Weekly Google Cloud アップデート情報 - 2022/9/14  ~S3 互換ストレージから Cloud Storageにデータを移動するためのプレビュー サポートを提供~

2022年9月14日掲載

キービジュアル

皆さま、こんにちは。クラウドエンジニアの結城です。

先週 (2022/9/5 - 2022/9/9) の主な Google Cloud(旧GCP)のアップデート情報を紹介します。

目次

今週の注目アップデート

Storage Transfer Service

Storage Transfer Service は、 S3 互換ストレージから Cloud Storageにデータを移動するためのプレビュー サポートを提供するようになりました。この機能は、最近の Cloud Storage のリリース、つまりマルチパート アップロードとList Object V2のサポートに基づいて構築されているため、Cloud Storage は S3 API 用に作成されたアプリケーションの実行に適しています。この新機能により、顧客は自己管理オブジェクト ストレージから Google Cloud Storage にデータをシームレスにコピーできます。AWS S3 から Cloud Storage にデータを移動するお客さまには、この機能により、Google Cloud へのネットワーク ルートを制御するオプションが提供されるため、下り料金が大幅に削減されます。
詳細については、S3 互換ソースからの転送をご参照ください。

AI と機械学習

BigQuery

実行時間の長いクエリの場合、クエリの各ステージのタイミングの詳細とともに [実行の詳細] タブが自動的に表示されるようになりました。また、クエリ エディタで、クエリが完了またはキャンセルされたときにクエリ検証メッセージを確認できるようになりました。
 

BigQuery ML

HOLIDAY_REGIONオプションは、入力として複数の地域文字列を取ることができるようになりました。複数の地域文字列を指定した場合は、指定した全ての地域の祝日の和がモデリングに取り込まれます。

新しいオプションTREND_SMOOTHING_WINDOW_SIZEを使用すると、中心移動平均を適用して時系列のトレンド成分を滑らかにすることができます。

API管理

コンピューティング

Compute Engine

詳細については、RHEL BYOS イメージを使用してVMを作成するをご参照ください。

アーカイブ スナップショットを使用できるようになり、通常のスナップショットよりもコスト効率の高いデータ保持が可能になりました。
詳細については、永続ディスクのスナップショットをご参照ください。

--guest-os-featuresフラグを使用して、インポートされたディスクの UEFI ブートを有効にする方法については、仮想ディスクのインポートをご参照ください。

コンテナ

Anthos clusters on VMware

Anthos clusters on VMware 1.10.7-gke.15 は Kubernetes 1.21.14-gke.2100 で実行されます。アップグレードするには、Anthos clusters on VMware のアップグレードをご参照ください。

Anthos clusters on VMware 1.11.3-gke.45 は、Kubernetes 1.22.8-gke.204 で実行されます。アップグレードするには、Anthos clusters on VMware のアップグレードをご参照ください。

データベース

Cloud SQL for MySQL

既存のインスタンスを新しいバージョンにアップグレードする場合には、データベースのマイナーバージョンをアップグレードするを参照ください。


Cloud Spanner

インデックス選択、分散管理、並べ替えの配置、GROUP BY 選択の費用モデルが改善、費用ベースの結合可変性のサポートが追加されました。
詳細については、Cloud Spanner クエリ オプティマイザーのバージョンをご参照ください。

Cloud Spanner の無料トライアル インスタンスの一般提供が開始されました。無料トライアル インスタンスを使用すると、Spanner を 90 日間無料で学習して探索できます。Google 標準 SQL または PostgreSQL ダイアレクト データベースを作成し、最大 10 GB のデータを保存できます。また、いつでもアップグレードするオプションがあります。詳細については、Cloud Spanner の無料トライアル インスタンスについてをご参照ください。

移行

Transfer Appliance

リモートワイプを利用することによってアプライアンスをGoogleに返却する前に、データを消去できるようになりました。
詳細については、アプライアンスを返却するをご参照ください。

運用

Cloud Logging

Cloud Audit Logging は、監査ログ内のサービス アカウントに関連付けられたプリンシパル メールを削除しなくなりました。詳細については、監査ログの呼び出し元 IDをご参照ください。

サーバレスコンピューティング

Cloud Build

ユーザは、Docker への引数としてではなく、選択したスクリプト言語を使用してビルド ステップを指定できるようになりました。
詳細については、bash スクリプトの実行をご参照ください。

その他

Secret Manager

アノテーションを使用してシークレットに関するカスタム メタデータを定義が可能に

注釈内のメタデータは、小さい場合も大きい場合も、構造化されている場合も構造化されていない場合もあり、文字を含めることもできます。新しいシークレットを作成するとき、または既存のシークレットを編集するときに、シークレットに注釈を追加できます。詳細についてはアノテーションの作成と管理を参照してください。

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