完全IT未経験の新卒がAZ-104を1カ月で取得した方法

2023年10月11日掲載

キービジュアル

こんにちは。クラウドエンジニアの須藤です。

この記事では AZ-104 取得に向けて、新卒で IT未経験の私が行ったこと(取得までどのくらい時間がかかったか、何を用いて勉強したかなどの勉強方法)を紹介します。

前回の記事で、AZ-900 取得についても記載しているので、ぜひご覧ください。

「AZ-104の資格を取得したいが何を勉強したらいいか分からない」「AZ-900とはどのような難易度や出題形式の差があるのか知りたい」という方に向けて書いた記事なので、参考にしてみてください。

目次

この記事では
  • AZ-104の概略と資格取得に向けて私が行った勉強方法について紹介します
  • AZ-104の資格を取得したいと思っている方やAZ-900とはどのような差があるのかを知りたい方向けです

そもそもAZ-104ってなに?

AZ-104 とはMicrosoft認定資格の1つであるMicrosoft Azure Administrator Associate のことです。ちなみにAZ-104は試験番号であり、資格の名前ではありません。

AZ-104 は Microsoft 認定資格の試験の中でも中級レベルで、Azure 環境の実装や管理、監視に関する専門知識が問われます。私がいろんなことを調べた限りでは、この試験の受験者層は6カ月以上の Azure の実務経験がある人が想定されているそうです。

この試験に合格することができれば、Azure を扱うエンジニアとして、ある程度の知識や技術力があると証明することができると言われています。

以下にAZ-104 に関する情報をまとめました。(公開日時点の情報となります。最新の情報は公式サイトを確認ください)

試験時間

120分

試験方法

コンピュータを使って行います

試験場所

テストセンターor自宅(私はテストセンターで受験しました)

問題数

40~60問

合格点

700点(1000点満点)

合否結果

その場で通知(試験終了後にスクリーンに結果が表示されます)

受験料

¥23,213(税込)

出題範囲

・Azure ID とガバナンスの管理(15~20%)

・ストレージの実装と管理(15~20%)

・Azure コンピューティングリソースのデプロイと管理(20~25%)

・仮想ネットワークの構成と管理(20~25%)

・Azure リソースの監視と保守(10~15%)

結果からいうと、私は770/1000 点で合格することができました。

私は Azure の実務経験が約 2カ月ほどで、新卒で配属されたばかりなので、Azure を使った業務はほぼ行っていませんが、そんな私でも習得することができました。

ここからは AZ-900の記事 に引き続き、私が実際に勉強で行ったことや、AZ-104を受験するにあたって思ったことを記載していこうと思います。

勉強時間や難易度、出題された問題について

私が AZ-104 を受験するまでに勉強した時間や受験をした際のことなどを以下にまとめてみました。

① 勉強時間と勉強期間:約30時間(約1カ月)

② 難易度:やや難しい

③ 出題された問題の感想:暗記で解ける問題よりも考える問題が多い

① 勉強時間と勉強期間

私が AZ-104 に費やした勉強時間と期間は約1カ月で、30時間くらいの勉強量でした。私は AZ-104 の勉強を始める前に AZ-900 の資格を取得したので、ある程度の前提知識はありました。よって、初めて Azure の資格を受験するとなると、おそらくもう少し勉強時間は必要であると思います。

② 難易度

私が過去に受験した AZ-900 に比べて、難易度はやや難しかったです。やはり中級の資格 (Microsoft 認定試験の位置づけ) だけあって問題数も多くなっていますし、問題の内容も難しくなっていました。問題の感想に関しては以下の③に記載します。

③ 出題された問題の感想

実際に受験してみて感じたことは、暗記で解ける問題よりも暗記した事項を駆使して、考えて解く問題のほうが多かったことです。AZ-900 の試験のように、ただサービスの名前と簡単な内容を覚えれば解けるような問題はあまりありませんでした。例えば、

AZ-900:
〇〇 とはどのようなサービスですか?? 
上記のサービス内容に該当するサービス名は何ですか??

で解けていたものが、

AZ-104:
〇〇 を使用して ✕✕を行うためにはどのようなことをすればいいですか?
〇〇 を使用すると、どのような結果になりますか??

のようにサービスの具体的な内容や、とあるシチュエーションでこのサービスを使用するとどのような結果になるかなどを問われることが多かったです。

あとはコマンドに関する問題も多く出てきました。体感的には10問程度出題されたと思います。何が出題されたまでは覚えていませんが、たとえば有名どころでいうと、「az aks Install-cli」や「az aks create」などでしょうか(受験を検討している人はこのコマンドで何ができるかを答えられるようにしなければいけません)。

勉強方法

私は合計で3つの参考書や教材(模擬試験を含む)を用いて勉強しました。それぞれの特徴や利点、使い方などを私なりに紹介していこうと思います。

このテキストを用いて、用語の基礎やサービスの内容や扱い方を一通り勉強しました。このテキストに対して思うことは以下の2つです。

・試験に出題されるポイントがハイライトされていて、重要なポイントがわかりやすい

 →実際に暗記した事項がそのまま本番の試験に出題されていた問題もありました。さらにサービスを使用する流れや、実際のサービスを扱っている際の画面が本参考書に記載されているので、基礎事項や基本動作などを理解することにもってこいの参考書だったと思います。

