お客さま
株式会社ヤシマキザイ
70年以上に渡り、鉄道業界でBtoB専門商社として活動してきた株式会社ヤシマキザイ(以下、ヤシマキザイ)。同社では、鉄道ファンと鉄道会社の架け橋となるようなECサイト「鉄道ひろば」をオープンし、BtoC領域へと事業を広げることを決めました。しかし、その挑戦でネックになったのが、従来のような専門誌への広告掲載といった方法では一般のお客さまに対して十分なプロモーションを行えないことです。そこで、国内で広く普及しているSNS「LINE」上に「LINE公式アカウント」を開設。友だちとして登録された多くのユーザと直接コンタクトできるようになったことで、「鉄道ひろば」の参加者を順調に増やし、フリーマーケットでの取引も盛り上がりを見せています。
「誰もが使っている『LINE』上でプロモーションを行えることは、集客において非常に大きな効果がありました。直感的に使えるユーザビリティもさすがです」
株式会社ヤシマキザイ
営業統括本部事業企画推進部事業企画課 大泉 祐翔 ⽒
ヤシマキザイは鉄道関連の専門商社として、鉄道車両用部品や設備、電子部品の販売を主な事業としている企業です。同社の強みを事業企画を担当する大泉氏はこう語ります。
「当社の特長は北海道から九州まで全国に営業所があることと、自前の物流会社をもっているのでさまざまな地域のお客さまの需要に対してフットワーク軽く対応ができることです。また、1948年の創業から70年以上の歴史を持ち、各鉄道会社と強い信頼関係を構築しているため、業界のニーズを素早く掴んで環境の変化に対応できる適応力の高さも自慢です」(大泉氏)
こうした強みを持つヤシマキザイですが、2022年12月からはじめた新しい事業には不安を抱えていたと言います。
「当社は長らく鉄道におけるBtoB分野で事業を展開してきましたが、数十年に渡り携わってきた鉄道業界とそのお客さまに対し、どのようなことをすれば恩返しができるか、また業界を盛り上げられるかを考えていました。そうして立ち上げたのが、鉄道会社とファンをつなげる『鉄道ひろば』です。『鉄道ひろば』は、鉄道会社がファンやそのご家族などに向けてグッズを出品したり、鉄道に関わる人々や企業が一般の方との垣根を超えて交流することを目指した鉄道専門ECサイトです。しかし、こうしたBtoC分野について当社はノウハウを持っておらず、どうすれば集客できるのか、そして、お客さまに『鉄道ひろば』のファンになっていただけるのか分からない状態でした」(大泉氏)
馴染んだBtoB市場ではなく、BtoC市場で新たなビジネスに挑んだヤシマキザイ。同社は集客などを効率的に実施するため、従来とは異なる手法を採用します。その経緯について、大泉氏に語っていただきました。
「『鉄道ひろば』の集客方法を検討しはじめた当初は、鉄道の専門雑誌に広告を掲載することを考えました。しかし、こうした手段では熱心なファンとはつながることはできても、ライトな鉄道ファンやファンの家族といった方々とつながるのは難しいという課題があったのです。BtoC事業としては、一般のお客さまと広くつながっていかなければなりません。このような観点から『鉄道ひろば』の集客や認知拡大にはSNSを活用することにしました」(大泉氏)
より広い顧客層にリーチするため、SNSの利用を決めたとのこと。その中でも、特に「LINE公式アカウント」を選んだ理由を尋ねました。
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