総合商研株式会社様 dailyAI導入事例

2025.7
提案から制作まで多様な業務を効率化
生成AIが変えた販促現場の働き方

総合商研株式会社

お客さま
総合商研株式会社

従業員規模
501〜1,000人

業種
製造業(販売促進)

導入サービス
dailyAI

概要

紙とデジタルを融合した販売促進支援を行う総合商研株式会社では、業務効率化を目的に生成AIツールである「dailyAI(デイリーエーアイ)」を全社員381名に導入。営業や制作部門など多様な職種で、企画や提案資料の壁打ち、情報収集からコピー作成、動画制作補助などさまざまな業務に活用されています。

導入の決め手はコスト、セキュリティ、操作性のバランスの良さ。ITリテラシーに差のある現場でも、プロンプト勉強会を通じて浸透を図り、社内全体でのAI活用文化を根付かせています。

導入前の課題

経験が浅い人や新入社員などは、人によって提案資料作成やアイデア出しに時間がかかっていた。

導入後の効果

dailyAIにより壁打ちやドラフト作成がスピーディーに対応でき、残業時間の削減にもつながった。

導入前の課題

社内のITリテラシーにばらつきがあるために問い合わせが多く、サポート対応の工数がかかっていた。

導入後の効果

生成AIの活用により自己解決できる場面が増加した。


目次


「dailyAIは、ほかの生成AIと比べてUIがシンプルで直感的に操作しやすいのが良い点です」

総合商研株式会社 戦略マーケティング部 主任 萬徳 愛理 氏

企業背景と課題

 札幌市に拠点を置く総合商研株式会社は、年賀状や商業印刷を中心とした販売促進支援を手掛けています。近年ではBPOやイベント運営に加えて、CGやAR・VRなどのデジタルクリエイティブ制作にも注力し、ワンストップで課題解決できる体制を強化しています。

 以前は情報システムを担当するITS事業部に所属し、現在は制作本部映像コンテンツ課に在籍する右川氏は社内サポートで課題があったと言います。

「社内でITリテラシーにばらつきがあり、検索すれば解決可能な質問でも、すぐにIT部門へ問い合わせが来てしまい、社内サポート業務に大きな負担がかかっていました」(右川氏)

 また、アイデア出しや資料の構成案作成、企画立案に多くの時間を要していた点も悩みの種だったようです。

「案件によって複数名でプロジェクトチームを組みますが、小規模な案件では担当者レベルでの対応が中心になります。そうなると、企画アイデアの発想に時間がかかる人とそうでない人で業務効率に差が出ていました」(右川氏)

「dailyAI」はシンプルなUIと、トークン数での管理がポイント

 こうした課題を解決するため、役員含めて生成AIの活用によって業務改善ができるのでないかと考えていた時期に、ソフトバンクから提案されたのがユーザー無制限で定額利用できる生成AIサービス「dailyAI」でした。ChatGPT Enterprise や Copilot などの他サービスと比較しながら、導入コストや運用のしやすさ、セキュリティなどを検討した結果、dailyAIの導入を決定しました。ユーザー数ではなくトークン数で管理でき定額であったところや、分かりやすいUI(ユーザーインターフェース)がポイントだったようです。

「ほかのAIサービスに比べて dailyAIはUIが分かりやすく、シンプルな画面で操作しやすい印象です。慣れていない人でも直感的に操作しやすかったと思います」(萬徳氏)

 2024年7月からトライアルを実施し、約1カ月で本番運用へ移行するなど、導入はスムーズに進行しました。制作本部業務部でチラシやフリーペーパーなどの制作を担う吉谷氏が使いやすかった点について語りました。

「使い方マニュアルも画像で説明されていて分かりやすかったです。プロンプト案があるので、自身がやりたいことに気付くことができたのも良かったです。全社的に見ると『生成AIに興味がない』や『使ったことがない』という社員がたくさんいる中で、使い方のマニュアルも画像で分かりやすく説明されていたことは、大切だったと思います。すでに設定されたプロンプトがたくさんあり、従業員のやりたいことに即したものを選ぶことができるので、『こんなこともできるんだ』という気付きにもなったかなと思います」(吉谷氏)

 また、セキュリティ面でも安心して利用できているようです。

「もともとはAIに読み込ませて良いデータだろうかと都度考えていたのですが、dailyAIでは入力したデータがAI学習が使われないと分かったことで、さまざまなデータを入力して利用しています」(萬徳氏)

 また、右川氏・萬徳氏・吉谷氏の3名のAIプロジェクトチームが中心となって活用促進のための社内勉強会を開催したことで「AIに役割を与えると良い回答が得られる」「マークダウン形式で箇条書きで指示(プロンプト)を記述すると理解されやすい」といった、実践的な使い方が社内に広まり、定着が進んだようです。

「dailyAI」がもたらした業務変革

 現在、dailyAIは全社員(381名)に展開されており、営業・制作をはじめとした多くの部門で活用されています。例えば営業部門では、提案書作成の骨子出しや企画立案、メール文案の作成、壁打ち、情報収集などさまざまなところで役立っていると言います。また、制作部門でも働き方が変わってきていると吉谷氏が続けます。

「受け取った(デザイン)原稿の文字起こしや要約に活用しています。dailyAIの文字起こし機能は非常に精度が高く、アウトライン化されたデザイン原稿でも文字化けせずに使えます。ほかのサービスに比べて誤字脱字が少なく、業務で安心して利用できています。いろいろな細かな作業が効率化している印象です」(吉谷氏)

 dailyAIを活用することで、紙の制作物から動画の骨子やナレーション原稿を作成するといった、紙とデジタルを横断する制作プロセスも効率化できていると映像コンテンツ課の右川氏も効果を実感しています。

「紙の制作物をdailyAIに読み込ませて、動画の構成をdailyAIに考えてもらっています。これまで時間がかかっていた作業も、かなりスピードアップできました」(右川氏)

今後の展望

 日々の細かな作業にdaiyAIを取り入れることで、各自の負担が軽減され、制作物の品質向上にもつながっている総合商研。「今後は、excelや日報・週報などの定型業務もAIで効率化し、空いた時間をより価値の高い制作物のクオリティアップに時間に充てていきたいです」と吉谷氏は展望を語りました。

 最後に生成AIの導入に悩まれているほかの企業の皆さまへ一言いただきました。

「生成AIを使うために自分の業務を棚卸し、どう効率化できるかを考えるようになりました。導入の過程で得られた副次的な大きな効果だったと思います」(萬徳氏)

「新入社員や経験が浅い社員はアイデアを考えることが大変です。AIを頼ることで、先輩社員よりも短い時間でできたり、よりクリエイティブなアイデアを生み出すことができる可能性もあると思います。そういった意味でも人材育成にも生成AIは使えるのかなと思っています」(吉谷氏)

「AIと難しく考えすぎず、まず触ってみることが大切なのではないでしょうか」(右川氏)

お話を伺った方

総合商研株式会社 右川 颯矢 氏

総合商研株式会社 制作本部 映像・コンテンツ課 主任
右川 颯矢 氏

総合商研株式会社 吉谷 迪果 氏

総合商研株式会社制作本部 業務部 主任
吉谷 迪果 氏

総合商研株式会社 萬徳 愛理 氏

総合商研株式会社 戦略マーケティング部 主任
萬徳 愛理 氏

こちらから資料をダウンロードしていただけます。

本事例での導入サービス

dailyAI(デイリーAI)

環境構築不要で手軽に利用できる、クラウド型の生成AIサービスです。手持ちのデータや社内のデータを活用し、日々の業務を生成AIで効率化できます。

お問い合わせ

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