2024.7　サービス業
PC LCMサービスで、全社のPCをセキュアかつ容易に一括管理運用

企業概要とサービス導入における課題や狙い

1971年の創業以来、日本パレットレンタル株式会社は「人々を重労働から解放したい」という思いを胸に物流の効率化やインフラ整備に取り組んでいます。物流業界において重要な役割を担うパレットレンタル事業を展開している同社は、事業の成長と拡大に伴い、社内で利用するPCの台数が増加の一途を辿っていました。このような状況下で、情報システム部門は複数の深刻な課題に直面していました。

まず、既存のPCが終売となり、全社的なPCのリプレイスが喫緊の課題となっていました。しかし、これまでのPC調達は必要に応じて都度行われており、その結果、PCの資産管理や構成管理が非常に煩雑になっていました。さらに、セキュリティ対策においても、機種や構成が統一されていないために、全社的なセキュリティポリシーの適用や管理が困難な状況にありました。これにより、情報システム部門のPC管理にかかる工数は増大し、本来の業務に支障をきたすという問題も発生していました。

これらの課題は、単にPCの管理業務を圧迫するだけでなく、企業のセキュリティリスクを高める可能性がありました。そこで同社では、これらの問題を根本的に解決し、セキュアかつ効率的なPC管理体制を確立するためにPC LCMサービスを導入。同社のDXを推進する上での重要な一歩となりました。

該当サービスを選んだ決め手

同社が、数ある選択肢の中からソフトバンクのPC LCMサービスを選定した理由は、その包括的な提案内容と、潜在的なニーズを深く理解したサポート体制にあったと言います。

「SIMPCも含めて一元的に提供してもらえた点が良かったです。当初、SIMの導入はコスト増につながると考え検討外だったため、他社からはSIMPCの提案がなかったのですが、ソフトバンクさんは『今後の社外での働き方を考慮に入れてSIMを利用してはどうか』と提案してくれました。また、初めてのLTE PCの導入でしたが、SIMとPCをセットで導入できたことにより、PCの調達から導入、運用、そして廃棄に至るまでの一連のプロセスをすべてまとめて任せられるという安心感を得ることができました」（情報システム部ご担当者さま）

導入を進める際のポイントと利用して得られた効果

PC LCMサービスの導入はPC管理体制に劇的な変化をもたらし、単に業務効率の向上だけでなく、部門全体の生産性向上にも寄与しています。

以前は、PCの都度購入と管理の非効率性により、PCの資産管理、構成管理、そしてセキュリティの統一が困難な状況でした。しかし、PC LCMサービスの導入により、全社のPCが計画的にリプレイスされ、管理運用が飛躍的にセキュアな状態になったと言います。具体的には、機種や構成、セキュリティポリシーが統一されたことで、クラウドIT資産管理ツールのLANSCOPE Endpoint Managerを活用した資産管理が容易になり、情報システム部門の管理負担が大幅に軽減されました。

さらに、PC LCMサービスによって、レンタル契約による短納期での調達から、OSマスターイメージの展開によるキッティング効率化、廃棄までを一貫して支援する体制を実現したことで、これまでPC管理に費やされていた手間を省力化でき、本来注力すべき戦略的な業務や、より高度なIT課題の解決に時間を割くことが可能になりました。また、SIMとPCの一元提供は、今後の多様な働き方に対応するための基盤を構築し、従業員の生産性向上にも貢献しています。PC LCMサービスは、単なるPC管理の効率化に留まらず、企業のITインフラ全体の最適化とセキュリティ強化を実現する強力なツールとなりました。

今後の展望

PC LCMサービスの導入により、PC管理の効率化とセキュリティ強化という二つの重要な目標を同時に達成することに成功した日本パレットレンタル株式会社。これにより、情報システム部門は日々の運用業務から解放され、より戦略的なIT投資や、企業の成長を加速させるための新たなプロジェクトに注力できる強固な基盤を確立しました。

今後は、PC LCMサービスによって構築されたセキュアで効率的なPC運用環境を最大限に活用し、DXをさらに推進していくことが期待されます。