【マンガで読む】リモートワークを味方に。働きやすさ改革|DXすいっち!(第2話)

2024年3月26日掲載

【マンガで読む】リモートワークを味方に。働きやすさ改革|DXすいっち!(第2話)

『DXすいっち!』あらすじ(第2話/全5話)

架空の中小企業・株式会社ぎゅーほ堂の総務部で働く、スマホのフリック入力もできない生粋のアナログ人間・阿奈 六男(あな ろくお)部長が、突如、社長より「DX担当」を拝命!

前話ではDX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として、勤怠管理システムを導入してみましたが、ある日の帰り道、アドバイザー役である出寺 樽子(でじ たるこ)さんは何か思いついたようで…。

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DXすいっち!(第2話、1ページ目)
DXすいっち!(第2話、2ページ目)
DXすいっち!(第2話、3ページ目)
DXすいっち!(第2話、4ページ目)

目次

通勤時間、どう過ごすのか問題

通勤時間、どう過ごすのか問題

こんばんは、出寺 樽子(でじ たるこ)です。
弊社・株式会社ぎゅーほ堂は中堅玩具メーカーながら一応、都心にオフィスを構えております。私は、埼玉の少し奥まったところにある実家暮らしなので、通勤に片道1時間半かかります。

何を隠そう、いまもまさに、会社からの帰り道。混雑率70%といった具合の電車に揺られているところです。
ただでさえ労働で疲れた体、会社員生活で慣れてはいるものの、立ったまま1時間も電車に乗っているのはなかなか骨が折れますね…。

電車内でいつも何をしているか、ですか?
キャリアアップのための勉強を毎日……と言いたいところですが、そうではありません。
有意義に時間を使いたい気持ちはあれど、実際はただボーッとあれこれ頭に浮かぶことに身を任せるばかり。今日食べたランチの干物、美味しかったよなぁとか、あのきんぴら、何が隠し味であんな絶妙な味わいになっているんだろうとか、明日のお昼は何食べようとか……。ああ、失礼しました。

ともあれ、社員が通勤にかけている時間を短縮・節約できれば、労働環境は大きく改善するはずですよね。

……あれ? もしかすると、DXに向けて取り組み始めたいまの弊社だったら、リモートワークの導入を提言できるかもしれません。
阿奈(あな)部長だったら、うまく丸め込…… 失礼しました。丁寧にお伝えすれば、阿奈部長も話を聞いてくれることでしょう。

通勤時間、どう過ごすのか問題

ああ、いいですね、ワクワクしてきました。導入のメリットを整理してみましょう。

リモートワークにはたくさんの利点が

リモートワークにはたくさんの利点が

まずは、出勤時間をプライベート時間に充てられること、それによりライフワークバランスが保たれることが大きいでしょう。
当たり前のことですが、通勤時間って、勤務時間外なんですよね…。8時間働くために、私の通勤時間は往復3時間… 改めて見るとなかなかの時間を費やしています。

ですが、リモートワークにすれば、通勤に取られていた時間が浮くのですから、その分、自分のプライベート時間にすることができます。私だって、もっと朝食をゆっくり食べたり、近くのカフェでモーニングをしてみたり、コーヒーだってゆっくり豆を挽くところからスタートできるかもしれません。

こう書いてしまうと社員にとってのメリットに過ぎない、と言われてしまうかもしれませんが、違います。プライベートの充実が仕事の充実に、仕事の充実がプライベートの充実に繋がる時代です。
朝からゆとりを持った気持ちで仕事を始められたら、仕事も気持ちよくスタートを切れますし、通勤にかけていた分の体力をその後の仕事にかけることも可能です。

また、仕事に対する集中力アップも期待できます。オフィスでは、常に人との関わりが生じるので、じつは集中して作業するには不向きな面もありますよね…。リモートワークなら、集中すべきときはひとりになって、黙々と作業を進めることが可能です。

さらには、交通費やオフィスの維持、利用にかかる経費を節減することにもつながります。リモートワークは、社員にも会社にも、さまざまな利点があるのです。

リモートワーク導入に対する「不安あるある」

リモートワーク導入に対する「不安あるある」

一方、リモートワーク導入における不安やデメリットも考えてみましょう。想定されるのはこんな事柄でしょうか。

会社に集まらないとなると、スタッフ間のコミュニケーションがなくなってしまうのではないか?
人と交わらないと刺激を受ける機会が減り、新規のビジネスアイデアが創出されづらくなるのでは?
人によっては夜中まで無理に仕事をしてしまうかもしれない、健康面が心配だ。住居内にリモートワークに適した環境を用意できない。
業務情報が会社の外に分散されるので、セキュリティ面での不安がある。

……などなど。新しいことをしようとすれば、それだけ問題点も出てくるものです。
でも、大丈夫です。一つ一つの懸念について、対策を立てていきましょう。

まず、コミュニケーションが減り、アイデアが出づらくなりそうだという心配には、オンライン上で、チームごとの定例ミーティングを増やし、対応するのはどうでしょうか。
オンラインでは数人ずつ小チームに分かれてのブレストも容易にできますし、オフィスでプロジェクターを使うように、オンラインでも「画面共有機能」や「ホワイトボード機能」を使うことが可能です。

次に、体調・健康が乱れる恐れについては、リモートワークでこそ労務管理をしっかりとして、仕事に取り組む時間などを明確にルール化することで対応できます。

また、社員それぞれがリモートワークに適した住環境を手に入れるのは、たしかに難題です。ここはひとつ会社側がコワーキングスペースと契約するなどして、各所に第三のワークスペースを用意する手もあります。もしくは、補助金を使ってITツールを導入することなんかも考えられますね。

▶関連記事:ITツールに使える補助金があるの?

セキュリティの不安に対しては、業務で使う端末を会社側が用意し、情報管理の徹底を図っていきます。ここは全社一丸となって取り組んでいきたいものです。

出社とリモートを組み合わせた「ハイブリッド型」の検討も

出社とリモートを組み合わせた「ハイブリッド型」の検討も

……と書いてまいりましたが、リモートワークは、コロナ禍を経て急速に世に広まったワークスタイルです。どの会社にもこれまでのワークスタイルがあるので、それを急に、オール出社、オールリモートワークなどと極端に振ると、問題点が多くなってしまうのは仕方のないこと。

ですので、リモートワークをうまく活用するには、「ハイブリッドワーク」という方向性を考えてみるのもいいかもしれません。
これは、リモートワークとオフィスワークいずれも取り入れ、ほどよい按配で組み合わせる働き方です。例えば、週に2日は出社し、週に3日はリモートワークをするといったスタイルですね。

出社日が全社で重複し過ぎないように、チームごとに出社する曜日を決めている会社もあります。このハイブリッドワークに落ち着いている企業が多いように感じますが、実際にはどうでしょうか。

いまの時代、ライフワークバランスを担保しつつ生産性を高めるという課題は、あらゆる企業が取り組むべきものになっています。

その課題に向き合うための仕組みづくりは非常に重要ですが、一方で、弊社の阿奈部長のように「みんなに会えなくなるのが寂しい…」という人間的な感情もまた、大切にしたいもの。

そのため、まずは会社で働く仲間同士、「どんな働き方をしたいか?」を話してみるところからコミュニケーションして、一歩ずつ進んでまいりましょう。
我が社は、株式会社ぎゅーほ堂。牛の歩む速さでも、一歩一歩、着実に、がモットーです。

出社とリモートを組み合わせた「ハイブリッド型」の検討も

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