Weekly Google Cloud アップデート情報 - 2022/11/28 ~Google Kubernetes Engine:コンパクトプレースメントポリシーのサポート開始~

2022年11月28日掲載

キービジュアル

皆さま、こんにちは。

先週 (2022/11/18 - 2022/11/25) の主な Google Cloud(旧GCP)のアップデート情報を紹介します。

目次

今週の注目アップデート

Google Kubernetes Engine

GKE Autopilot クラスタは、バージョン 1.25 以降でコンパクトプレースメントポリシーをサポートしています。

コンパクトプレースメントは、GKEクラスタノードプール内のノードをゾーンと近い場所に配置するかどうかを指定できます。ノードが近ければノード間のネットワーク レイテンシが短縮されます。これは、密結合のバッチ ワークロードに特に役立ちます。詳細は「GKE ノードのコンパクト プレースメントを定義する」をご覧ください。

AI と機械学習

Dialogflow

Dialogflow CX は GitHub と統合されました。この統合により、エージェントを JSON にエクスポートして GitHub にプッシュしたり、GitHub からプルしてエージェントをリストアすることが簡単にできるようになりました。

 

Document AI

2022年11月18日現在、Expense Parser については、より多くのお客さまに安心してご利用いただけるよう、v1.3 Release Candidate 版を Stable 版へ昇格させました。

新しい Stable 版について

・複数のお客さまから要望のあった日本語を新たにサポート
・エンティティの性能向上
・3つの新しいエンティティタイプ(line_item/quantity, payment_type, credit_card_last_four_digits) の追加
・ホテル・レンタカー関連費用のサポート強化 

新しい Candidate 版についてはリンク先を参照してください。

コンテナ

Cloud Build

指定した手順が失敗しても、ビルドの実行を継続するように Cloud Build を設定できるようになりました。この機能はプレビューリリースとして提供されています。詳しくは、Build configuration file schema の「allowFailure」と「allowExitCodes」のトピックを参照してください。

 

Google Kubernetes Engine

Kubernetes Engine > [Clusters] ページの各クラスタで利用可能な [Logs] タブには、ログに対する推奨クエリが含まれるようになりました。GKE ログの使用に関する詳細については、「GKE ログの表示」を参照してください。

 

GKE バージョン 1.21.14-gke.9500 には、Linux カーネルのバグにより、特定の条件下で Pod が無期限で終了してしまう問題があります。このバージョンは削除され、新しいクラスタでは使用できなくなりました。詳細については、リンク先を参照してください。

データ分析

Cloud Composer

 

 

現在、gcloud CLI バージョン 410.0.0 で、一部の composer コマンドがゼロ以外のエラーコードを返し、さらに「 gcloud crashed :(TypeError)'NoneType' object is not callable) 」という出力メッセージが表示される問題が発生しています。

この問題は、インタラクティブモードで使用した場合のコマンドの機能には影響を与えません。ゼロ以外のエラーコードを返すため、プログラム的にコマンドを使用する場合、誤解を招くエラースタックトレースとなり、失敗の原因となる可能性があります。

この問題の影響を受ける可能性がある場合、gcloud CLI バージョン 410.0.0 へのアップグレードを控えてください。

すでにアップグレードを実行した場合は、以前の gcloud バージョンにダウングレードすることができます。詳細については、「Cloud Composerの既知の問題」を参照してください。

 

Pub/Sub / Pub/Sub Lite

ネットワーキング

Traffic Director

backendServices API リファレンスドキュメントに、outlierDetection オブジェクトが gRPC クライアントをサポートすることが反映されるようになりました。

プロキシレスサービスメッシュ展開での外れ値検出機能の使用に関する詳細については、Traffic Director ドキュメントの外れ値検出セクションを参照してください。

セキュリティと ID

Policy Intelligence / Resource Manager

Policy Analyzer に組織ポリシー分析機能が追加されました。Policy Analyzer を使用すると、組織ポリシーの制約によって影響を受けるリソースについて、より詳細な情報を得ることができます。この機能はプレビューで利用可能です。

 

Cloud Asset Inventory

Export API (ExportAssets, ListAssets, BatchGetAssetsHistory), Feed API, Search API (SearchAllResources, SearchAllIamPolicies) により、以下のリソースタイプが一般提供されるようになりました。

・サービスディレクトリ

 ・servicedirectory.googleapis.com/Namespace

その他

Anthos clusters on bare metal

Anthos clusters on bare metal 1.11.8 がダウンロードできるようになりました。アップグレードするには、ベアメタル上の Anthos をアップグレードするを参照してください。Anthos clusters on bare metal 1.11.8 は Kubernetes 1.22 上で動作します。

 

Anthos clusters on bare metal 1.13.2 がダウンロードできるようになりました。アップグレードするには、ベアメタル上の Anthos をアップグレードするを参照してください。Anthos clusters on bare metal 1.13.2 は Kubernetes 1.24 上で動作します。

改善された点や問題とされている点については、リンク先を参照してください。

 

SAP on Google Cloud

Google Cloud 上で以下のデータベースを実行するためのリソースのデプロイを自動化する Terraform の構成が一般提供されました。

IBM Db2 for SAP on Linux (Linux)

Linux 上の SAP ASE

詳細については、「Terraform による Google Cloud 上の SAP デプロイの自動化」を参照してください。

 

本日のアップデートは以上です。

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