・復習問題や模擬試験があるが、本番と比べて優しいレベル

 →各項目(本記事の出題範囲)の学習の最後に復習問題が、そして1回分の模擬試験がこの参考書にはあります。しかし、本番の試験と比べて「優しい」と思いました。この参考書の模擬試験の内容を理解して覚えたからといっても、試験に合格するのは少し難しいと個人的には思います。

AZ-900に続き、Udemy(有料) を使用して模擬試験を解きました。結論から言うと、この模擬試験を解いておいて良かったと思うくらい AZ-104 の合格に向けて必須な教材だと思いました。その理由は以下の2点です。

・実際のテストと同様のレベルの問題、類似した問題が揃っている

 →AZ-900の模擬試験問題集に続き、こちらの模擬試験でも本番同様レベルの問題、または本番の試験と類似した問題が多く出題されていました。私はこちらの教材でしか模擬試験を使用しませんでしたが、この模擬試験の内容をしっかりと理解することができれば、合格点には届くと思います。

・出題形式に慣れることができる

 →この資格 (AZ-104) の試験はさまざまな形式の問題が出題されます。選択肢から正しいコマンドを選ぶ問題、「とある企業が Azure を導入して〇〇の要件を満たすためには~~」というシチュエーション問題、コマンドの意味を理解して答える問題、というようないろいろな形式の問題が出題されます。これらに慣れずに本番を迎えると、戸惑うことがあると思います。この模擬試験でサービスの使い方や使いどころなどを勉強しておくと、本番もスムーズに解答できる場面が増えると思います。

こちらも Udemy の教材です。時間に余裕がある人や、確実に合格したい方、高得点で受かりたいと思った方にこの教材はおススメです。

・実際にサービスを操作している画面を動画で視聴できる

 →実はこの試験 (AZ-104) では、画面の表示や内容などを見て答える問題も複数出題されました。しかし先ほど紹介した①(合格対策Microsoft認定試験AZ-104:Microsoft Azure Administratorテキスト&演習問題)ではその問題に対して対応できるかと聞かれると、限界があると私は実際に受験をしてみて感じました。その補助としてこの教材をおススメします。

この講義では、実際にサービスの説明とそのサービスの扱い方や設定の仕方まで動画を用いてレクチャーをしてくれます。この教材を①、②に加えて勉強をして、理解することができれば確実に合格できると思います。実は私もこの講義を視聴したのですが、「へえ~、こうやって設定するんだ~」、「こうすれば、このサービスを使うことができるのね~」みたいな感じで流しながら視聴していました。。。時間を使ったならば、しっかり頭に内容が入るようにすべきだったと後悔しています(もう少し点数UPできたはず)。。。

受験を終えての感想

① 試験時間はだいぶ余る

AZ-900に引き続き、AZ-104 の試験も半分以上時間が余りました。個人的には先ほど話したように、難易度はやや難しいと感じましたが、試験時間すべて使うほど難しい問題は出題されていないので、見直しまでの時間が十分に確保できると思います。

② サービスの仕様を覚えて、「どう扱うか」が大切

先ほど、「暗記で解ける問題よりも暗記した事項を駆使して、考えて解く問題のほうが多かった」という話をしました。この試験はまさにこれに尽きると感じました。イメージとして繰り返しの記載にはなりますが、

AZ-900:サービス名、サービス内容を覚える
AZ-104:覚えたサービスの使い方を覚え、シチュエーションごとの扱い方や結果を考える

というイメージであると私は思いました。ですからサービスの内容だけを覚えるだけでなく、「実際のシチュエーションでのサービスの使い方」や「サービスを使用した結果はどうなるか」などを覚えておくことが大切だと個人的には思います。

③ やっぱり実際に触ってみることが大切

可能な限りでいいと思うので、実際に Azure のサービスを自分自身で触ってみることが大切だと思いました。「このサービスを少し触っていたおかげでこの問題解けた!」と思うこともあれば、「実際にあのサービスを少し触っていたら、あの問題解けたんじゃないかな」と思う問題が今でもあります。もちろん、有料のサービス等もあるので注意が必要ですが、可能な限り使用してみることをおススメします。

まとめ

今回はMicrosoft社が提供するAzureの認定資格試験、Azure Administrator Associate(AZ-104)取得に向けて私が行ったことについて紹介しました。

AZ-104 取得に向けて私が行ったことは、市販の参考書やUdemyを用いて、Azureに関して勉強することと、AZ-104 の模擬試験を受講したことです。勉強法や使う教材はもちろん個人の好みがあると思いますが、模擬試験を受けることを強くおススメします。

「AZ-104の資格を取得したいが何を勉強したらいいか分からない」という方、「AZ-900 とはどのような難易度や出題形式の差があるのか知りたい」という方々に、この記事が参考になれば嬉しいです。

関連サービス

Microsoft Azure

Microsoft Azureは、Microsoftが提供するパブリッククラウドプラットフォームです。コンピューティングからデータ保存、アプリケーションなどのリソースを、必要な時に必要な量だけ従量課金で利用することができます。

おすすめの記事

条件に該当するページがございません