年間でどのようなことを勉強されてきたのかお話を伺いました。
早川 真理奈
BtoBマーケティング経験は3年目。現在はソフトバンクで主にマーケティングオートメーション(Marketo)を使ったメールマーケティング活動を行う。
竹之内 彩歌
2021年に、全く違う職業からBtoBマーケターに転身。日々BtoBマーケティングを学習中。現在は、早川さんと同じくソフトバンクでメールマーケティングを主たる業務として行う。
現在永田さんは、マーケティングデータを管理するチームに所属しています。このチームでは、MA(マーケティングオートメーション)のマーケティング活動データやSFA(セールスフォースオートメーション)の営業活動データなどをデータベースに集約し、その集約されたデータを基に、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールを用いてマーケティング実績の可視化を行っています。また、これらのデータを機械学習に活用することでマーケティング活動の効率化を図っています。
マーケティング活動実績の可視化は、正しくマーケティングを行うためには、必要不可欠なものです。
竹之内さん:メールを配信した際に、どのようなお客さまが反応してくださっているのか、数値で客観的に可視化していただいています。その結果を基に次の作戦を立てています。
早川さん:個別の活動だけではなく、マーケティング活動を行ってどれだけ実際の売上につながったのかというところまで可視化していただいているので、自身の活動の貢献度がわかるようになりました。結果が出ていない部分も可視化されるので、それをどのように改善していくかを考える最初の一歩として欠かせません。
マーケティングデータを管理・活用するにあたり、永田さんはSQLを日常的に使った業務を行っています。SQLとはデータベースを扱うための言語で、データベースから、特定のデータを抜き出したりデータを更新したりする際に使われています。実績の可視化を行うBIツールの多くは、SQLを使わずとも主要なデータの加工ができるような機能を兼ね備えています。しかし、それではカバーしきれない細かな設定を行うときは、自分でSQLを書くことも必要です。
一方、機械学習を実装するにはSQLが必須となります。機械学習を行うツールは、まだまだノーコードでデータの加工を行うための機能が備わっていないものが多く、機械学習でやりたいことに合わせて自分でコードを記述しています。
機械学習をやっている、と聞くと、これまでに経験があったのではないかと思われる方も多いのではないでしょうか。実は、永田さんは半年前までは全くの初心者だったそうです。
早川さん:永田さんは約半年前にマーケティング組織にジョインされましたが、その前からSQLなどを使った業務をされていたんですか?
永田さん:いえ、全く使ったことはありません。営業時代はSQLを使うイメージすらない状態でした。まだまだ初歩のところですが、自分でデータを加工できるようになってきています。
竹之内さん:永田さんはSQLの経験者なのだと思っていました。ゼロからこの半年で勉強されたのはすごいですね。
半年という短い期間で、実践的にマーケティングデータを扱えるようになるためにはどのような勉強を行ったのでしょうか。具体的に永田さんがどのような勉強をしていたのかお聞きしました。
永田さん:まずは、業務で必要な知識を得るために関連する書籍を読み、基礎的な内容を押さえます。実績の可視化に使うダッシュボードについての理解を深めるためにグラフや表の使い方を勉強したり、SQLについては初歩から勉強して概要をつかんだりしました。また、機械学習についてもエンジニア的な勉強から始めるのではなく、ビジネスの中でどのような活用をすべきなのかをまずは理解することに努めています。
永田さんが基礎知識をつけるために読んだ本
ただ、書籍で身に着けた知識を実践の場で活かすには壁を感じる方も多いのではないでしょうか。永田さんは、基礎的な知識をインプットした後は実際に手を動かすことを大事にしています。手を動かすことで、自分がつまづくポイントがわかり、身につくスピードも早くなります。また、他の人の真似をすることも非常に有効です。外部のコミュニティに積極的に参加して、他社の取り組みやコミュニティで紹介されているティップスで真似できることがあればすぐに取り入れています。
また、取り組みの内容が少し専門的になってくると、社内の知識では解決しきれないことが出てきます。そのような状況になってしまった際、海外のコミュニティなどで質問するとすぐに答えが返ってくることも少なくありません。社外を含め、なるべくたくさんの人の知恵を借りることで自分たちがやりたいことを実現するスピードが上がります。ぜひ皆さんも活用してみてはいかがでしょうか?
早川さん:最後に、4月からマーケティング組織に参画して、マーケティングの面白いと感じているところを教えてください。
永田さん:マーケティングの活動から得られる結果が短いスパンで数字として返ってくるので、PDCAが回しやすく、細かくいろいろなチャレンジがしやすいのがいいところだと思っています。
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