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昨今のビジネス推進に欠かせない要素のひとつがクラウドサービスの有効活用です。
ただ、一概にクラウドと言ってもクラウドサービスもたくさんあり、どのシーンでどのクラウドサービスを活用したらよいものか・・・お困りではないでしょうか?
またクラウドサービスだけで旧来からの現行業務を遂行することが難しいことも事実です。
そこで今回は、現在の業務も踏まえつつ、よりスムーズなクラウド活用の推進に適した「IBM Cloud」を題材にその活用シーンなどをご紹介します。
① IBM Cloudの概要
IBM Cloud は、北米、南米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアのマルチゾーン・リージョンを含む 19 カ国、60拠点以上データセンター、アベイラビリティ・ゾーン(AZ)は6リージョンで使用可能なグローバルに強いパブリッククラウドサービスです。
「AI」、「データ」、「セキュリティ」を支えるテクノロジーとして、SaaS、PaaS、IaaS、量子コンピュータなどさまざまな業務を支援するサービスを利用できます。
近年RedHatをグループに迎え、更なるオープンテクノロジーをベースとして構成されたビジネス向けのパブリッククラウドサービスとしての機能拡充を進めており、IBMⓇ がこれまでエンタープライズビジネスで培った業務ノウハウも加え、オンプレミスとクラウドをシームレスに連携・活用したお客さまに最適なビジネス向けのハイブリッドクラウドを提供しています。
② IBM Cloud のポイント
IBM Cloudではハイブリッドクラウドを実現するための必要要素をカバーしています。
1)オンプレミスからのクラウドリフトが容易(既存ソフトウェアライセンスのBYOLも可能)
2)金融業界の国際基準にも対応できるセキュリティ技術の実装
3)業務アプリケーションをオンプレミス、マルチクラウド問わずどこでも動かせる基盤を提供
③ ソフトバンクとIBMの協業
ソフトバンクでは、お客さまに最適なクラウドサービスをご提供すべくマルチクラウド戦略を提唱しています。さまざまなパートナー様と協業し、ソフトバンクの強みであるネットワークや多くのユーザタッチポイントのシナジー効果によりお客さまのデジタル化・DXを支援しています。
そのようなパートナー様の1社として、業務プロセスや基幹システムにも豊富な知見と実績を持つIBM社と戦略的提携を図り、AI・クラウド分野において協業を推進して参りました。
2015年にAIの分野で協業を開始し、IBM WatsonⓇの国内展開を推進。現在はクラウドの分野でも協業を開始し、IBM Cloudの展開も開始しました。両社の強いパートナシップにより、AI・クラウドに加えデジタル化・DXといった新たな分野へもビジネス領域を広げつつ協業を推進しています。
(1)豊富な種類の物理専有型のベアメタルサーバを提供
(※1) DC:東京(TOK04)、Intel Xeon E-2174G(4 コア、3.80 GHz、16 GB RAM)、オペレーティング・システムなし、ストレージ:1.00 TB SATA
(2)豊富な種類の高性能GPUを提供
(3)高速・広帯域なグローバルネットワーク
1.自社に最適なサイズのクラウドサーバを利用したい。
2.既存の業務システムのEOSが迫っているが、最新のアーキテクチャーへ改修する時間もコストもかけられない。
3.既存システムを活用したDX推進を検討したい。
上記の特長を活かした活用シーンをご紹介します。
(1)基幹系業務システムのクラウド移行
某製造業のお客さまで、オンプレミス環境の基幹系業務システムサーバをクラウドサーバへ移行した活用事例です。業務システムのクラウド移行時にネックとなりがちなデータベースなどのソフトウェアライセンス課金体系の変更について、IBM Cloud の物理専有型ベアメタルサーバを活用することにより、BYOLによる現環境を踏襲したスムーズなクラウド移行を実現しました。
(2)CAD VDI環境のクラウド活用
グローバルで分散して使用するCAD VDI環境のパフォーマンスの向上を目指し、オンプレミスから IBM CloudのGPU搭載ベアメタルサーバに移行した事例です。高性能GPUを搭載したサーバと10Gの高速グローバルネットワークによりVDI上のCAD表示遅延を削減し、高速なCAD処理とグローバル間でのデータ共有・業務連携を実現しました。
(3)災害対策環境のクラウド活用
IBM CloudのVMware環境とDR(ディザスター・リカバリー)機能を活用し、柔軟でコスト効果に優れた災害対策サイトを短期間で構築した事例です。平常時は必要最低限のリソースのみ稼働することで、平常時のコストと運用負荷を軽減。クラウドならではの従量課金の活用でコストの最適化も実現しました。
(4)デジタル化・DXを加速させるユーザタッチポイントの活用
企業のデジタル化・DXを推進するためには、ユーザと企業をつなげることが重要となります。企業が持つデータ、業務プロセス、それを支えるシステム(サーバ、ホストコンピュータなど)それらをどうユーザとつなげ活用できるか?より便利に、より簡単に、より早く、そして安全にサービスの提供や業務プロセスを改革していくため、ソフトバンクグループの日本最大級のユーザタッチポイントと、ソフトバンクのクラウドサービスを活用することにより、お客さまのデジタル化・DXを強力に推進します。
具体的なユースケースとして、LINEのUIを使ってユーザの商品検索・発注・与信・決済といった一連の業務プロセスを連携した例をご紹介します。
このお客さまでは、商品検索、発注、与信、決済における一連の業務プロセスがアナログでした。ゆえに多段な業務プロセス、人手による煩雑な業務処理が課題となっていました。
そこで、クラウドを活用したユーザタッチポイントと業務システムの連携により、利便性・効率化・迅速化・安全性を踏まえたシステム化を実現しました。
利便性の観点ではユーザに親しみのあるクラウドサービスであるLINEを活用し、効率化・迅速化の観点ではAIチャットボットの活用と業務システムとのシームレスな連携を実現しています。
一方、企業がもつ業務システム=ミッションクリティカル系になればなるほど、クラウド活用においては、非機能要件の適合調整、品質と安全性の担保、運用・オペレーションの再検討などさまざまな検討ポイントが必要となります。
そこで、このユースケースではソフトバンクが提供できるさまざまなクラウドサービスの中でも、非機能要件をそのまま移行でき、オンプレミスとの親和性も高いIBM Cloudを選定し、ユーザタッチポイントと企業の業務システムをシームレスに結びつけることにより、お客さまのDX推進のご支援しました。
※本ユースケースについては、次号以降でまた詳細の紹介を予定しておりますのでご期待ください。
IBM Cloud は、サブスクリプションモデルを採用しています。お客さまは必要リソースの金額に応じたサブスクリプションをご購入頂くことにより、IBM Cloud 上のPaaS、IaaS、コンサルティングサービス等を含む全てのIBM Cloud サービスをご活用頂けます。
※お見積、お問合せについては弊社営業担当までお問合せください。
今回は、ビジネスシーンに強みを持つ「IBM Cloud」の特長を活かしたユースケースをご紹介させて頂きました。
皆様のビジネスシーンにおけるクラウド活用のヒントとなれば幸いです。
最後に、IBM Cloudのご紹介サイトもございますので、是非ご一読いただけますと幸いです。
今後も皆様のビジネスシーンに寄り添ったクラウド活用の記事を投稿して参りますので、引き続き宜しくお願いします。
ありがとうございました。
※上記内容は2022年9月時点で公開されている情報となります。今後変更となる場合もございますのでご了承ください。
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